時をかける少女
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この映画は何と言っても筒井康隆の原作が素晴らしいんですね。何度もドラマ化されているのも納得です。そして大林版「時をかける少女」の魅力と言えば何と言っても原田知世。そして、尾道です。舞台を尾道にしたところが素晴らしく、豊かな作品となった秘密のように思います。
時をかける少女ーロケ地
ロケは尾道以外にも同じく広島県の竹原市でも行われています。幻想的ともいえる古い町並みが映画の特徴となっており、また原田知世をより引き立たせています。
尾道ロケ地めぐり 「時をかける少女」
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大林監督は尾道で映画を撮るつもりはなかったのだそうです。しかし、プロデューサーの角川春樹からの強い要請があったため、「転校生」では尾道の海と明るさを撮ったので、山と暗さだけを撮ろうと決めたのだとか。結果、大正ロマンとも言えそうな素晴らしい映像となったのです。
さびしんぼう
全編にショパンの「別れの曲」が流れる尾道三部作のラスト、「さびしんぼう」。1985年4月に公開されました。主演は富田靖子です。富田靖子は三本目の映画主演作となりますが、最初の「アイコ十六歳」をプロデュースしていたのが大林監督なんですね。デビュー当時から目を付けていたとは流石です!
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高校生のヒロキは、ひそかに思いを寄せる美少女に「さびしんぼう」と名づけ、いつも遠くから眺めていた。そんな彼のもとに、ある日突然「さびしんぼう」と名のるピエロ姿の少女が現れ、次々と騒動をまき起こしていく。
尾美としのり演じる高校生のヒロキと、富田靖子演じる“さびしんぼう”と名乗る少女との淡く切ない恋物語で、尾道三部作の中でロマンチシズムが一番強い作品となっています。
さびしんぼう 予告編
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切ない。いや、切なすぎる。公開時に黒澤明監督が絶賛し、自らのスタッフに「さびしんぼう」を観るよう薦めたという逸話が残っています。
さびしんぼうーロケ地
主人公が通う学校(尾道北高等学校、日比崎中学校)や主人公の家(西願寺)をはじめ尾道の風景はやはり今作でも魅力的です。中でも印象深いのは、尾美としのりと富田靖子が自転車を押して歩いた坂道かもしれませんね。場所は尾道市向島町津部田だそうですよ。あ、坂道と言えばもうひとつ。みかん畑の中の坂道も良い感じでした。
尾道ロケ地巡り ~ さびしんぼう編 ~
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尾道は本当に魅力的な街ですね。大林監督が撮ったからこそ魅力的に捉えられていると思いますが、同時に尾道の街が大林監督の作品を魅力的なものにしてもいます。
幸せな関係ですよねぇ。
幸せな関係ですよねぇ。