≪1枚目の概要≫
当時としては珍しく全曲英語詞で歌われた。音楽的には、1980年代後期のイギリスのインディ・ポップ、主にネオアコの影響が色濃く、アズテック・カメラ、ヘアカット100、ペイル・ファウンテンズ、モノクローム・セットなどからの引用が散見される。
なお、本アルバム収録曲は、ほとんどがロリポップ・ソニック時代の曲で構成されている。このアルバムを出した直後にメンバー3人が脱退し、小山田圭吾と小沢健二の2人のみが残った。
≪2枚目の概要≫
前作と違って全曲日本語詞となり、小山田圭吾と小沢健二の二人の手によって制作され、これ以降の作詞・作曲はすべて二人名義の「Double K.O. Corp.」(Double Knock Out Corporation)となる。
由来は両者の頭文字が「K.O.」だからとなっている。録音はイギリスのAIRスタジオで行われ、海外のミュージシャンも多数参加している。
音楽的には、ネオアコ寄りだった前作よりもさらにポップな音になり、様々なジャンルの音楽を取り込むことに成功している。
本作の「恋とマシンガン」はドラマ「予備校ブギ」の主題歌に使用された。
≪3枚目の概要≫
プライマル・スクリームやストーン・ローゼズなどの同時代的なUKサウンドを意識した音作り、暗号的かつ退廃的な歌詞、サンプリングの多用など、前2作とは変わった試みを行っている。
アルバムのタイトルはモンキーズが出演した映画「HEAD」に由来するという。本アルバムの発売後にフリッパーズ・ギターは解散した。
初回限定盤には虫眼鏡2個を利用した、「飛び出すフリッパーズ」が封入されている(「世界塔よ永遠に」には曲中でそれについても触れられている)。
前2作が紙ジャケット仕様、SHM-CDで2度再発された際に、本作のみ再発されていない。一説にはこのアルバムは無許可サンプリングが全編にわたって使用されているから再発不可能であると言われている。
本稿でご紹介した小説「ドルフィン・ソングを救え!」を読み、フリッパーズ・ギターの音楽を聴くのも良し。
フリッパーズ・ギターの音楽を聴いてから小説を読むのも良し。
とにかくオススメの一冊でございました。
フリッパーズ・ギターの音楽を聴いてから小説を読むのも良し。
とにかくオススメの一冊でございました。
ピチカートファイブ、フリッパーズギターなど渋谷系と呼ばれた音楽を当時のPV動画で復習 - Middle Edge(ミドルエッジ)
1990年代前半に流行したJ-POPのジャンル「渋谷系」。渋谷系とは何だったのか?当時の代表アーティストのPV動画を中心に確認していく。