それでもまだ2000年代後半までは「HGUC版はテレビアニメ準拠。カトキアレンジの1/144 ガンダムは、このFG版をしっかりと組み立てることで、初めて手に入る」需要があったのだが、2009年にガンダム Ver.G30thが、2010年にリアルグレード(RG)ガンダムが、そして2015年に、オールガンダムプロジェクトの一環で、REVIVE版ガンダムが、それぞれ1/144で発売されて、1/144ガンダムは百花繚乱状態に陥り、さらには「HGUCやRGといったガンプラは、組み立てハードルが高くて手が出せない」という人には、バンダイの完成品フィギュアのROBOT魂シリーズから、RX-78-2 ガンダムが、カトキアレンジ版(SIDE MS)とアニメ版(Ver.A.N.I.M.E)と両方出てしまい、もう何が何やら、もはやこのFGガンダムに遺されたアイデンティティは「1/144 ガンダムで一番安い」しか残らなくなってしまい、この商品も絶版にこそなっていないものの、初代HGに続いて時代の仇花になってしまった感は否めない。
今回は、そんなガンダムを、アニメ準拠カラーで塗装するだけで、後は合わせ目消しもせずに素組で組んでみる。
パーツ構成は単純だが、HGUCではむしろ妥協のお約束になっている「足の裏の肉抜き穴」がない点や、上でも書いたが、プラ一軸可動構成にもかかわらず、クリアランスが大変高度に計算されている点などは好感が持てる。
しかし、いざ完成してみると、やはり「ここ、動くはずなのに動かないね(笑)」が気になりすぎてしまうのはご愛敬か。
パーツ構成は単純だが、HGUCではむしろ妥協のお約束になっている「足の裏の肉抜き穴」がない点や、上でも書いたが、プラ一軸可動構成にもかかわらず、クリアランスが大変高度に計算されている点などは好感が持てる。
しかし、いざ完成してみると、やはり「ここ、動くはずなのに動かないね(笑)」が気になりすぎてしまうのはご愛敬か。
塗装の方は、キットは(何度も書いたが)真っ白成型なので、今回は『ガンプラり歩き旅』の自主レギュレーションにのっとって、アニメ版準拠で塗装。
赤はキャラクターレッド、ボデイのイエローはキャラクターイエロー、ブルーはガンダムカラーのMSライトブルー。
間接と首はあえて成型色の白のまま。
手首はまるまる濃緑色で、バックパックとビーム・ライフルはミディアムブルー。ビーム・ライフルのスコープだけは通常のイエローで、ビーム・サーベルの刀身はピンクで、それぞれ塗装。
赤はキャラクターレッド、ボデイのイエローはキャラクターイエロー、ブルーはガンダムカラーのMSライトブルー。
間接と首はあえて成型色の白のまま。
手首はまるまる濃緑色で、バックパックとビーム・ライフルはミディアムブルー。ビーム・ライフルのスコープだけは通常のイエローで、ビーム・サーベルの刀身はピンクで、それぞれ塗装。
造形の出来は素晴らしく、立ち姿だけを眺めていても惚れ惚れするクオリティではあるが、今の時代じゃ「子どもから『ガンダムのプラモを買ってきて』と頼まれたお父さんが、間違って買ってしまう」なんて笑い話のネタにもならないのだろうなぁと……。
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー