社会的な自立を意味する「一本立ち」の由来と線香時計の関係、ご存知ですか?
2018年2月5日 更新

社会的な自立を意味する「一本立ち」の由来と線香時計の関係、ご存知ですか?

1月8日に開催された成人式で、振袖販売やレンタルを手掛ける業者「はれのひ」(横浜市)が当日に連絡が付かなくなるという前代未聞の事態が起こりました。改めて強く意識された「成人」について、法律的な話ではなく「自立する」という目線で民俗コネタをご紹介できたらと思います。社会的に自立することを「一本立ち」と言いまして、現代でも時々使われる言い回しです。

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2月に入りましたが先月のお話から。

1月8日に開催された成人式で、振袖販売やレンタルを手掛ける業者「はれのひ」(横浜市)が当日に連絡が付かなくなるという前代未聞の事態が起こりました。その後同月26日に同社の篠崎洋一郎社長(55)が記者会見をし、同社の破産手続きが始まりましたが、どんな事情であれ成人を祝う節目を台無しにしたのは事実。

責任ある行動を求めたい気持ちです。

「成人」

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今回はその「成人」について。
法律的な話ではなく、「自立する」という目線で民俗コネタをご紹介できたらと思います。社会的に自立することを「一本立ち」と言いまして、現代でも時々使われる言い回しです。

一本立ちの意味について、『デジタル大辞泉』(小学館)には「他人から援助を受けず、独立して物事をすること」、『大辞林』(三省堂)には「他人の助けを受けず,独力でやってゆくこと。独立。ひとりだち」と解説されております。

そんな「一本立ち」の由来について。実はコレ、時間の計り方の歴史にも関わるモノなのです。

それは・・・「線香時計」。

線香時計とは

時計の歴史といえば「セイコーミュージアム(旧セイコー時計資料館)」(東京都墨田区東向島3-9-7)。こちらのサイトに線香時計について解説があります。同館には江戸時代に作られた線香時計が実際に展示されておりまして、そこには「寺子屋での授業時間、芸者の仕事時間を、線香の燃える本数で管理したタイマー。線香が1本燃える時間にばらつきが少なかったことから、何本分働いたかで、給与計算を行った」とあります。
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そう、1本が燃える時間を1単位として計算する風習があったのです。

とはいえ、これだけだと、なぜ自立独立が「一本立ち」と言われるようになったか伝わらないと思います。この1本約30分という時間については、芸者の文化がキモになります。芸者の世界では線香代(現在の相場で1本約2万円)はチップの意味となりました。そして線香1本が燃焼する時間(約30分間)を基本料金とし、この1本燃え尽きる約30分間一人座敷が務まれば一人前と認められました。
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この風習から一人前になることというか自分1人で仕事が出来るようになることを「一本立ちする」というようになった、と言われております。

現在の線香で同じ体験をしてみようカナ♪とお思いの場合、短寸(長さ13~14センチ)の一般的なお線香をオススメします。これが大体30分で燃えきりますので。

芸の世界から生まれた「一本立ち」を是非★

最後に補足的にコレだけ。
非常に大雑把な説明ではありますが、地域によって芸で生きる女性の名称が異なります。例えば関東ですと半人前の女性を「半玉」、一人前になると「芸者」、一方の関西というか京都ですと半玉にあたる女性を「舞妓」、一人前になると「芸妓(芸子)」です。呼び名が違うだけで皆様いずれもが舞や唄、三味線などの「芸」でお客を楽しませてくださる「おもてなしのプロ」です。
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