ジオン公国軍突撃機動軍司令で階級は少将。デギンの長女。年齢はアニメ版が24歳。ギレンとは政治的に、ドズルとは軍事的に対立していた。乗艦はグワジン級戦艦グワジンあるいはグワリブ。初期設定にあってはギレン以上の政治的手腕をもち、サイド6の中立化政策も彼女の画策したものとされる。末弟のガルマに対しては、自分への忠誠心を持つようにある程度優しく接しながら利用していたようでもある。常に顔の下半分を覆うマスクを着けている(公式には宇宙線などによる肌荒れを防ぐため)が、その理由は戦場の血の臭いを嫌悪しているからだとも、女を捨てたからだとも言われている。
兄であるギレン同様、家族を始めとする他者を政治的な力関係でしか判断しない冷徹な人物と見られるが、少なくともガルマの葬儀になかなか出ようとしないデギンに労わりの言葉をかけ、ギレンが父デギンを暗殺したことを知った際に見せた怒りは演技ではないと思われる。その点では、ギレンよりは多少人間性の強い側面を持っていると言える。
この人、政治家っていうより策謀家のイメージがあるな~。軍事を任されてるんだけど軍人気質ではないよね。ところで軍装(画像)で顔の下半分をマスクのようなものでいっつも覆ってるんだけどそれって「息苦しくね?しゃべりずらくね?」と突っ込みたくなるんだよね。(笑)第一次地上降下作戦の時の兵士を鼓舞し、士気向上のための演説なんかは結構雄弁で誰が原稿を書いたのかは別にしても十分アジテーターとしての才能も見せています。(声優さんの演技力というのは毎度舌をまかされます)オデッサから月に上げた資源で「これでジオンは十年戦える」と自信を見せていましたが、ちょうど一年しか戦えなかったのはザビ家の問題だけでなく人材の消耗を全く考えておらず最後には年少兵まで駆り出さざるを得なかったことでこの人の先見性の無さを露呈してます。
ジオン公国軍宇宙攻撃軍司令で階級は中将。身長210cmの巨漢。加えて、顔には名誉の負傷による縫合跡や傷痕がいくつも残る強面。年齢は28歳。ザビ家の三男。ドズルは父であるデギンからは不当に冷遇されている。彼の戦死を聞いたデギンは「ドズルにしてもっともな事であるよ」と述べるにとどまっている。乗艦はグワジン級戦艦グワラン、ルウム戦役時はムサイ級軽巡洋艦ファルメル。
ルウム戦役後は、サイド1の空域に建設された宇宙要塞ソロモンに駐留する。ザビ家には父のデギンをはじめ、ギレンやキシリアといった政治力に長けた人物が多いが、ドズルは政治に関与せず、純粋な武人として振舞っていた。指揮官としての統率力・指揮能力も十分にあり、部下の信望も篤い。また愛妻家としても知られており、家族に深い愛情を注いでいた。
まともすぎたため兄弟たちからも孤立していった寂しい男。長期的な戦略眼ははともかく、局面局面での見通しや判断、行動力はソロモン攻防戦を見れば指揮官として優秀だったと思うな。自身を犠牲にしても戦力をいかに温存するかなんてこともちゃんと分かってるんだな~。アナザーストーリーでは優しくて一本気で家族愛もしっかり持っていた剛直な人間像に表現されているんだけど本編でもなんとなく想像できる。
ジオン公国軍地球方面軍司令。階級は大佐。デギンの四男。放映開始時の設定年齢は20歳。主な乗機は専用ドップ、ガウ攻撃空母。ジオン公国の士官学校を首席で卒業。ジオン公国の御曹司にして美男子ということでジオン国民の人気も兄弟の中で高く、父デギンや兄ドズルからもその将来を嘱望されていた。
基本的に優しくナイーブな青年で、育ちが良いせいか疑うことを知らず他人を信用し過ぎるため、ガルマを溺愛していた父デギンは彼が軍人の道を選んだ事をかなり心配していた。また、右手で前髪をいじる癖がある。シャアのガンダムシリーズを通してのただ一人の友人で、士官学校以来の付き合いである。シャアはザビ家への復讐のためにガルマに近づいたのだが、「お坊ちゃん」「坊や」と精神的な甘さを指摘する一方、「いい友人」とも発言する。一年戦争ではジオン公国軍の地球方面軍司令官として北米に拠る。
この歳になっても髪の毛をいじる癖は治っていない。典型的お坊ちゃん育ち。深窓の令嬢イセリアとの恋、ガルマ戦死後のイセリアの復讐劇、少女漫画か宝塚の題材になりそうなストーリーだったけどいかにもガルマならではの話として違和感なく見てたな~。それでも最期を迎える時に見せたザビ家の男としてのプライドの高さは立派立派。
若くして政治的な野心を持つ