cali≠gari
バンド名の由来は映画『カリガリ博士』からつけられており、彼らのファンのことを「cali≠gariを信奉する人」=「カリガリスト」を略し「ガリスト」と呼ばれています。
また、メンバーチェンジの回数が他よりも多いバンドで、メンバー構成毎に活動期間を「第○期」と分類しており、現在の編成は第8期です。
因みに、第7期編成にて2002年4月にメジャーデビューを果たしています。
第4期の秀児が加入から、「cali≠gari」と名義を変え「奇形メルヘン音楽隊」と称して、電波系キャラや奇抜なファッション、だけでなく楽曲や詞の特異性からカルト的な人気を呼び、ジャズ・パンク・歌謡と音楽性の幅広げていきます。
この時のリーダー・桜井青の作品は、死体性愛・カニバリズムといったグロテスクなモチーフを、ポップな曲調や歌詞などで表現する極端な対比を狙った楽曲が多くありました。
また桜井青がゲイである事から、新宿二丁目などのゲイ文化を題材にした楽曲やパフォーマンスがあるのも特徴です。
それだけでなく「近代的コスメ唱歌」のように典型的なヴィジュアル系バンドやバンギャを揶揄した内容の楽曲。
更には、第7期メンバーによる覆面バンド「La' royque de zavy」の楽曲「MOON LIGHT白昼夢」「盲目であるが故のTHE統一感」は、ヴィジュアル系バンドの辛辣なパロディ作品として出しています。
石井秀仁が加入した第7期からは「異能派音楽集団」と称し、オルタナ・プログレ・アンビエントからポスト・エモ・エレクトロニカ・フォークと、さらにその音楽性の幅を拡大。
それと同時に1980年代のニュー・ウェイヴに通じる電子音を使用した楽曲も増えていきました。
幅広い音楽性で人気を博したCali≠Galiでしたが、2003年無期限活動休止を宣言。
しかし、2009年に消費期限付きでの復活を告知し、2012年に改めて「“活動休止”の休止」の宣言から現在も活躍しています。
現メンバー
ボーカル&ギター、プログラミング
さくらんやフロートといったバンドを経て2000年6月に加入。
・桜井青(さくらい あお) ギター&ボーカル
結成当初からの唯一のメンバーであり、バンドリーダー。
・村井研次郎(むらい けんじろう) 4代目ベース。
Eternal Flameを経て1996年10月、研次郎名義でヘルプ加入後の1997年5月に正式加入。
旧メンバー
初代ボーカル(1993年)
・真 (しん)
2代目ボーカル (1994年-1995年)
・秀児 (しゅうじ)
3代目 ボーカル (1996年-2000年)
・圭児 (けいじ)
初代 ベース (1993年-1994年)
・和也 (かずや)
2代目ベース (1994年-1995年)
・光雄 (みつお)(1996年)
3代目ベース。
・克弥 (かつみ)
初代ドラムス (1989年-1999年)
・武井誠(たけい まこと)
2代目 ドラムス(1999年‐2014年)
独特な音楽性とパフォーマンスが話題となった密室系・地下室系とは?
そんな中で、Cali≠Galiは衣装として白衣や全身を包帯巻きにしたり、当時はあまり存在しなかった白塗りメイクを施し、ウエディングドレスにヘッドギアという異色風貌は、ヴィジュアルシーンに大きな衝撃を与えたのは間違いありません!
また、リーダーである桜井青が設立した密室ノイローゼというインディーズレーベルに所属するバンドや、関係の深いバンドを密室系・地下室系と言うジャンルとしてカテゴライズ。
その中にはCali≠Galiやムック・グルグル映畫館・犬神サーカス団と言った異色のバンドが多く含まれていました。
密室系・地下室系とは、その奇抜な衣装や白塗り・はみ出した濃い色合いの口紅や目の周りを黒く塗るパンダメイクといった、恐怖感を煽る個性的なメイクや衣装・電波系を彷彿とさせる癖の強いイメージが先行してしまいがちです。
しかし、そんな外見とは裏腹にポップな曲調や歌謡曲を思わせる哀愁のある曲調や文学的な歌詞も特徴なんですよ!
"冬の日" by cali≠gari【PV】
現在も活躍するCali≠Galiのメンバーの活躍は?
石井秀仁
先日の配信ライブ時に
— GOATBED.official (@GOATBEDofficial) December 29, 2020
紛失したかに思われた
iLOKがスタジオの
アメリカで言うところの
Restroomに落ちていました
気付かずに踏み潰し
そこそこのヒビが入りましたが
動作は問題ありませんでした
ご迷惑をお掛けしたスタッフの皆様
何の事やら意味不明の皆様
今後とも宜しくお願いいたします pic.twitter.com/cDKQwfbkbq
ソロでテクノロックバンドGOATBEDを結成し、2012年からはcali≠gariとGOATBEDを並行して活動中です。
因みに、GOATBEDは石井秀仁を中心としたニュー・ウェイヴエレポップバンド。
石井の実弟、石井雄次がメンバーとなり兄弟ユニットとして活躍中。
ミニマル・ミュージック寄りのテクノをメインとした局長となっているので、気になる方はチェックしてくださいね!
村井研次郎
結構以前からお知り合いのGOさん @GO_sads も初めてステージご一緒させていただくのですが…やっぱりアクリル越し^^; pic.twitter.com/JODBoChPfI
— 村井研次郎 (@kenjiro_murai) December 18, 2020
以降、自身のバンドであるCYCLEやPSGの他にも、COALTAR OF THE DEEPERSのサポートベースといった、個人の活動も並行。
また2018年に発売したソロアルバム『UNDERMINED』に収録されている「Aqualander」が、「MIDNITEテレビシリーズ」のエンディングテーマ曲に抜擢!
現在もcali≠gariだけでなく、ELLEGUNSでの活動や、音源やライブでのサポートやセッションへの参加など、精力的に活動しているんですよ!
桜井青
おはようございます☀
— 桜井青 (@ao_sakurai) November 29, 2020
あと1時間45分なのに、朝から酒焼け声がノンストップドンストップ!
本日、気怠い午後は13時、
わたしと一緒にクライマックス❤️ https://t.co/5wDojQtzzW pic.twitter.com/MimJCacO8D
2003年cali≠gari活動休止後も、lab.、FIGURE'71などでバンド形式、ソロでライヴ活動をするかたわら、デザイナーとしても活動を続けていました。
2018年4月には、メトロノームの小林写楽と桜井青で「ヘクトウ」を結成しており、cali≠gariと並行して活動しています!
2019年には、ヘクトウの2ndミニアルバム『平成享年』をリリース。
桜井青さんが手掛けた、タイトル曲「平成享年」は、「平成への感謝ソング」であり平成の死を悼む代わりに祝う曲という事で、こちらも要チェックですよ!
cali≠gariの代表曲「ブルーフィルム」が20周年記念!!
当時のファンの間では入手困難と言われてており、通称”エロアルバム”と呼ばれ人気の高かった作品でもあります。
そんな『ブルーフィルム』が、2020年に20周年!
ファンとしても感慨深いものがありますが、cali≠gariとしても思い入れの深い楽曲。
そんなわけで、20周年を記念して『ブルーフィルム -Revival-』の「ポルノ盤」と「ピンク盤」が発売されました。
全曲新録にして新曲を追加に加え、1曲目にSPANKERSが2010年にヒットさせた「Sex On The Beach」のカヴァーを収録されています。
cali≠gari色の強いアレンジとなっており、アゲアゲなエロティシズム満載の楽曲は必聴です!
更に「ポルノ盤」には、20年前のライブを再現したセットリストで構成された無観客配信ライブが収録されたDVDも付属。
ここ数年間には演奏されなかったレアなライブ映像も収録されていたのは、ファンとしてはたまらない特典!
20年前から、更にさらに魅力を増したcali≠gariの世界を堪能して欲しいアルバムですよ!
cali≠gari - ブルーフィルム【MV】
同年リリース名盤「ブルーフィルム」から20年。
20年という時を経て、蘇った新たな名盤「ブルーフィルム –Revival-」
2020年9月30日(水)発売 されたアルバム曲「ブルーフィルム」のMVです。
バックに流れる20年前のPVだけでもテンションが上がってしまいますが、魅力を増した今の彼らをぜひ見てください!
更には、当時よりもさらにピッチを上げたという再録された楽曲のスピード感にも注目ですよ!
第6期となる「奇形メルヘン音楽隊」cali≠gariのフルアルバムにして、5度目の実験室シリーズであり、ジャケットイラストはデッサン人形でした。
全体的にダークでアングラな音楽性となっているアルバムの代表曲の一つともいえるのがこの「冬の日」です。
また、この時リーダーである桜井青が作詞作曲をした楽曲は、後に石井秀仁ボーカル・武井誠ドラムスによって全て再録されており、2001年1月1日発売のアルバム『再教育(右)(左)』に収録されているので、聴き比べてみるのも面白いですよ!