全日本女子プロレスには
「100発投げ」という激しい特訓がある
これはプロになった新人が
先輩選手の大技を10発ずつ続けて10人受けるというものである
東北の巡業中の練習で
宇野久子(北斗晶)が「100発投げ」を受けることになった
50発、60発くらいにになると
フラフラになり
やがて立つことさえできなくなっていく
そんなときは周囲が声をかけ
声をかけられた選手は振り絞って立つ
こんなシーンが繰り返されるのだが
宇野久子(北斗晶)に声をかける者はいなかった
「ドーン」
「ドーン」
宇野久子の(北斗晶)の体が叩きつけられる音だけが鳴り響き続けた
「100発投げ」という激しい特訓がある
これはプロになった新人が
先輩選手の大技を10発ずつ続けて10人受けるというものである
東北の巡業中の練習で
宇野久子(北斗晶)が「100発投げ」を受けることになった
50発、60発くらいにになると
フラフラになり
やがて立つことさえできなくなっていく
そんなときは周囲が声をかけ
声をかけられた選手は振り絞って立つ
こんなシーンが繰り返されるのだが
宇野久子(北斗晶)に声をかける者はいなかった
「ドーン」
「ドーン」
宇野久子の(北斗晶)の体が叩きつけられる音だけが鳴り響き続けた
via www.youtube.com
最後の10発は長与千種だった
1発目、「起きろ!」
2発目、「私の時だけは立ち上がって来い!」
長与は1発ごとに叫んだ
新人時代、さんざん先輩からイジメられた長与は
宇野久子(北斗晶)の気持ちがわかっていたのかもしれない
「チコさん(長与)のときだけは立ちたい」
北斗は泣きながら立ち上がった
1発目、「起きろ!」
2発目、「私の時だけは立ち上がって来い!」
長与は1発ごとに叫んだ
新人時代、さんざん先輩からイジメられた長与は
宇野久子(北斗晶)の気持ちがわかっていたのかもしれない
「チコさん(長与)のときだけは立ちたい」
北斗は泣きながら立ち上がった
しかしその夜、
宿舎である先輩から不穏な噂話
(この話はまったく根も葉もないデタラメ話だった)
を聞かされた
「千種とナッちゃん(大森ゆかり)は
あんたとプヨプヨ(堀田祐美子)がやめないなら私達がやめるっていってた」
「・・・・!!!」
宇野久子(北斗晶)は愕然とした
昼間の長与はなんだったのか?
プロレスをやめたくなった
その後も
100発投げは毎日続いたが
ある夜、
北斗はタッグパートナーである堀田祐美子に告げた
「プロレスをやめたい
明日、1人で東京に帰る」
「もう1回頑張ろう」
堀田は引き止めた
翌日、
宇野久子(北斗晶)は青森八戸大会の会場に着くと
1人、バスから抜け出し
八戸駅から東京行きの特急に飛び乗った
宿舎である先輩から不穏な噂話
(この話はまったく根も葉もないデタラメ話だった)
を聞かされた
「千種とナッちゃん(大森ゆかり)は
あんたとプヨプヨ(堀田祐美子)がやめないなら私達がやめるっていってた」
「・・・・!!!」
宇野久子(北斗晶)は愕然とした
昼間の長与はなんだったのか?
プロレスをやめたくなった
その後も
100発投げは毎日続いたが
ある夜、
北斗はタッグパートナーである堀田祐美子に告げた
「プロレスをやめたい
明日、1人で東京に帰る」
「もう1回頑張ろう」
堀田は引き止めた
翌日、
宇野久子(北斗晶)は青森八戸大会の会場に着くと
1人、バスから抜け出し
八戸駅から東京行きの特急に飛び乗った
宇野(北斗)は無断で巡業先から脱走したのである
電車に乗って一番最初に頭に浮かんだのは、
「祐美ちゃん(堀田祐美子)は、どうしてるかな
チコさん(長与千種)にも何も言わなかったけど、
どうしているだろう」
二戸駅を過ぎた頃、時計の針は6時半を指していた
今日の宇野(北斗)のカードは、後半戦のチーム対抗だ
「今ならまだ間に合う。帰ってみんな謝って、
控え室でシューズをはけば、試合に間に合うんだ!」
宇野(北斗)の心は走る電車の中で、大きく揺れていた
首折り制裁マッチ
Tombstone Piledriver from second rope - YouTube
Hisako Uno&Yumiko Hotta vs Yumi Ogura&Kazue Nagahori in 1987 Piledriver from Yumi's second rope inflicted cervical vertebra damage on Hisako. Yumi apologized...
via youtu.be
脱走した宇野久子(北斗晶)にペナルティとして制裁マッチが組まれた
それは小倉由美&永堀一恵とのWWWA世界タッグの初防衛戦だった
小倉由美は2年先輩
永堀一恵は1年先輩だった
3本勝負の2本目
永堀が北斗をボディスラムのように担ぎ
コーナーのセカンドロープに立つ小倉に渡すと
小倉はポンと一瞬跳ね上がって
リングへ直角にツームストーンパイルドライバー!
北斗の頭がマットに突き刺ささり
そのままフォールされカウント3
北斗は首を押さえて、立ち上がれなかった
それでも3本目のゴングが鳴ると
北斗は
ずっと首を押さえながら
相手の攻撃に耐え
反撃さえしたが
最後は力尽きた
それは小倉由美&永堀一恵とのWWWA世界タッグの初防衛戦だった
小倉由美は2年先輩
永堀一恵は1年先輩だった
3本勝負の2本目
永堀が北斗をボディスラムのように担ぎ
コーナーのセカンドロープに立つ小倉に渡すと
小倉はポンと一瞬跳ね上がって
リングへ直角にツームストーンパイルドライバー!
北斗の頭がマットに突き刺ささり
そのままフォールされカウント3
北斗は首を押さえて、立ち上がれなかった
それでも3本目のゴングが鳴ると
北斗は
ずっと首を押さえながら
相手の攻撃に耐え
反撃さえしたが
最後は力尽きた
北斗は、
実は首が骨折していたが
あろうことか
そのまま3本目も戦い抜いたのだ
そして試合が終わった帰りのバスの中で意識がなくなり
やっと病院に運ばれた
実は首が骨折していたが
あろうことか
そのまま3本目も戦い抜いたのだ
そして試合が終わった帰りのバスの中で意識がなくなり
やっと病院に運ばれた
あたしは
若干プロレスラーデビュー2年目にして
タッグチャンピオンになりました
初防衛戦は大阪府立体育館
キャリアもないチャンピオンチームに挑戦して来たのは
売り出し中の先輩チーム!!
試合が始まって
チャンピオンなのにただ負けないように必死に戦ってました
一瞬、気の遠くなる激痛が走って
次にあたしが目を開けた時に
あたしが居た場所は
プロレスのリングの上ではなく
病院のベットの上でした
気を失っている内に
髪をそられて
頭蓋骨に穴を開ける手術をしたといわれて
自分に何が起こったのか!?
全く理解出来なくて
病院の先生から「首の骨が2本骨折」といわれて、
19歳のあたしは
ガク然としたのだけは覚えてます
それから寝たきりの生活
気を失うまではリングの上で戦っていたのに・・・
真相はわからないけど・・・
via ameblo.jp
この事故は
先輩である小倉由美が
「嫉妬でやった」
「後輩に抜かれて焦っていたので加減を忘れた」
などともいわれるが、
北斗のケガを聞いた小倉は号泣し、
その夜一晩中付き添い
毎日のように見舞い
「悪意はなかった」
という
本来
小倉由美は
後輩の面倒見がよく
「ゴンゴン」さんと呼ばれていた
この事故の後、小倉は精彩が欠くようになり
小倉の引退セレモニーでは
北斗晶は涙を流しながら花束を贈呈した
先輩である小倉由美が
「嫉妬でやった」
「後輩に抜かれて焦っていたので加減を忘れた」
などともいわれるが、
北斗のケガを聞いた小倉は号泣し、
その夜一晩中付き添い
毎日のように見舞い
「悪意はなかった」
という
本来
小倉由美は
後輩の面倒見がよく
「ゴンゴン」さんと呼ばれていた
この事故の後、小倉は精彩が欠くようになり
小倉の引退セレモニーでは
北斗晶は涙を流しながら花束を贈呈した
死にたい
北斗は、
病院で数ヶ月間ベッドに寝たまま首を動せない状態が続いた
頭蓋骨に6カ所の穴をあけ
頭に固定器具が備えつけられた自分の姿を鏡でみて
何度も自殺を考えた
病院で数ヶ月間ベッドに寝たまま首を動せない状態が続いた
頭蓋骨に6カ所の穴をあけ
頭に固定器具が備えつけられた自分の姿を鏡でみて
何度も自殺を考えた