映画『冷たい熱帯魚』は実際にあった事件
『冷たい熱帯魚』 予告編
この事件はマスコミにより連日テレビで報道され、被疑者が顔出しでテレビにその姿が映しだされる状況だったことでも世間の関心も高まっていました。
埼玉愛犬家連続殺人事件とは
この画像の関根元と風間博子の「白頭山をバックに撮った金正日の写真」みたいな感じ、なんなんだ。 pic.twitter.com/nIuK8wtnlb
— ロリンザーユーザー (@lorinser_user) July 17, 2021
ペットショップを経営する会社の周辺で行方不明者が出ます。最終的に4人が行方不明で全員殺されていたという事件です。
一人目の行方不明の時点で監視対象になっていたのがそのペットショップを共同経営していた関根元、そして元妻の風間博子でした。
殺されたと思われる4人。中には本物のヤクザもいました。ただその4人の遺体は発見されず、死体なき殺人事件としても注目された事件でした。この殺人事件の注目すべき点は”ボディを透明にする”という行為です。
犬用の安楽死剤を飲ませで殺害に及び、完全犯罪を目論み死体をバラバラにし、サイコロステーキほどに体を切り刻み、骨や衣服まどはドラム缶で燃やしました。細かくなった肉は川に流し魚のえさに、燃やし残った灰は山の中にばらまいたと言います。
殺人の証拠を完全に消したと思われた矢先、遺棄現場で被害者の遺骨や遺留品が発見されたことで事件が急展開し逮捕につながります。
元死刑囚・関根元の人物像
関根元 埼玉愛犬家連続殺人事件 1993年4月~8月 会社役員の男性に犬の薬殺用の猛毒カプセルを飲ませ殺害。その他に暴力幹部と運転手、更に犬の売買でトラブルがあった主婦を殺害。死者4名。 17年3/27、病死。75歳没。 pic.twitter.com/yBFGrVa6rk
— 執行済み・獄中死した死刑囚bot (@sikei_syu_bot2) September 30, 2021
完全犯罪を目論み、残虐残忍な強行に及んでいながら堂々とした姿は逮捕されたのちに思うと、まさにサイコパスそのもののではないか、この事件の異常性すなわち関根元の異常性が際立つ事件だということがわかります。
”同じ場所”の周辺から相次いで4人の行方不明者が出たことで早い捜査の段階で”共通のトラブル”を持っていた人物”関根元”が浮上します。マスコミの取材でも感じた関根元はとても“弁が立つ”という印象の男でした。
・弁が立つ
・虚言癖がある
・コミュニケーション能力が高い
・殺人は犬で試さなかった動物好き
・異常な快楽性で遺体を解体
・ヤクザともトラブルを何度かあった
・子供(共犯者山崎博子の連れ子)への虐待
・4番目の被害者女性に死姦行為を行っている
妻の連れ子の証言
母と再婚した当初、関根は優しかったんです。しかし小学生の頃になると虐待が始まりました。裸で家の外に放り出され、正座をさせられて足の上にブロックを置かれ、ボールペンで腹も刺されました。理由は掃除をしていなかったから、とかそんな理由です。
包丁で手を切られそうになったこともありました。遊ぶお金が欲しくて親の財布からお金をとってしまったことがあったんです。それがバレると『盗むような手ならいらないだろう』と包丁で手を切られそうになりました。今思うと、自分もいつ殺されてもおかしくなかったんだと思います。それを母親は守ってくれました
殺害した理由
関根元と風間博子本人だ!!!?!?!
— かもす💉💉 (@kamosdeepforest) October 4, 2020
アフリカケンネルは自分の人生で一番怖い廃墟だった。#埼玉愛犬家連続殺人事件 pic.twitter.com/1HoASq0a9D
このことからも邪魔になったヤツ、欲張りなヤツを殺したという関根元の道理に合った殺人ということになります。
「俺もっと殺してんねん。殺すには条件がいくつかあって、お金がらみの殺人じゃないとか、完全にこの世から消してしまうとか。最後に運の悪い奴を俺は殺すっていうふうに決めていた。
関根元が神を信じたその理由
1人だけもしかしたら神や仏に守られてるような奴がいるかもしれん」と言ったそうなんです。ついついその方が「神や仏の存在信じてるんですか?」と聞いたら、「俺は信じてる」って言うんですよ。あれだけ人を殺しておいて。
この映画を見て、「この世の中に一番恐ろしいものは”人間だ”」と思った人も少なくないでしょう。そしてこの映画はフィクションではなく、実際にあった事件だというのでさらの身の毛もよだつ思いをします。