スーパーウーファーの歴史
1974年、初めての本格的な導入は映画館でした
映画「大地震」 サウンドトラック - YouTube
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スーパーウーファーを音響システムに積極的に導入したのは、1974年に公開された映画『大地震』です。
この映画では地震の地鳴りを再現するために専用のウーファーを複数台劇場に設置し、高い音圧で低周波音を再生することで効果音を観客に体感させました。
ただし、この方式は劇場への導入コストがかかることと、このような極めて低い音域を生かすプログラムの内容が災害や戦争を扱う物などに限られるために制作本数が少なく、劇場における本格的なスーパーウーファーの導入はTHX規格制定を待たなければなりませんでした。
この映画では地震の地鳴りを再現するために専用のウーファーを複数台劇場に設置し、高い音圧で低周波音を再生することで効果音を観客に体感させました。
ただし、この方式は劇場への導入コストがかかることと、このような極めて低い音域を生かすプログラムの内容が災害や戦争を扱う物などに限られるために制作本数が少なく、劇場における本格的なスーパーウーファーの導入はTHX規格制定を待たなければなりませんでした。
1980年代にコンポの普及とともに認知が高まります
映像の進化と共に豊かな低音再生のニーズも向上
当初は一部の「爆音」マニアから、やがてDVD普及とともに人気に
家庭用オーディオシステムへのスーパーウーハーの導入は、様々な理由から遅れていました。
音楽ソフトを再生する場合には必要性を感じないことや、セットアップの難易度が普及への大きな足かせに。加えてスーパーウーファーの担当する音域よりも高い百Hz近辺の音を強調するような機材や音楽がもてはやされたことによって、本来の低域再生への理解がスポイルされたという側面もありました。
しかしながら、ビデオソフトやレーザーディスクの普及に伴い、映画などの映像ソフトを家庭で再生する機会が増えたため、効果音を再生するためには低音が必須という趨勢になり、徐々に家庭への導入が増えていきました。
DVDプレイヤーとソフトが1996年(日本市場において)発売されると、それに伴い、ホームシアター向けのセット販売などが増え、セットアップが比較的容易になり、認知度も向上。
スーパーウーファーを設置すればメインのスピーカーを小型化できるためにレイアウトの自由度が広がることなどが徐々に理解されるように。そのため映像ソフトに限らず、純粋な音楽ソフトの再生においても、いわゆる2.1chのピュアオーディオシステムが認知されるようになってきました。
音楽ソフトを再生する場合には必要性を感じないことや、セットアップの難易度が普及への大きな足かせに。加えてスーパーウーファーの担当する音域よりも高い百Hz近辺の音を強調するような機材や音楽がもてはやされたことによって、本来の低域再生への理解がスポイルされたという側面もありました。
しかしながら、ビデオソフトやレーザーディスクの普及に伴い、映画などの映像ソフトを家庭で再生する機会が増えたため、効果音を再生するためには低音が必須という趨勢になり、徐々に家庭への導入が増えていきました。
DVDプレイヤーとソフトが1996年(日本市場において)発売されると、それに伴い、ホームシアター向けのセット販売などが増え、セットアップが比較的容易になり、認知度も向上。
スーパーウーファーを設置すればメインのスピーカーを小型化できるためにレイアウトの自由度が広がることなどが徐々に理解されるように。そのため映像ソフトに限らず、純粋な音楽ソフトの再生においても、いわゆる2.1chのピュアオーディオシステムが認知されるようになってきました。
低音域ゆえの影響について
極低音域(20Hz以下)は人間の耳には不可聴の音域ではあるが、人体に影響を与えるという説があり、低周波音と呼ばれ、環境問題などで取り上げられています。
しかしながら一般のオーディオにおいてはそれほどの影響はなく、それよりむしろ、低音増強のしすぎによって隣家に音が伝わるなどの、いわゆる騒音問題があります。
低音域は遮音が困難であるだけでなく、マンションやアパートなどの集合住宅においては、床や壁、構造物であるコンクリートなどを伝わって隣家へ響くことが珍しくありません。
隣家においても「どこから聞こえてくるかわからない」など不快な状況になることが往々にしてあることを、スーパーウーファーのユーザーは意識しておく必要があるでしょう。
しかしながら一般のオーディオにおいてはそれほどの影響はなく、それよりむしろ、低音増強のしすぎによって隣家に音が伝わるなどの、いわゆる騒音問題があります。
低音域は遮音が困難であるだけでなく、マンションやアパートなどの集合住宅においては、床や壁、構造物であるコンクリートなどを伝わって隣家へ響くことが珍しくありません。
隣家においても「どこから聞こえてくるかわからない」など不快な状況になることが往々にしてあることを、スーパーウーファーのユーザーは意識しておく必要があるでしょう。
サブウーファーで超低周波を再生すると・・・・ - YouTube
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スーパーウーファー利用の方向性
再生帯域による区別
via www.wavex.jp
組み合わせによる区別
小型スピーカーの補完
パソコン用の音響システムや携帯音楽プレーヤー用のアクティブスピーカーなどにみられる、メインスピーカーをデスクトップのモニタの横に置けるような超小型のものとし、スーパーウーファーを机の下に設置するなどのシステム構成。
ただしウーファーサイズ10センチ前後の本当の小型スピーカー等に対しては、かなり高い周波数までスーパーウーファーが担当するなど、元来のスーパーウーファーの定義から外れていることも。
ただしウーファーサイズ10センチ前後の本当の小型スピーカー等に対しては、かなり高い周波数までスーパーウーファーが担当するなど、元来のスーパーウーファーの定義から外れていることも。
大型スピーカーの補完
比較的大型のスピーカーであっても、能率を優先したものについては、最低域の再生能力を犠牲にしたものが存在しています。
そうした目的で使われるスーパーウーファーはかなり大型でり、市販されている製品ではマニアの欲求を満たすに至らず、自作、あるいは壁面に巨大なスピーカーユニットを埋め込むような例も見られます。
そうした目的で使われるスーパーウーファーはかなり大型でり、市販されている製品ではマニアの欲求を満たすに至らず、自作、あるいは壁面に巨大なスピーカーユニットを埋め込むような例も見られます。
via blogs.c.yimg.jp
ホームシアターシステム
「0.1ch」が割り当てられているホームシアターシステム
ホームシアターシステム(サラウンドシステム)では、DVDビデオソフトそのものにスーパーウーファーに割り当てられる低音域が独立して収録されています。
ただし実際にはホームシアターシステムにおいてはメインには小型のスピーカーを用いる例が多く、低音再生はスーパーウーファーに振り替える事となりますので、0.1chの役割以上の働きをスーパーウーファーが行っているケースが多いと思われます。
ただし実際にはホームシアターシステムにおいてはメインには小型のスピーカーを用いる例が多く、低音再生はスーパーウーファーに振り替える事となりますので、0.1chの役割以上の働きをスーパーウーファーが行っているケースが多いと思われます。
via www.osakaya.com
これにより、低域の再生限界への対応とPAシステムの可搬化、セットアップの時間短縮が可能になり、今日における標準的なシステムとなってます。