ジェントルマンといった言葉が似合う男、【田尾安志】は真摯な野球選手だった。
2016年11月25日 更新

ジェントルマンといった言葉が似合う男、【田尾安志】は真摯な野球選手だった。

中日ドラゴンズ時代から、甘いマスクと華麗なプレー。真直ぐな仕草に若い人から年配の方まで様々な人から愛される選手だった田尾安志は、円月打法を引っ提げて、左へ右へと打ち分けて、安打を量産する安打製造機だった。そんな田尾の現役時代から引退後までの軌跡をご紹介します。

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世論は中日のリーグ優勝よりも、大洋が勝利よりも個人記録を優先した行為を問題視していた。納得できない多数のファンが試合後に「イニングの先頭打者である田尾へ敬遠した大洋の行為は敗退行為[7]ではないか」と連盟に抗議が集中する事態となった。

「田尾の敬遠だけでは故意に失点させたとはいえず、敗退行為には当たらない」「過去の全打席敬遠の試合との整合性を考慮すると、特定の試合だけを敗退行為として認めるわけにはいかない」などと反論されて抗議は退けられたが、一段落した後も、世論は大洋の行為に疑問を投げかけ、宇佐美徹也は自身の著書「プロ野球データブック」で大洋の行為を糾弾した。

当時大洋監督だった関根潤三は、その後フジテレビの野球解説者として解説者となった田尾と再会し、「当時の大洋では個人成績だけがニュースになる状態だった」と敬遠へ至った経緯を説明し、「時々、あの敬遠の場面を夢に見て目を覚ますことがある」とも打ち明けた。これ以降、関根と田尾との関係が修復された。

引退後の田尾は、持ち前の雰囲気で野球評論家として大活躍。

野球評論家に転身する。フジテレビ・東海テレビ・関西テレビ・ニッポン放送解説者、サンケイスポーツ(大阪本社)評論家として活動する他、「プロ野球ニュース」(フジテレビ)、「週刊!田尾スポ」(関西テレビ、関西ローカル)のメインキャスターなど、タレント活動も展開。明るく爽やかなキャラクターで、幅広い層に親しまれる。地元の海の釣り舟の船頭役で、映画「釣りバカ日誌9」にも出演する。

2001年、アジア大会で全日本代表チームのコーチに就任。

2005年、東北楽天ゴールデンイーグルスの初代監督に就任。自身初の球団の首脳陣の経験となる。田尾の7要請で就任したのはヘッドコーチの山下大輔と打撃コーチの駒田徳広の2人である[8]。3月26日のパシフィック・リーグ公式戦開幕試合(千葉マリンスタジアムでの対千葉ロッテマリーンズ戦)では、田尾自らがスターティングメンバーを発表し、エース岩隈久志投手の被安打5失点1での完投によりスコア3対1で球団初勝利を収めた。しかし、翌3月27日の開幕2試合目には渡辺俊介投手の前に26対0の歴史的完封負けを喫した。この試合の楽天の安打は長坂健冶捕手が6回に放った中前打の1本のみ、四球も4回に1つのみで、ともに併殺打に封じられ残塁ゼロ、27人で攻撃終了。ディフェンスでは被安打24、与四死球14であった。このシーズンは結局38勝97敗1分という成績不振で、同年シーズン終了後に解任された。解任後、宮城県では解任に反対する団体東北若鷲会が発足し、署名活動が行われた。

監督退任後は再びフジテレビ・東海テレビ・関西テレビ・ニッポン放送解説者、サンケイスポーツ評論家となり、現在に至る。
初代楽天監督として奮起する田尾安志

初代楽天監督として奮起する田尾安志

野球人としての田尾は、見た目とかは違い、男気の溢れる男だった。

柔らかな紳士な見た目とは違い、特に野球に関しては硬骨漢な男で有名である。

中日時代にも、選手会長として球団側へ意見をはっきりという選手であったらしい。このことがトレードに関係したかどうかはわからないが。。。

西武時代にも、当時の監督の森祇晶氏がスタメン構想をいうと、田尾ははっきりと反対としたという。

阪神時代にも村山監督に助言を求められ、はっきりと監督と違う意見を言ったそうです。

そんな田尾の自分の意見をはっきりと言うことを、自らのエネルギーとしてサヨナラ本塁打を放つほどの原動力としていたそうです。
とにかくすごかったのは、ひたむきに練習を重ねる飛びぬけた向上心と、自分の考えをしっかりと持つ芯の通った心が今日までの結果を生んだのであろう。
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