90年初頭、フジテレビで深夜に放送された「カノッサの屈辱」
当時高校生だった筆者は、面白くてちょっと為になりそうな「カノッサの屈辱」が好きでした。
仲谷昇が教授に扮し、日本の消費文化史を歴史上の出来事になぞらえて解説するこの番組。
とくに三国志や関が原、幕末などの戦乱に例えて解説する様が、歴史オタクだった筆者にはたまらなく楽しかったものです。
仲谷昇が教授に扮し、日本の消費文化史を歴史上の出来事になぞらえて解説するこの番組。
とくに三国志や関が原、幕末などの戦乱に例えて解説する様が、歴史オタクだった筆者にはたまらなく楽しかったものです。
via i.ytimg.com
深夜番組でありつつも当時の若者に人気を博した「カノッサの屈辱」は、1990年代前半のフジテレビの深夜番組黄金期のなかでもとくに個性的な番組のひとつだったと評されています。
歴史上に残る「カノッサの屈辱」とは無関係です
1077年:カノッサの屈辱(カノッサ事件)
聖職叙任権をめぐってローマ教皇グレゴリウス7世と対立していた神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が、1077年1月25日から3日間に及んで雪が降る中、カノッサ城門にて裸足のまま断食と祈りを続け、教皇による破門の解除を願い、教皇から赦しを願った出来事。
via pbs.twimg.com
仲谷昇の「やぁ皆さん、私の研究室へようこそ」で始まる、知的好奇心をくすぐる講義(テーマ)一覧
前41回の講義(テーマ)一覧、本放送終了後に4回放送された特別版。
そのいずれも、タイトルを見るだけでも知的好奇心をそそられるようなものばかりで、いまからでも十分に楽しめる放送内容です。
それらを、面白可笑しくも歴史上の人物などに例えて解説されたのです。
本稿では全回分のテーマをご紹介いたします。
※総集編などは割愛
そのいずれも、タイトルを見るだけでも知的好奇心をそそられるようなものばかりで、いまからでも十分に楽しめる放送内容です。
それらを、面白可笑しくも歴史上の人物などに例えて解説されたのです。
本稿では全回分のテーマをご紹介いたします。
※総集編などは割愛
第1回(1990年4月9日):ホテル四大文明の謎
四大文明とは日比谷エジプト文明、赤坂メソポタミア文明、新宿インダス文明、池袋黄河文明。
戦後、多くのホテルがしのぎを削った地区を、四大文明に見立てての解説でした。
戦後、多くのホテルがしのぎを削った地区を、四大文明に見立てての解説でした。
第2回(1990年4月16日):アイスクリームルネッサンス史
1984年を「アイスクリームのルネッサンス期」と見立てて、アイスクリーム流行の歴史を紐解いたのでした。
「アイスクリームルネッサンス史」では、下記のような描写がなされていました。
スエンセンズの戦い - アイスクリームメーカー「SWENSEN'S」の競争参入)
ソフィスト派、ストア派 - 高級アイスクリームか店頭販売の市販アイスクリームかの選択
ペコ女王(不二家)
チャールストンカフェ家
ホブソンズ宮殿
1980年代、東京のホブソンズ西麻布店には客の行列が連日のように出来ていたが、店の広さが二坪しかなかったため番組では「ホブソンズの二坪疑惑」とも呼んでいた。また客の間には「行列の先にはトレンドの免罪符がある」と言う意識があるとも解説していた。
第3回(1990年4月30日):ニューミュージックと西太后の時代
ニューミュージック史がテーマであるものの、主にユーミン西太后の足跡を軸として紹介した回。
※ユーミン西太后 - (松任谷由実)
※ユーミン西太后 - (松任谷由実)
第4回(1990年5月7日):デパート大航海時代
「流通航路を発見したデパート大航海時代」がテーマ。
4つの大きな大陸として銀座大陸、池袋大陸、新宿大陸、ユーラ渋谷大陸を舞台としたのです。
4つの大きな大陸として銀座大陸、池袋大陸、新宿大陸、ユーラ渋谷大陸を舞台としたのです。