『魔法の天使クリィミーマミ』
制作:スタジオぴえろ
放送期間:1983年7月1日から1984年6月29日
放送時間:金曜18:00から18:30
放送局:日本テレビ系列
放送話数:全52話
主題歌:「デリケートに好きして」太田貴子
放送期間:1983年7月1日から1984年6月29日
放送時間:金曜18:00から18:30
放送局:日本テレビ系列
放送話数:全52話
主題歌:「デリケートに好きして」太田貴子
スタッフ
企画:布川ゆうじ
原案・シリーズ構成:伊藤和典
チーフディレクター:小林治
脚本:伊藤和典(最終回担当)ほか
キャラクターデザイン:高田明美
作画監督:河内日出夫(最終回担当)ほか
美術監督:小林七郎
音楽:馬鵜野康二
原案・シリーズ構成:伊藤和典
チーフディレクター:小林治
脚本:伊藤和典(最終回担当)ほか
キャラクターデザイン:高田明美
作画監督:河内日出夫(最終回担当)ほか
美術監督:小林七郎
音楽:馬鵜野康二
キャスト
森沢優/クリィミーマミ:太田貴子
大伴俊夫:水島裕
立花慎吾:井上和彦
綾瀬めぐみ:島津冴子
ピノピノ:中野聖子
ネガ:肝付兼太
ポジ:三田ゆう子
大伴俊夫:水島裕
立花慎吾:井上和彦
綾瀬めぐみ:島津冴子
ピノピノ:中野聖子
ネガ:肝付兼太
ポジ:三田ゆう子
『魔法の天使クリィミーマミ』とは
セントレミー学園に通う小学生の森沢優は、魔法世界フェザースターの妖精ピノピノを助けたことから、1年間だけ魔法をもらった。
クリィミーステッキで「パンプルピンプルパムポップン、ピンプルパンプルパムポップン」と呪文を唱え、少し大人であるクリィミーマミに変身。芸能事務所のパルテノンプロの社長・立花慎悟にスカウトされたことからアイドルとしての活動を始め、一躍スターになる…。
クリィミーステッキで「パンプルピンプルパムポップン、ピンプルパンプルパムポップン」と呪文を唱え、少し大人であるクリィミーマミに変身。芸能事務所のパルテノンプロの社長・立花慎悟にスカウトされたことからアイドルとしての活動を始め、一躍スターになる…。
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いわゆる《ぴえろ魔法少女シリーズ》の第1作。主人公に、これがデビューとなるアイドル太田貴子を起用した。「本来の少女である自分と、魔法で少し大人の姿に変身した自分。ふたりの間での心情の揺れと成長を描く」という基本テーマは、後のシリーズへも続いていく。
『魔法の天使クリィミーマミ』の最終回
第52話「ファイナル・ステージ」
雨が降っている野外コンサート会場。たくさんの観客が傘を差して開演を待っていた。楽屋にはマミが所属するパルテノンプロの社長・立花慎悟と、同じく所属している綾瀬めぐみの姿がある。ふたりはマミが来るのを待っているのだ。今日の観客が10万人を越えていることを知って驚くふたり。
慎吾「信じられん。一年前はまったくの素人だったひとりの女の子が、あれほど歌うのを嫌がっていた少女が、今やこの俺にすら想像もつかない大スターになりつつあるんだ」
めぐみ「感動のお邪魔するようで申し訳ないけど、マミが来ないことにはね」
そこへやっとマミが到着した
めぐみ「じゃあ、あたしもゲストとして頑張らせてもらうわ」
マミ「待ってください。今日はわたし一人に歌わせて欲しいんです」
口から飲んでいた水を吹き出して驚くめぐみ。慎吾やマネージャーたちも驚く。
野外コンサート会場に入場している観客たち。その中には傘を差した俊夫もいる。そこに優の姿はない。
俊夫(…あの時だけじゃない。いつも優がいないのはなぜだ…)
俊夫はマミの正体が優であることに気づきつつ(思い出しつつ)あった。
ソファに座って話している慎吾とマミ。それを腕組みし、立ちながらめぐみも聞いている。
慎吾「めぐみの出はカットしてひとりで続けて歌いたいとそう言ったな。なぜだ」
マミ「今は言えません。ただ時間が…」
慎吾「時間、時間、時間、どうしてそんなに急ぐ必要があるんだ!?…マミちゃん、頼むよ。第一、ひとりでやるったって衣装替えの間をどうやってつなぐんだ?」
何とかなると思う、と言うマミ(魔法があるから)。めぐみは、好きなようにやってごらんなさい、と言う。そして慎吾に向かって言った。
めぐみ「本物のスターはわがままなものよ。そのわがままにいちいちビビったらあなたも大物にはなれないわ。私は観客に回るわ。がっかりさせないでね」
立ち上がり、はい!と答えるマミ。
慎吾「信じられん。一年前はまったくの素人だったひとりの女の子が、あれほど歌うのを嫌がっていた少女が、今やこの俺にすら想像もつかない大スターになりつつあるんだ」
めぐみ「感動のお邪魔するようで申し訳ないけど、マミが来ないことにはね」
そこへやっとマミが到着した
めぐみ「じゃあ、あたしもゲストとして頑張らせてもらうわ」
マミ「待ってください。今日はわたし一人に歌わせて欲しいんです」
口から飲んでいた水を吹き出して驚くめぐみ。慎吾やマネージャーたちも驚く。
野外コンサート会場に入場している観客たち。その中には傘を差した俊夫もいる。そこに優の姿はない。
俊夫(…あの時だけじゃない。いつも優がいないのはなぜだ…)
俊夫はマミの正体が優であることに気づきつつ(思い出しつつ)あった。
ソファに座って話している慎吾とマミ。それを腕組みし、立ちながらめぐみも聞いている。
慎吾「めぐみの出はカットしてひとりで続けて歌いたいとそう言ったな。なぜだ」
マミ「今は言えません。ただ時間が…」
慎吾「時間、時間、時間、どうしてそんなに急ぐ必要があるんだ!?…マミちゃん、頼むよ。第一、ひとりでやるったって衣装替えの間をどうやってつなぐんだ?」
何とかなると思う、と言うマミ(魔法があるから)。めぐみは、好きなようにやってごらんなさい、と言う。そして慎吾に向かって言った。
めぐみ「本物のスターはわがままなものよ。そのわがままにいちいちビビったらあなたも大物にはなれないわ。私は観客に回るわ。がっかりさせないでね」
立ち上がり、はい!と答えるマミ。
野外コンサート会場。雨は上がった。照明が消えてトランペットの音が鳴り響き、レーザービームが空を照らす。ドラムロールが鳴って、レーザービームが『Creamy Mami』と文字を描いた。
観客たち「マミちゃーん!」
空には照明装置を付けた3台のヘリコプターが飛んでいる。その明かりに照らされて、マミは白馬に乗って登場(この会場は競馬場である)。魔法で空中にマイクを出したマミは、それをキャッチしてステージに飛び立った。コンサートが始まる。『BIN・KANルージュ』を歌い出す。
それをステージの脇から見ている慎吾とめぐみ。客席からは俊夫が静かに見ている。ステージ上にはポジとネガがいる。
ポジ「このステージが終わると、あたしたちはフェザースターへ帰るのね」
ピノピノの乗る箱船が近づいている。最後まできちんと歌わせてやりたい、というネガ。
観客たち「マミちゃーん!」
空には照明装置を付けた3台のヘリコプターが飛んでいる。その明かりに照らされて、マミは白馬に乗って登場(この会場は競馬場である)。魔法で空中にマイクを出したマミは、それをキャッチしてステージに飛び立った。コンサートが始まる。『BIN・KANルージュ』を歌い出す。
それをステージの脇から見ている慎吾とめぐみ。客席からは俊夫が静かに見ている。ステージ上にはポジとネガがいる。
ポジ「このステージが終わると、あたしたちはフェザースターへ帰るのね」
ピノピノの乗る箱船が近づいている。最後まできちんと歌わせてやりたい、というネガ。
曲が終わり観客席に一礼するマミ。観客たちからの拍手。衣装が魔法の力で早変わりして、次は『美衝撃(ビューティフル・ショック)』を歌う。険しい顔でステージを見ていた俊夫は、観客席を飛び出した。建物の中でスタッフを探す。
俊夫「すみませんが呼び出しをお願いできませんか。セントレミー学園の森沢優。大事なことなんです!」
スタッフ「非常識だよ。コンサートの最中に呼び出しなんて。それに呼んでも聞こえやしないよ」
俊夫は走ってその出て行く。また雨が激しく降り出していた。
俊夫「すみませんが呼び出しをお願いできませんか。セントレミー学園の森沢優。大事なことなんです!」
スタッフ「非常識だよ。コンサートの最中に呼び出しなんて。それに呼んでも聞こえやしないよ」
俊夫は走ってその出て行く。また雨が激しく降り出していた。
次の曲は『囁いてジュテーム』。雨で感電して、照明のひとつが壊れる。
慎吾「中止か!?」
めぐみ「ええっ!?」
『パジャマのままで』、『LOVEさりげなく』。ステージの照明も壊れ始める。この曲が終わったら中止にしようと言う慎吾を、めぐみが殴る。
めぐみ「あなたたち一体何を見てるの!?良くごらんなさい。誰も帰ろうとしてないじゃない!」
慎吾「中止か!?」
めぐみ「ええっ!?」
『パジャマのままで』、『LOVEさりげなく』。ステージの照明も壊れ始める。この曲が終わったら中止にしようと言う慎吾を、めぐみが殴る。
めぐみ「あなたたち一体何を見てるの!?良くごらんなさい。誰も帰ろうとしてないじゃない!」
マミ「雨がひどくなってきたけど、もう1曲歌っていいかな?」
盛り上がる観客たち。
観客たち「歌え!歌え!歌え!」
それを建物から見ている俊夫。
俊夫(マミちゃん…君は優なのか?)
盛り上がる観客たち。
観客たち「歌え!歌え!歌え!」
それを建物から見ている俊夫。
俊夫(マミちゃん…君は優なのか?)
マミ「じゃあ最後の曲に…」
その時、ピノピノの船がやってきた。強風が吹き、マミとポジとネガは吸い込まれていく。
マミ「ピノピノ、あと1曲だけ!ピノピノ!」
観客席からも、たくさんの傘が吸い込まれていた。色とりどりの傘が宙に浮かんでいる。俊夫は黒雲の中からおりてくる船を見た。封印された記憶を徐々に思い出し始める。ステージに向かって、優!と叫ぶ。
その時、ピノピノの船がやってきた。強風が吹き、マミとポジとネガは吸い込まれていく。
マミ「ピノピノ、あと1曲だけ!ピノピノ!」
観客席からも、たくさんの傘が吸い込まれていた。色とりどりの傘が宙に浮かんでいる。俊夫は黒雲の中からおりてくる船を見た。封印された記憶を徐々に思い出し始める。ステージに向かって、優!と叫ぶ。