拳法! 鶴の舞 pic.twitter.com/46ONCJURz1
— みほ (@cockdoodledo) January 9, 2016
他に出てくる人間も動物も、本当に性格や好みや世渡りの方法が様々です。
「ああ、こういう人いるいる」と言いたくなるキャラクターがいっぱいです。
「ああ、こういう人いるいる」と言いたくなるキャラクターがいっぱいです。
少女マンガなのに恋愛話がない?!
この作品は、少女マンガにつきものの恋愛話がありません。
ゆったりじっくり、かつ、わあわあと、研究と実習に明け暮れる毎日です。
虚構の世界だけどリアルな生活感。
くせになり、つい読み過ぎてしまいます。
ゆったりじっくり、かつ、わあわあと、研究と実習に明け暮れる毎日です。
虚構の世界だけどリアルな生活感。
くせになり、つい読み過ぎてしまいます。
ベタベタしない少女マンガは「おじさんが読んでも面白い」という特徴を生み出しました。
そのため、今までにはなかったファン層を獲得し、中には大真面目にこの作品を論じる方まで現れました。
そのため、今までにはなかったファン層を獲得し、中には大真面目にこの作品を論じる方まで現れました。
『動物のお医者さん』は理想の大学!連載当時、京都大学広報で紹介される
なんと当時、京都大学の教授だった高橋三郎さんが大学の広報で、「理想の大学」という題名で、「動物のお医者さん」について取り上げたのです。
「動物のお医者さん」という少女コミックをご存じだろうか。佐々木倫子が雑誌『花とゆめ』に連載している人気コミックである。(中略)
この作品の魅力は、なんといっても登場人物(動物も含めて)の関係のありかたにあるような気がする。素っ頓狂な登場人物ばかりに見えるが、実は、自立した個人間の、サバサバした、しかし尊敬と愛情で結ばれた間柄といったらいいだろうか。(中略)
総合人間学部が発足することもあって、これまでの経緯やこれから先の難問を考えると、手放しで喜べる心境ではないので、「『動物のお医者さん』みたいな大学になればいいんだがな」と韜晦(とうかい)するこのごろである。
白泉社文庫「動物のお医者さん」第2巻 解説 高橋三郎 より引用
高橋さんは、この作品を「正統的な、極めて優れた『教養小説』(ビルドゥングスロマン)」と評しています。
正直、そんなに難しく分析しなくても・・・と思いましたが、次の文章で、高橋さんが一気に身近になりました。
正直、そんなに難しく分析しなくても・・・と思いましたが、次の文章で、高橋さんが一気に身近になりました。
これらの変な人たちの間には、さっぱりした、しかし温かい関係が成立しています。
お互いにハタ迷惑なことばかりしていますが、「しょうがないなあ」といった感じで許しあっています。それは、本当に自立した個人が、お互いの深いところで、愛情と尊敬で結ばれている時に成り立つものでしょう。(中略)
わたくし自身、漆原教授のようになれたらいいなと痛切に感じたことでした。
この広報の文章を読んだ学生たちから、いろいろ声をかけられたそうです。
学生たちも、教授に親近感を持ったのでしょうね。
学生たちも、教授に親近感を持ったのでしょうね。
登場人物のうちでだれが好きかと何遍も聞かれましたが、「全部」と答えています。
でも、わたくし自身は、シーザーが自分と性格的に近いかなと思っています。
「オレはやるぜ、やるぜ、やるぜ」といいながら、根はズボラなところは身につまされます。
via up.gc-img.net
ああ、シーザーをご存じ!
出番は多くないのに印象に残るキャラ。
これは間違いなくじっくり読まれていますね。
それにしても、これに近い性格とは・・・なるほど。
出番は多くないのに印象に残るキャラ。
これは間違いなくじっくり読まれていますね。
それにしても、これに近い性格とは・・・なるほど。
via ord.yahoo.co.jp
via nicedog.jp
ちなみに、この回の広報を出すための広報委員会では、大学関係者のどなたかが、白泉社のコミックスを数冊「席上資料」として持ち込まれたそうです。
そんな会議が「あり」だったんですね。
いろいろな意味で、おおらかな時代だったと思います。
そんな会議が「あり」だったんですね。
いろいろな意味で、おおらかな時代だったと思います。
これで飛びかかられたら怖い!