映画『冷たい熱帯魚』の元になったシリアルキラー・関根元が神を信じた理由がすごい!
2021年10月16日 更新

映画『冷たい熱帯魚』の元になったシリアルキラー・関根元が神を信じた理由がすごい!

2010年公開映画『冷たい熱帯魚』は実話です!日本で起こったサイコパス・シリアルキラーが起こした埼玉愛犬家連続殺人事件が元になっています。その残忍殺人事件の犯人で元死刑囚の関根元の人間像をまとめていきます。殺人犯なのに「神を信じる」とはどういうことなのかは現役京都の住職の証言により明らかにされています、必見です。

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映画『冷たい熱帯魚』は実際にあった事件

『冷たい熱帯魚』 予告編

映画『冷たい熱帯魚』は園子温監督、脚本により2010年公開の日本の映画です。
この映画を見て、「この世の中に一番恐ろしいものは”人間だ”」と思った人も少なくないでしょう。そしてこの映画はフィクションではなく、実際にあった事件だというのでさらの身の毛もよだつ思いをします。
映画『冷たい熱帯魚』の元となった事件とは1993年(平成5年)、埼玉県熊谷市周辺で起こった殺人でのちに『埼玉愛犬家連続殺人事件』として日本中を震撼させた実際に起こった事件でした。

この事件はマスコミにより連日テレビで報道され、被疑者が顔出しでテレビにその姿が映しだされる状況だったことでも世間の関心も高まっていました。

埼玉愛犬家連続殺人事件とは

事件が起こったのは1993年埼玉県熊谷市。戦後最大の猟奇殺人事件とまで言われたこの事件は
ペットショップを経営する会社の周辺で行方不明者が出ます。最終的に4人が行方不明で全員殺されていたという事件です。

一人目の行方不明の時点で監視対象になっていたのがそのペットショップを共同経営していた関根元、そして元妻の風間博子でした。

殺されたと思われる4人。中には本物のヤクザもいました。ただその4人の遺体は発見されず、死体なき殺人事件としても注目された事件でした。この殺人事件の注目すべき点は”ボディを透明にする”という行為です。

犬用の安楽死剤を飲ませで殺害に及び、完全犯罪を目論み死体をバラバラにし、サイコロステーキほどに体を切り刻み、骨や衣服まどはドラム缶で燃やしました。細かくなった肉は川に流し魚のえさに、燃やし残った灰は山の中にばらまいたと言います。

殺人の証拠を完全に消したと思われた矢先、遺棄現場で被害者の遺骨や遺留品が発見されたことで事件が急展開し逮捕につながります。

逮捕されたのは関根元と、元妻・風間博子。2人は、2009年に死刑判決が確定していましたが、2017年3月27日 、関根元は死刑執することなく東京拘置所で病死しています。風間博子は死刑判決が出た後も一貫して殺人への関与を否定し、2020年9月時点でも再審請求を続け東京拘置所に収監されています。

元死刑囚・関根元の人物像

1993年に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件は、1994年1月に容疑者逮捕となり、主犯はペットショップ経営のあの男だった。あの男とは、関根元。逮捕前に連日マスコミに報道され、その姿をたびたび日本中に晒されていた男でした。
完全犯罪を目論み、残虐残忍な強行に及んでいながら堂々とした姿は逮捕されたのちに思うと、まさにサイコパスそのもののではないか、この事件の異常性すなわち関根元の異常性が際立つ事件だということがわかります。

”同じ場所”の周辺から相次いで4人の行方不明者が出たことで早い捜査の段階で”共通のトラブル”を持っていた人物”関根元”が浮上します。マスコミの取材でも感じた関根元はとても“弁が立つ”という印象の男でした。
関根元の人物像がこのようなことでも想像できます。

・弁が立つ
・虚言癖がある
・コミュニケーション能力が高い
・殺人は犬で試さなかった動物好き
・異常な快楽性で遺体を解体
・ヤクザともトラブルを何度かあった
・子供(共犯者山崎博子の連れ子)への虐待
・4番目の被害者女性に死姦行為を行っている

妻の連れ子の証言

関根元自身に子供はいませんが風間博子の連れ後がいます。その風間の息子の証言から子供時代に虐待されていたという事実もあります。
母と再婚した当初、関根は優しかったんです。しかし小学生の頃になると虐待が始まりました。裸で家の外に放り出され、正座をさせられて足の上にブロックを置かれ、ボールペンで腹も刺されました。理由は掃除をしていなかったから、とかそんな理由です。

包丁で手を切られそうになったこともありました。遊ぶお金が欲しくて親の財布からお金をとってしまったことがあったんです。それがバレると『盗むような手ならいらないだろう』と包丁で手を切られそうになりました。今思うと、自分もいつ殺されてもおかしくなかったんだと思います。それを母親は守ってくれました
現在では親子間の虐待とされる行為でも、昭和の時代にも怖い父親像の中にそんな親は少なくなかったかもしれませんが、子供を”恐怖心”で支配するようなところは関根元にあったのでしょう。

殺害した理由

そして「邪魔になったヤツを殺す」「欲張りなヤツを殺す」というのは関根元にとってそう感じた、または関根元に対してということなので決して世間一般的にという意味ではないのです。
この事件は経営していたペットショップの資金繰りがきっかけとなって犯行に及んでいます。ただ人を殺して金を手に入れる保険金殺人はしていません。詐欺まがいの取引をしてトラブルになった顧客を殺害します。またヤクザを殺していますが、この時は1件目の殺人に関根元の犯行ではないかと睨み、何か掴み関根元をゆすったことで殺されています。

このことからも邪魔になったヤツ、欲張りなヤツを殺したという関根元の道理に合った殺人ということになります。
「俺もっと殺してんねん。殺すには条件がいくつかあって、お金がらみの殺人じゃないとか、完全にこの世から消してしまうとか。最後に運の悪い奴を俺は殺すっていうふうに決めていた。
「運の悪いヤツを殺す」という言葉ですが言い方を変えれば、俺に関わって殺されたことが”運が悪かった”ということなのかと身震いしてしまいます。関根元が実際に手にかけた被害者は4人どころかその何倍にもなると言われています。そしてそれだけの殺人を犯していただろう関根元が自身が「神を信じる」という出来事がありました。

関根元が神を信じたその理由

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関根元に殺されていたかもしれないとされるのは京都・蓮久寺の三木大雲住職です。のちに三木大雲住職の口からもテレビなどで披露された話ですが、関根元自身も修行僧時代の三木大雲氏との出会い、そしてその時の出来事から「神を信じる」と話しています。
1人だけもしかしたら神や仏に守られてるような奴がいるかもしれん」と言ったそうなんです。ついついその方が「神や仏の存在信じてるんですか?」と聞いたら、「俺は信じてる」って言うんですよ。あれだけ人を殺しておいて。
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