双方を、コア・ブロックに変形させてみると、さすがにコクピット収納のシステム論など、RG版の方にリアリティ、カッコよさ、アニメに忠実度の軍配は上がる。
もっとも、両者で同じスケールなのにコア・ブロックの大きさに差異があるのは、双方ともに、初代HG、RGのガンダムの腹部に収納される前提なのであるが、同じスケールのガンダムでも、RGはコア・ブロックを収納しつつ、腹部の可動ギミックを確保するために、許されるコア・ブロックの大きさが制限されてしまうのだ。
しかし、コア・ファイター状態では違和感を感じさせていたRG版のコクピットキャノピーの段差が、コア・ブロックに変形すれば逆に効果が大きいというのも、いろいろ考えさせられる問題であろう。
もっとも、両者で同じスケールなのにコア・ブロックの大きさに差異があるのは、双方ともに、初代HG、RGのガンダムの腹部に収納される前提なのであるが、同じスケールのガンダムでも、RGはコア・ブロックを収納しつつ、腹部の可動ギミックを確保するために、許されるコア・ブロックの大きさが制限されてしまうのだ。
しかし、コア・ファイター状態では違和感を感じさせていたRG版のコクピットキャノピーの段差が、コア・ブロックに変形すれば逆に効果が大きいというのも、いろいろ考えさせられる問題であろう。
最初に記したように、1/144 コア・ファイターは、単独でキット化されることは皆無で、必ずガンダムやGアーマー、コア・ブースターの付属物として商品化されるため、GパーツやガンダムのBパーツと接続することがギミックになっている商品が多い。
そのための接続はピン・ダボ方式で、コア・ファイターのロケットノズルが接続ダボになっているケースがほとんどで、なのでここで並べたコア・ファイターキットのリアビューでも、メインノズルが開口されている仕様が殆どである。
むしろ、初キット化であるGA版が、Gパーツとの接続が機体後部ブロックをGパーツでホールドする仕様なので、ノズルが開口されていない方が珍しいと言えるだろう。
そのための接続はピン・ダボ方式で、コア・ファイターのロケットノズルが接続ダボになっているケースがほとんどで、なのでここで並べたコア・ファイターキットのリアビューでも、メインノズルが開口されている仕様が殆どである。
むしろ、初キット化であるGA版が、Gパーツとの接続が機体後部ブロックをGパーツでホールドする仕様なので、ノズルが開口されていない方が珍しいと言えるだろう。
ガンプラ史上、初のキット化となったGA版と、現状の最新盤であるRG版とが、同じ1/144でも、もっとも大きさに差異があるという現実が面白くも多々考えさせられる現実である。
確かにGA版の大きさも「あり得ない」が、かといってRG版の小ささも「ガンダムの可動優先の犠牲」とも言えるからだ。
「コア・ファイターの正確な1/144」とは、いったい何なのか。追い求めることに意義はあるのか。いったい、歴代のコア・ファイターキットの、どれが「正解」に近いのか。
それはガンダムやザク以上に、キットを選ぶ人の中にしかないのかもしれない。
確かにGA版の大きさも「あり得ない」が、かといってRG版の小ささも「ガンダムの可動優先の犠牲」とも言えるからだ。
「コア・ファイターの正確な1/144」とは、いったい何なのか。追い求めることに意義はあるのか。いったい、歴代のコア・ファイターキットの、どれが「正解」に近いのか。
それはガンダムやザク以上に、キットを選ぶ人の中にしかないのかもしれない。
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー