タブチくん、マツイくん、ササキ様…野球選手のギャグ漫画特集!
2017年12月7日 更新

タブチくん、マツイくん、ササキ様…野球選手のギャグ漫画特集!

いつの時代も大衆から愛されるプロ野球のスター選手。その中には、漫画家によってディフォルメされ、キャラ付けされ、ついには漫画作品になったプレイヤーも存在しました。そこで今回、野球選手を主役にしたギャグ漫画にはどんなものがあるのか調べてみました!

4,025 view

がんばれ!!タブチくん!!

実在する有名スポーツ選手のディフォルメキャラが活躍するギャグ漫画…このジャンルにおける草分け的存在が、『がんばれ!!タブチくん!!』です。作者は、30年以上の長きに渡って朝日新聞朝刊で連載されている四コマ漫画『ののちゃん(旧・となりのやまだ君)』でお馴染みのいしいひさいち。「タブチくん」のモデルとなったのは、もちろん、「ホームランアーチスト」と称された通算474本塁打の大砲・田淵幸一です。
がんばれ!!タブチくん!! [DVD]

がんばれ!!タブチくん!! [DVD]

本作は、肥満体で大柄なキャッチャー・タブチくんが、妻のミヨ子、西武のツツミオーナー、バッテリーを組むピッチャーのフルサワくんらと共に繰り広げるドタバタコメディーの四コマ漫画。『漫画アクション』(双葉社)で連載され、1979年に単行本化。さらには3度にわたって、全国東宝東和系のアニメ映画として公開され、大変な好評を博しました。ちなみにタブチくんの声は、俳優の西田敏行が担当。これが、何回聞いても西田の声だと分からないくらいうまいんです。

がんばれ!!タブチくん op

かっとばせ!キヨハラくん

漫画の登場人物、それも主人公ともなると、一にも二にも、キャラが起ってなければつとまりません。そういった意味で、清原和博ほど、野球漫画の主役を任せるのにうってつけな人物はいないように思われます。
なぜなら、選手としては、甲子園のヒーローを経て、プロ入り1年目から空前絶後の大活躍を続ける華も実績も兼ね備えたスーパースター。それでいて、人柄的には豪放磊落な遊び人であり、かつ、涙もろくて他人の影響を受けやすい永遠のピュアボーイ…。漫画の題材にピッタリ、というか漫画から飛び出してきたような男ではありませんか。
男道 清原和博

男道 清原和博

そんな清原を主役に据えた作品が、河合じゅんじの漫画『かっとばせ!キヨハラくん』です。『コロコロコミック』1987年6月号から1994年4月号まで、約7年にわたって連載された同作におけるキヨハラの位置づけは、ちょっと天然入ってるキャラ。それに対して、クワタがいたずら好きの悪役とされており、なんとも時代を感じる設定です。
かっとばせキヨハラくん

かっとばせキヨハラくん

なお、河合は「キヨハラくん」に相当愛着があるのか、2003年には巨人時代の清原を主役にした『モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん』(2003年4月号~2005年12月号)を発表。2014年にも新たに創刊された『コロコロアニキ』にキヨハラくんの新作を載せていましたが、例の事件の影響により、あえなく休載となってしまいました。
モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん

モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん

球界番長キヨマー!

そんな『キヨハラくん』の類似作品が、この『球界番長キヨマー!』。巨人在籍時、子分に元木を従えて好き放題やっていたいわゆる「番長キャラ時代」に描かれた作品でしたが、『キヨハラくん』ほどヒットしませんでした。
球界番長キヨマー!

球界番長キヨマー!

ベロベロベースボール

『かっとばせ!キヨハラくん』連載中の河合じゅんじによる『月刊まんがパロ野球ニュース』(竹書房)に1990年から1993年まで連作していた作品が『ベロベロベースボール』です。『キヨハラくん』が児童向け漫画なのに対し、こちらは大人向け漫画としていますが、作風にあまり大差はありません。
ベロベロベースボール

ベロベロベースボール

いけいけ!!スワローズ

こちらも河合先生の作品。掲載誌は、かつて芳文社で発行されていた四コマ漫画雑誌『まんがスポーツであり、連載期間は1989年10月号から1991年6月号。ナガシマカズシゲ(長嶋一茂)が大ボケ担当として活躍しています。
28 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

清原和博  愛と笑いと涙の巨人時代

清原和博 愛と笑いと涙の巨人時代

ドラフト会議で裏切られたと感じた巨人への移籍。 合理的でクールな関東の最強球団を関西系の番長が盛り上げた。
RAOH | 6,696 view
思い出に残る、プロ野球ドラフト会議

思い出に残る、プロ野球ドラフト会議

「【松井秀喜】長島監督、運命を感じさせる『鬼のヒキ強!』」「【野茂英雄】史上最多の8球団から指名」「【元木大介】ダイエーの指名を断り、ハワイへ野球留学へ…」「KKドラフト事件」「江川事件」…
【王さんのせいで・・・】王貞治選手の次点でホームラン王を獲得できなかった選手たち

【王さんのせいで・・・】王貞治選手の次点でホームラン王を獲得できなかった選手たち

世界のホームラン王こと王貞治選手は、現役時代にホームラン王のタイトルを15回も獲得しています。しかも、ホームランの本数は40本台、50本台がほとんど。ライバルの強打者たちは、どんなに打ってもタイトルに届かず、悔しい思いをしていたようです。今回は、王選手の次点で惜しくもタイトルを逃した選手を振り返ります。
izaiza347 | 285 view
【清原和博】ホームラン王0回なのに通算ホームラン数歴代5位!安定して打ち続けた無冠の帝王

【清原和博】ホームラン王0回なのに通算ホームラン数歴代5位!安定して打ち続けた無冠の帝王

現役時代の華々しい活躍とは裏腹に、意外にも、ホームラン・打点・打率のタイトルは一度も獲得することのなかった清原和博選手。しかし、通算ホームラン数は歴代5位で、これは安定してホームランを打ち続けた証とも言えるでしょう。そんな "無冠の帝王" の記録を振り返ります。
izaiza347 | 372 view
【清原和博】縦縞を横縞に!でも阪神ではなく巨人を選んだFA裏話

【清原和博】縦縞を横縞に!でも阪神ではなく巨人を選んだFA裏話

1996年のオフシーズン、当時、西武ライオンズの選手だった清原和博がFAを宣言して、その移籍先が話題となりました。候補は2球団で、阪神タイガースか読売ジャイアンツ。最終的には巨人を選びますが、なぜドラフト会議で切られた因縁の球団を選んだのでしょうか。当時のことを、清原和博が松村邦洋に語ります。
izaiza347 | 295 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト