ぎょう虫検査が正式に行われるようになった1960年頃には、4人に1人くらいの割合で寄生虫卵の保有が確認されていた。その後、検査の徹底と治療、そして衛生環境の改善によって、虫卵の保有者は減少していった。文部科学省によると、幼稚園と小学生における寄生虫卵は、祖父母世代から父母世代にかけて激減しており、子世代ではさらに減少して1%以下となっていることが報告されている。また、こちらの東京都予防医学協会による2013年度の調査では、東京都の幼稚園・保育園児における寄生虫卵の保有率は0.06%、小学校では0.15%に減少していて、2015年度より九州を除き、日本では寄生虫卵の定期検査を廃止することになったそうだ。
では、この頃の検便の主目的は?
では、今の「検便」は何を検査しているのだろうか? もちろん今でも寄生虫の有無を確認することもあるが、それ以外に、ノロウイルスなどの細菌の有無や、大腸ポリープや大腸がんなど、消化器疾患の有無を判断する上で大変有用な検査としての役割を持つようになって来ている。
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