皇帝の息子は帝王!トウカイテイオー
2016年11月25日 更新

皇帝の息子は帝王!トウカイテイオー

トウカイテイオーはシンボリルドルフの代表産駒である。 皇帝ルドルフの子が帝王というネーミングとは裏腹にシンボリルドルフの絶対的な強さに比べ、トウカイテイオーは強さと脆さ両方持ち合わせていた。しかし、それがまた彼の人気を高める要因でもあった。

30,748 view

父シンボリルドルフ

言わずと知れた無敗の三冠馬
有馬記念連覇など、G1レース7勝。
日本史上最強馬の一頭に入る名馬である。
シンボリルドルフ 壁紙 - 競馬壁紙 Nanalopper (1630969)

無敗のクラシック制覇

トウカイテイオーはデビューから順調に白星を重ねて
4連勝を飾る。しかも楽勝、全戦で一度も鞭を使わないという
底の見えない走りでクラシックに王手をかける。
皐月賞も1番人気に支持され、快勝。無敗の5連勝で
クラシック第一弾を制覇した。

1991年皐月賞

親子二代の無敗の二冠馬

トウカイテイオーの次走は日本ダービー、単勝1.6倍という
圧倒的な支持を受ける。不利な大外枠も苦にせず
直線で力強く抜け出すと、3馬身差の圧勝で二冠を制した。
父ルドルフに続く親子二代の無敗の二冠の快挙であった。

第58回日本ダービー 1着 トウカイテイオー 2着 レオダーバン 3着 イイデセゾン

よもやの骨折

秋は当然三冠馬になる期待がかかったトウカイテイオーだったが
ダービーのレース後、故障が判明、全治6ヶ月と診断され
菊花賞の出走は絶望的となった。菊花賞はダービー2着の
レオダーバンが勝利し、この結果がますますトウカイテイオーの価値を高めた。
ダービー組は決してレベルが低くないということを証明した

ダービー組は決してレベルが低くないということを証明した

世紀の対決

トウカイテイオーの次走は年が明けて古馬となった春の重賞
産経大阪杯。長期の休み明けにもかかわらず、圧勝し、7戦7勝とする。
そして天皇賞では最強馬メジロマックイーンとの世紀の対決が話題となる。
しかし、1番人気に支持されたトウカイテイオーだったが、5着敗退。
古馬チャンピオンのカベにはね返されてしまった。
そしてこれがメジロマックイーンとの最初で最後のレースだった。
トウカイテイオー亡くなる。-競馬予想サイトってどうよ? (1630961)

世界の強豪相手に勝利

天皇賞の後、トウカイテイオーは長期休養に入り、復帰戦を天皇賞秋とする。
しかしながら、超ハイペースに巻き込まれ、掲示板も確保できず敗退。
続くジャパンカップはイギリスダービー馬2頭を含む史上最高のメンバーが集まり
トウカイテイオーは5番人気に評価を落としていた。
しかし、トウカイテイオーは世界の強豪たちを下し、ジャパンカップを制覇。
帝王復活を印象づける一戦となった。

まさかの惨敗と休養

ジャパンカップを勝利したトウカイテイオーは暮れの有馬記念に出走する。
調子は最高、圧倒的1番人気に支持されるものの
レースは後方から全く良いところが無く、惨敗。
前走とは全く別馬のようであった。
この後トウカイテイオーは長期の休養に入ることとなった。
37 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • ネイバー 2021/12/27 21:49

    トウカイテイオーは脚部不安が原因で怪我をしていた訳ではなく、自分自身の能力に身体の方が追い付かず骨折が多かったと関係者から言われているので、そこは関係ない可能性の方が極めて高いですよ?
    実際獣医によると骨が弱い訳ではなかったと言われていますからね。

    すべてのコメントを見る (1)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【東京5戦5勝】実は安定して強かったプレクラスニーと江田照男の名コンビ

【東京5戦5勝】実は安定して強かったプレクラスニーと江田照男の名コンビ

メジロマックイーンが降着した時の天皇賞馬、として語られることの多いプレクラスニー。実は、15戦7勝、2着3回、東京コース5戦5勝、GI、GII、GIII各1勝ずつと、安定感抜群の強い馬でした。江田照男が主戦騎手になってからは、特に力を発揮しています。そんな実力馬の足跡を振り返ります。
izaiza347 | 282 view
芦毛伝説を継ぐ名優!メジロマックイーン

芦毛伝説を継ぐ名優!メジロマックイーン

1990年、中央競馬を賑わせたオグリキャップが引退した。しかし、その年の菊花賞で新たな芦毛のスターが誕生した。 それがメジロマックイーンである。親子三代天皇賞馬という偉業も達成した彼の軌跡を追いたい。
hirokibulk | 5,859 view
昭和・平成の競馬ブームの立役者である競走馬たち

昭和・平成の競馬ブームの立役者である競走馬たち

1970年代に起こった第一次競馬ブームと1980年代に起こった第二次競馬ブームの立役者となった競走馬たちを集めてみました。
【逆三冠馬!?】ナリタブライアン三冠の裏の記録がすごかった!サムソンビッグ

【逆三冠馬!?】ナリタブライアン三冠の裏の記録がすごかった!サムソンビッグ

ナリタブライアンのクラシック三冠で盛り上がった1994年。実はその裏で、逆三冠馬(最下位の三冠馬)になれそうだった競走馬がいたことはあまり知られていません。皐月賞ブービー、ダービー最下位、菊花賞最下位。最低人気で重賞を勝ってしまったこともある競走馬。その馬こそサムソンビッグです。
izaiza347 | 777 view
【小さな逃亡者】この馬が出るとレースが面白くなる!人気の大逃げ馬!ツインターボ

【小さな逃亡者】この馬が出るとレースが面白くなる!人気の大逃げ馬!ツインターボ

レースを必ず面白くしてくれるのが大逃げ馬。10馬身以上も差がつくと、後半必ずバテるだろうと思いつつも、いつもハラハラドキドキしてしまうのが常です。その代表格がツインターボ。4コーナーで失速して惨敗はお約束。しかし、重賞を3勝した実績もあります。そんな個性的アイドルホースの足跡を振り返ります。
izaiza347 | 253 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト