デギン・ソド・ザビ
ザビ家当主
ジオン公国公王。放映開始時の年齢は62歳。ジオン・ズム・ダイクンの死後ジオン共和国に公国制を敷くが、劇中の時点では実質的に隠居状態にある。ギレン(長男)、キシリア(長女)、サスロ(次男)、ドズル(三男)、ガルマ(四男)の5人の子がいる。妻はナルスだが、ギレン、ドズル、キシリア、ガルマの母親がそれぞれ異なることをデギンがドズルに語っている。かつてはジオン・ダイクンと盟友関係にあり、0058年のジオン共和国宣言時には地球連邦軍駐留部隊の切り崩しに尽力した。また、連邦軍に対抗するために、共和国宣言時に成立したジオン国防隊を0062年にジオン共和国軍に昇格させ、軍事力の強化に努めた。
0068年にダイクンは急死する。これはデギンによる暗殺とする有力な風説があり、ダイクンの遺児シャアもこれを信じているが確証は存在しない。ジオン共和国2代目首相となると、その後ダイクン派(旧ジオン派)を粛清して全権を掌握し、0069年8月15日には公国宣言を行い、ジオン公国初代公王に就任した。
悲哀を感じさせる敵役ボスキャラ
ギレン・ザビ
ザビ家長男
ガルマ国葬.
ジオン公国の総帥にして階級は大将。デギンの長男。放映開始時の設定上の年齢は35歳。身長190cmの長身。デギンの隠居後は、ジオン公国の実質的最高指導者となっていた。ガンダムの世界において彼の唱えた政治思想や世界観は巨大な影響力を持ち、次世代にまで波及していった。IQ240の天才で沈着冷静であるが、非情かつ高慢な性格。雄弁家でもあり、アジテーターとしても超一流で、持てる才能を遺憾なく発揮していた。ニュータイプについては、スペースノイドが優良種たる根拠の一因には使えるとは踏んでいた様で、戦争をジオンの勝利に終わらせた後、自らが地球圏を管理・運営しながらゆっくり人類のニュータイプへの覚醒を待つつもりでいると語っている。
IQ240って超天才でしょ!
そんな未知の領域を描き切れるはずもないけど、ストーリー上では普通に妄想癖の強いおバカに見えちゃったのは僕だけでしょうか?・・・政治家っていうより科学者になっていればとてつもない功績をあげられたんじゃないかな。監督はヒトラーをイメージしていたようだけど実際開戦当初の電撃作戦や地球侵攻作戦は数ではなくタイガー戦車に代表される個体の戦闘力とスピードに根拠があったナチス・ドイツ軍の戦法を彷彿させるし、孤立無援の戦いを強いられたソロモン戦はスターリングラードの戦いに見えるし、ア・バオア・クーはD・DAY・ノルマンディー上陸作戦に見えたな。でもヒトラーはホントに用心深くて暗殺の危険をことごとく回避してゴルゴ13のように人に背中の見せるような真似はしなかったらしい。それを考えるといくら兄弟でも内部対立の一軸であったキシリアに背中を見せて射殺される最後というのは、あまりに人をなめ切った傲慢な性格の故か・・・しかしながらこの後長くこのギレンの思想がネオ・ジオンに引き継がれていくというのは、やはりカリスマ性を持っていたというここか…
サスロ・ザビ
ザビ家次男
デギンの次男。年齢などの詳細は不明(宇宙世紀0068年没説あり)。アニメの準備稿に設定として存在し、世間一般には小説版で初めて名前が登場した。一説には安彦良和のキャラクター原案のラフスケッチが流出し、そこから生まれたキャラクターともいわれる。後のギレンとドズルの原型となるらしいスケッチ画が残る。
一年戦争時にはすでに死亡していたため、アニメ『機動戦士ガンダム』作中には登場せず、小説版でも文官としての資質が高かった旨が語られるのみで、その人物像は不明。また、小説版ではギレンがダイクン派との抗争で暗殺されたサスロの死を惜しむ場面があることから、兄弟の中で唯一ギレンが評価していた人物だと言える。
一年戦争期のデギン