ラッパ我リヤ!ドラゴンアッシュ・Kjとの「Deep Impact」が強烈!!
2017年1月28日 更新

ラッパ我リヤ!ドラゴンアッシュ・Kjとの「Deep Impact」が強烈!!

2MC+1DJからなるヒップホップグループ・ラッパ我リヤ。Q、山田マン、DJ TOSHIの現メンバーは90年代後半から日本のヒップホップシーンで活躍。ドラゴンアッシュ・Kjの「Deep Impact」での客演では、強烈過ぎる個性を見せつけた。

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サイプレス上野による「ヤバスギルスキル パート3」の解説

横浜高校の応援団出身で松坂大輔と同級生というラッパー・サイプレス上野が、TBSラジオ「ザ・トップ5」内で1998年9月リリースのデビュー・アルバム「SUPER HARD」から「ヤバスギルスキル パート3 feat.Ark」を解説している。

ライムスター(RHYMESTER)のMummy-Dがプロデュースしたという同曲。後輩のラッパ我リヤを小ばかにしながら可愛がるという愛情表現をするライムスターメンバーならではの”ずっこけた”ビートになっているそう。
また、「ヤバスギルスキル」という語呂遊びも評価し、”気持ちいい言葉を作るのが上手い人たち”と述べている。
サイプレス上野

サイプレス上野

1980年8月9日生まれ。「サイプレス上野とロベルト吉野」として2000年から活動。

2000年、ドラゴンアッシュの「Deep Impact」にて客演!!

2000年3月15日発売された「Deep Impact」。同曲はドラゴンアッシュ(Dragon Ash)の7枚目のシングルであった。

90年代後半にドラゴンアッシュが登場し、それまで単に”楽しい言葉遊び”もしくは”怖い人達が好きな音楽”とされていた日本語ラップをごく身近な存在にまで引き上げ、2000年代に入ってもまだまだ勢いが止まらない!といった時期に発売された。
また、ドラゴンアッシュのKjが、同年7月にTMC ALLSTARSを結成し「TMC Graffiti」を発売するなど、ロックを含めたミクスチャーバンドである彼らドラゴンアッシュが、ヒップホップ寄りの音楽を制作していた時期でもあった。
ちなみにこのTMC ALLSTARSには、ラッパ我リヤのQと山田マンも参加している。
「Deep Impact」

「Deep Impact」

TMC ALLSTARS「TMC Graffiti」でのKj

TMC ALLSTARS「TMC Graffiti」でのKj

Kjの小気味いいラップとギター音が絶妙に絡み合う中、Qが「たった今日本全土を震撼さす 俺達が生む新感覚」と野太い声を武器に斬り込んでくる。曲調はロックテイストだが、Qが一気にヒップホップの世界観を作り上げる。MVでは巨漢のQが宙返りを見せるなど、若く、ノリノリな様子が見て取れる。

そして、次に鳶職の親方よろしく紺色のまるで作業服を着こなした山田マンが登場。「網膜じゃなく鼓膜に訴えかける音楽を創作」と高らかに宣言し、「1日を余力残す事無く乗り切り。たとえ死んでも墓石 破壊し蘇り進む我が道。」と強すぎる意志を垣間見せた。

他にはこのMVにSBKのHAKUCHOがギター担当で出演している。

Dragon Ash 1997~2001 - Deep Impact (PV 90sec)

※ショートバージョン
B面は「Deep Impact (DJ Krush Remix)」「Lily Da Kid」「休日」。

同曲はオリコン週間チャートで2位を獲得するなど、当時の盛り上がりを反映する結果となった。最終的にシングルの累計売上は70万枚以上を記録。また、日本レコード協会からダブル・プラチナに認定されている。

ラッパ我リヤ LIVE@TMC2000 SUMMER(2000.07) Dragon Ash RIP SLYME

動画の冒頭、Kjがラッパ我リヤの魅力を語っている。

2017年3月に8年ぶりのフルアルバムをリリース!Kjと17年ぶりに楽曲!!

2009年にリリースされた「MASTERPIECE」以来、約8年ぶりのフルアルバムとなる「ULTRA HARD」を、2017年3月29日にリリースする。
5曲目に収録された「My Way feat.Kj(Dragon Ash)」で、「Deep Impact feat.ラッパ我リヤ」以来の共同制作とを行った。Kjはラップのほかにビートメイキングも担当している。
フルアルバム「ULTRA HARD」をリリースするラッ...

フルアルバム「ULTRA HARD」をリリースするラッパ我リヤ

2000年には「笑っていいとも」のテレフォンショッキングにZEEBRAの紹介で出演したラッパ我リヤ(ちなみにその翌日はYOU THE ROCK★だった)。
彼らは90年代後半からの”日本のヒップホップバブル”を謳歌していたが、その後もヤバスギルスキルを磨き続けた。未だにヒップホップ最前線に立つ彼らのニューアルバムに期待したい。
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