”空回り”の意で用いる「独り相撲」はホントに存在、今風に言えば「一人エア相撲」?
2016年11月17日 更新

”空回り”の意で用いる「独り相撲」はホントに存在、今風に言えば「一人エア相撲」?

「独り相撲」という言葉を時々耳にすること、ありませんか?相手や周囲の事情や結果を考えずにひとりで意気込むことを意味し、「独り相撲をとる」と言ったりします。相撲は2人でとるものですものね・・・。1人で出来る訳がないですよね・・・。と、思いきや、実はあるのですよ。独り(一人)相撲。

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私が個人的に格闘技や相撲が好きなので、今回も再び相撲コネタをば。

「独り相撲」という言い回し

「独り相撲」という言葉を時々耳にすること、ありませんか?

相手や周囲の事情や結果を考えずにひとりで意気込むことを意味し、「独り相撲をとる」と言ったりします。何かの会議やチームプレイのときに独りで意気込んでしまい、結果空周りした時などに使われる言い回しです。

相撲は2人でとるものですものね・・・。1人で出来る訳がないですよね・・・。

と、思いきや、実はあるのですよ。独り(一人)相撲。

実在する「独り相撲」

愛媛県今治市大三島町の大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)では、毎年旧暦5月5日に田の神さまへの神事「御田植祭」が、秋(旧暦9月9日)には抜穂祭があります。

このお祭の中で「一人角力(ひとりずもう)」が行われます。大相撲の土俵に比べると小さい土俵ですが、そこに行司と力士(役)が現れます。本当に1人で相撲を行うんです、もう、完全に一人エア相撲です。

まさに「エア相撲」

見た目は完全に一人の人間によるこのエア相撲は、三番勝負。結果、人間が二敗一勝で終わります。
これは生で見ていただくか、ネットにアップされている動画を見ていただきたいのですが、コミカルでありつつも思いがけず白熱した相撲です。どう考えても、結構な演技力が必要です。

一人相撲・一人角力

「独り相撲」その相手は田の神様

結果、「なんの芝居だ?」と思われそうなこの一人角力。実は、「見えない相手」と闘っていまして。

それは誰かというと、この祭の主役である「田の神様」です。田の神が2勝=勝利することでその年は豊作になる・・・というカラクリなんです。だから、神事なんです、コレ。

現在、国技館などで見ることが出来る大相撲とはまったく違う相撲も、たまにはいかがでしょうか♪

国宝・重要文化財の指定をうけた日本の甲冑の約4割が集まる大山祇神社

ちなみに。この大山祇神社。伊予国一宮であり、山・海・戦いの神として歴代の朝廷や武将、軍人などなどから尊崇を集めております。
彼らが武具を奉納して武運長久を祈ったため、国宝・重要文化財の指定をうけた日本の甲冑の約4割がこの神社に集まっているそうですよ♪
伊予国一宮である大山祇神社

伊予国一宮である大山祇神社

その数がすごい!公益社団法人今治地方観光協会さんのサイトによると、同神社宝物館に収蔵の宝物は国宝8点、国重要文化財469点、県重要文化財14点!ガチで全国一の数です。

どんだけ持っているんだ・・・愛媛恐るべし。
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