日本シリーズ史上最も劇的!杉浦享の代打サヨナラ満塁ホームラン(1992年)
2019年4月14日 更新

日本シリーズ史上最も劇的!杉浦享の代打サヨナラ満塁ホームラン(1992年)

1992年、黄金期の西武に野村ヤクルトが初挑戦した日本シリーズ第一戦。延長12回1死満塁で打席に立ったのはベテラン杉浦享。日本シリーズ史上最も劇的なホームランと言われる仕事人の一振りを紹介。

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西武・鹿取が振り返る杉浦との勝負

結果的に2球連続ストライク後の3球目で勝負が決したため、「西武バッテリーは勝負を急ぎ過ぎた。」や「鹿取は杉浦を舐めすぎた」との批評もあった。
だが、3球目は外そうと思って投げたが甘く真ん中高めに入ってしまった失投である。

鹿取は巨人時代に杉浦との相性が良くなかったので油断していなかったと語っている。
日本シリーズの振り返り番組があると必ずと言っていいほどこの勝負映像が出てくるため、一番嫌な思い出だという。
鹿取義隆(かとり よしたか)

鹿取義隆(かとり よしたか)

1979年に読売ジャイアンツに入団。
1987年には63試合のリーグ最多登板でジャイアンツのリーグ優勝に貢献。
西武に移籍した1990年には優秀救援投手に贈られる「ファイアマン賞」を受賞。
1997年に現役引退。

この1992年日本シリーズ、ヤクルトは西武に3勝4敗と惜敗。

杉浦の値千金「代打サヨナラ満塁ホームラン」で初戦を白星で飾ったヤクルト。
2戦目以降も森祇晶監督率いる常勝・西武に必死に食らいつく。

全7試合中4試合が延長戦。
西武が王手をかけた後の第5戦から残り3試合すべて延長戦という熱戦となった。

最終戦も最後の最後までどちらか勝つか勝敗が見えない中、地力で勝る西武が押し切り、4勝3敗で3年連続11度目の日本一に輝いた。

この1992年の日本シリーズはいまだにプロ野球ファンから『史上最高傑作』などと呼ばれている。

「代打サヨナラ満塁ホームラン」により引退を撤回。

杉浦はこの活躍で野村監督からの強い慰留があり、引退を撤回。
翌1993年も現役を続行した。

そして、1993年ヤクルトは2年連続でセ・リーグを制すると、日本シリーズの相手は再び西武ライオンズ。
またしても大接戦が続いた両チームの対戦は前年とは逆にヤクルトが4勝3敗で西武を倒し、15年ぶり2度目の日本一を達成した。
1993年ヤクルトスワローズ日本一達成の瞬間

1993年ヤクルトスワローズ日本一達成の瞬間

そして杉浦は念願だった「日本一」を花道に今度こそバットを置いた。
現役23年、ヤクルト一筋であった。

プロ野球引退後の杉浦享。

必殺仕事人・杉浦享は1993年を最後にバットを置き、1994年から1996年までヤクルトの二軍打撃コーチを務めた。

球団を退任後はヤクルト本社に異動し、ヤクルト本社食品事業本部直販営業部次長を務めている。
現在の杉浦享

現在の杉浦享

ピシッとスーツで決めた杉浦享。
きっと今も渋い仕事振りを見せていることだろう。
最後に。
日本シリーズ史上最も劇的なホームラン。
杉浦享「代打サヨナラ満塁ホームラン」で締めたいと思う。
杉浦享「代打サヨナラ満塁ホームラン」

杉浦享「代打サヨナラ満塁ホームラン」

今も多くの人に記憶に残る仕事人の『一振り』。
感動をありがとう。
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  • 遠藤 2019/8/6 18:56

    TV解説の関根潤三さんが「ここでピッチャーを左に替えても八重樫が出てきます」と仰ったのを聞いてゾクゾクした思い出があります

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