ファミコン版『アテナ』プレイ動画
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『アテナ』のファミコン移植版です。当初はディスクシステムでの発売を予定されていましたが、後にROMカートリッジでの発売に変更されました。
ファミコンへの移植作品の質の悪さで有名であったマイクロニクスの担当ということで、移植の質はやはり相変わらずの有様でした…。
移植担当の技術的な問題で質の悪さが目立ち、ACの人気作の移植作品ということで非常に残念な出来ばえになってしまいました。
ファミコンへの移植作品の質の悪さで有名であったマイクロニクスの担当ということで、移植の質はやはり相変わらずの有様でした…。
移植担当の技術的な問題で質の悪さが目立ち、ACの人気作の移植作品ということで非常に残念な出来ばえになってしまいました。
評価点
明るくポップなファンタジー世界と個性的なキャラクター
赤ビキニ一丁のおてんば姫というアテナ姫のビジュアルとキャラクター性は、当時のゲーマー少年たちの度肝を抜いたことでしょう。
片手の肘で杖代わりに剣をつき、口を半開きにして正面を向いているメインビジュアルが象徴的です。このイラストはアーケード版ポスターを初めとして、攻略本やファミコン版のパッケージなど様々な媒体に使われており、キャラクターのビジュアルと共に作品そのもののイメージも大きく決定付けました。
片手の肘で杖代わりに剣をつき、口を半開きにして正面を向いているメインビジュアルが象徴的です。このイラストはアーケード版ポスターを初めとして、攻略本やファミコン版のパッケージなど様々な媒体に使われており、キャラクターのビジュアルと共に作品そのもののイメージも大きく決定付けました。
美麗なグラフィックとコミカルなBGM
グラフィックは当時の水準から見てもかなりの美しさで描かれており、綺麗で見やすいです。
ギリシャ神話を想起させるデザインやネーミングが多く見受けられ、王道的なファンタジー世界ながら独特且つ個性的なテイストに仕上がっています。
BGMもファンタジー世界にマッチしたコミカルな曲で彩られており、各ステージの雰囲気に良くあっています。
ギリシャ神話を想起させるデザインやネーミングが多く見受けられ、王道的なファンタジー世界ながら独特且つ個性的なテイストに仕上がっています。
BGMもファンタジー世界にマッチしたコミカルな曲で彩られており、各ステージの雰囲気に良くあっています。
豊富なやりこみ度
普通にプレイしていても十分難しい本作ですが、装備の組み合わせ方によっても当然難易度は変化します。
装備の組み合わせ方も様々なタイプがあるため、やりこみ派のプレイヤーにとってはやり応えは抜群でした。
…中には装備取得による露出度の低下を惜しみ、防具を一切取らずにビキニのままエンディングに到達した猛者もいるとか(笑)。
装備の組み合わせ方も様々なタイプがあるため、やりこみ派のプレイヤーにとってはやり応えは抜群でした。
…中には装備取得による露出度の低下を惜しみ、防具を一切取らずにビキニのままエンディングに到達した猛者もいるとか(笑)。
問題点
ジャンプ動作の制限により操作し辛い
素のジャンプ性能自体が極めて貧弱なアテナ姫。きわめて低い高さのジャンプしか出せず横方向への飛距離もかなり短いため、敵の突進や攻撃を回避し難いです。
ジャンプ力を強化しないと移動や攻撃も満足にままならないため、強化アイテム「イカルスの靴」は必須です。
強化しても特殊な数段ジャンプの挙動が独特で、高いジャンプを出すためには2回以上跳躍しないといけないため、敵の攻撃が来ると分かっていてもとっさに避け難いです。
数段ジャンプは常にふんわりとした挙動で落下スピードも遅いため、高い位置にいるモンスターやフィールド上を機敏に動き回って襲い掛かってくる敵に狙いを定めるのが難しく、ジャンプ中の隙も大きいです。(落下中の機動制御はできます)
ジャンプ力を強化しないと移動や攻撃も満足にままならないため、強化アイテム「イカルスの靴」は必須です。
強化しても特殊な数段ジャンプの挙動が独特で、高いジャンプを出すためには2回以上跳躍しないといけないため、敵の攻撃が来ると分かっていてもとっさに避け難いです。
数段ジャンプは常にふんわりとした挙動で落下スピードも遅いため、高い位置にいるモンスターやフィールド上を機敏に動き回って襲い掛かってくる敵に狙いを定めるのが難しく、ジャンプ中の隙も大きいです。(落下中の機動制御はできます)
敵の無駄に洗練された動き
敵はフィールド上をうろついており、アテナ姫を見つけると早足で近づいてくるのですが、敵を倒してもすぐフィールドの端々から湧いて出てくるようになっています。更に、攻撃に移行して近づいてくる際の動きが機敏で、移動性能も圧倒的に敵の方が高いです。
近距離攻撃を行う敵はハシゴなどの移動地点をジャンプひとつですり抜けるようにして移動してきます。また、遠距離攻撃を使う敵は画面外からも攻撃を連発してくるという厄介な性能を持っています。
中でも、地形を無視して縦横無尽に飛び回りながら飛び道具を連射してくる飛行タイプの敵は厄介千万。姿を自在に消しつつダメージを与えた上に装備のランクを下げてくる魔法を放つ敵もいます。
敵の機動性に対して自機の機動性能は上述の通りなので対処が難しく、多数の敵が群がる状況だとどうしてもダメージを受け易くなってしまいます。
近距離攻撃を行う敵はハシゴなどの移動地点をジャンプひとつですり抜けるようにして移動してきます。また、遠距離攻撃を使う敵は画面外からも攻撃を連発してくるという厄介な性能を持っています。
中でも、地形を無視して縦横無尽に飛び回りながら飛び道具を連射してくる飛行タイプの敵は厄介千万。姿を自在に消しつつダメージを与えた上に装備のランクを下げてくる魔法を放つ敵もいます。
敵の機動性に対して自機の機動性能は上述の通りなので対処が難しく、多数の敵が群がる状況だとどうしてもダメージを受け易くなってしまいます。
画面スクロールの仕様
本作は右側に進んだ後、左側に戻ることが可能ではありますが、右側へ進む際は画面中央を中心にスクロールするのに対し、左スクロールさせるには画面左側の端にピッタリキャラクターを寄せないとスクロールしません。このため、敵と不意に接触しやすい仕様になっています。
また、約3画面分ほど右にスクロールさせると、それよりも前の画面には戻れなくなります。
また、約3画面分ほど右にスクロールさせると、それよりも前の画面には戻れなくなります。
総評
当時のSNKだからこそできた作品
アイテム取得でキャラを強化していくアクションゲームは、記事のトップで紹介したように前例は既にありました。
本作はそれらの要素を取り入れつつも横スクロールアクションを基調としていることと、主人公が露出度の高いビキニ姿のヒロインというインパクトあるキャラクター性や、明るくポップな雰囲気の世界観を特徴として、それらの先行作とはまた異なるテイストを打ち出しています。
ゲーム性の面では、キャラクター強化の仕様や癖のある操作性により、やや理不尽な方向に難度が高まっており、その点で人を選んでしまう一面があるのは否めませんが、武器・防具の選択によるやりこみ要素があり、難易度が高い分、腕に覚えのあるゲーマーにとっては非常にやり応えのある作品に仕上がっていました。
『T.A.N.K.』『ASO』『怒』を立て続けにヒットさせ波に乗っていた当時のSNKだからこそできた挑戦的な作品であり、且つ同社の80年代を支えた代表作として十分な要素を秘めた傑作であると評して差し支えはないでしょう。
本作はそれらの要素を取り入れつつも横スクロールアクションを基調としていることと、主人公が露出度の高いビキニ姿のヒロインというインパクトあるキャラクター性や、明るくポップな雰囲気の世界観を特徴として、それらの先行作とはまた異なるテイストを打ち出しています。
ゲーム性の面では、キャラクター強化の仕様や癖のある操作性により、やや理不尽な方向に難度が高まっており、その点で人を選んでしまう一面があるのは否めませんが、武器・防具の選択によるやりこみ要素があり、難易度が高い分、腕に覚えのあるゲーマーにとっては非常にやり応えのある作品に仕上がっていました。
『T.A.N.K.』『ASO』『怒』を立て続けにヒットさせ波に乗っていた当時のSNKだからこそできた挑戦的な作品であり、且つ同社の80年代を支えた代表作として十分な要素を秘めた傑作であると評して差し支えはないでしょう。