【女囚さそり・第41雑居房】梶芽衣子の目力と白石加代子の狂女っぷりから目が離せない!
2016年11月10日 更新

【女囚さそり・第41雑居房】梶芽衣子の目力と白石加代子の狂女っぷりから目が離せない!

「女囚さそり第41雑居房」は「女囚さそり」シリーズ第2弾として1972年に公開されました。「女囚さそりシリーズ」の特徴は残酷・残虐で、女囚が乱暴され、「いいの?」と戸惑うくらいキャストがバンバン死んで行きます。そして何より主役のさそりが喋らない映画でした。このシリーズ第2弾である「第41雑居房」ではなんと二言しか喋りません。しかしなんの違和感もありません。さそりは目で、行動ですべて決着をつけるのです。筆者個人的にシリーズ最強!の「女囚さそり第41雑居房」を懐かしく振り返ります。

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「私を売ったね」

「私を売ったね」

via けん
人質の3人、富子、春子は一斉に射撃され絶命した

人質の3人、富子、春子は一斉に射撃され絶命した

ナミは所長から「人質は?」と聞かれ「死んでるよ」と嘘をつく。人質がバスから出てきたところを、女囚と勘違いし射殺した。またも、まんまとナミに引っ掛けられた所長だった。
via けん
「子供が殺しに来るよ~!キヒヒヒヒ~」

「子供が殺しに来るよ~!キヒヒヒヒ~」

春子、富子は死んだが大場は撃たれながらも生きていて、ナミと同じ護送車に入れられる。2人はまた協力して護送車から逃げだしたが、逃走中、大場はゴミの山に顔を埋もれさせ狂死した。
さそりルックで現れる

さそりルックで現れる

昇進した所長の車の前に、脱走中のナミが現れる。手には老婆からもらった包丁が光っている。
via けん
La Requiem (1781021)

ナミは自分を含めた7人の脱走した女囚たちの恨みを晴らすかのように逃げ惑う所長を7回切りつけ、刺し殺した。

私的、見どころ!

①スプーンを口に咥え刃物状にカスタマイズ!

①スプーンを口に咥え刃物状にカスタマイズ!

1年、両手両足を拘束されていたナミ。いつか脱走し、所長をどうにかしようと恨みのパワーのみでスプーンを削り続けるナミの冒頭でのシーン。映像が青く、恨みのこもった目が迫力満点でした。
via けん
②絶命した所長の義眼!

②絶命した所長の義眼!

ナミに刺し殺され倒れると同時に義眼がポロリ。その何も映すはずのない義眼がアップになり、いつもクールなナミが大笑い(目は笑ってません)している顔が…。ホント怖かった。
via けん
 (1780990)

良かったね、恨み晴らせて!とか思えない、ゾ~っとする笑顔なんです。ちなみに笑い声は聞こえません。
③何で?!

③何で?!

ナミをレイプするために集められた4人の看守。何故か茶色のマント(?)の様なものをわざわざ羽織り、ストッキングを被ります。そのストッキングの色が紺色!マントもストッキングも何で?!と笑えます。
※現在、紺色って言うと昭和生まれとわかるそうです。平成生まれはネイビー(!)と言うそうです。ちなみにグレーを「ねずみ色」なんて言ったら、かなりまずいそうです(笑)。
けん (1780983)

スケスケ過ぎてストッキング被る意味なし!
via けん

大場を演じた、白石加代子とは?

白石加代子 | ORICON STYLE (1780997)

1970年、『劇的なるものをめぐってII』(演出:鈴木忠志)の主演で狂気女優と称されて評判になり、以後、同劇団の看板女優となる。
劇団は世界各国での公演も行う。映画作品では『女囚さそり 第41雑居房』で、主人公・松島ナミ(梶芽衣子)にライバル心を燃やす、男憎さのあまり、その赤子を殺すために自分の腹に刃物を突き立てた過去を持つ女囚役が強烈な印象を残す。結婚後の1989年、SCOTを退団して独立。現在も個性派女優として幅広い分野で活躍している。無類の稽古好きとして知られる。夫の深尾はビル管理会社を経営するかたわら白石加代子事務所代表および白石のマネージャーを務めている。
「狂気女優」って早いうちから言われていたんですね!この映画からかと思っていた方も多いのでは?
「その澄ましたツラひん剥いてやるよぉ~」この映画では何...

「その澄ましたツラひん剥いてやるよぉ~」この映画では何かとナミに対抗心を燃やす大場を演じていました

via けん
映画「悪魔の手毬歌」では司咲枝をまたも怪演!

映画「悪魔の手毬歌」では司咲枝をまたも怪演!

2017年に舞台「エレクトラ」で高畑充希と母娘役

2017年に舞台「エレクトラ」で高畑充希と母娘役

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