PIERROTの解散理由って何だったの?懐かしいあの曲と現在についてもご紹介!
2021年2月15日 更新

PIERROTの解散理由って何だったの?懐かしいあの曲と現在についてもご紹介!

1994年に結成され、1998年にメジャーデビュー。 インディーズ時代から“暗黒のドラマ性を持ったスタイル”を貫き、圧倒的な人気を誇っていました。 特にボーカルでありリーダーのキリトが生み出す、“狂気と退廃が渦巻くカオティックな詞世界”に熱狂し心酔してしまったなんて方も多いのではないでしょうか。 そこで、今回はPIERROTの解散理由や懐かしいあの曲から現在の彼らの活動をご紹介していきます。

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PIERROT

1994年に結成され、メンバーチェンジをしながらも、1998年にメジャーデビューしましたが、2006年4月12日に解散。
解散から丁度8年を迎える3日前の2014年4月9日に「PIERROT 2014.04.12 18:00 新宿アルタビジョン」という文字のみの特設サイトが突如開設。
2014年10月にコンサート「DICTATORS CIRCUS FINAL」を開催され、2日間だけの復活をしました。

PIERROTは、インディーズ時代から”暗黒のドラマ性を持ったスタイル”を貫くバンドとしてヴィジュアル・楽曲両方で展開していました。
その音楽性は、宗教的世界を舞台に幻想的で物語のような物から、現実社会を毒々しく皮肉るものまで様々。
そんな日常的とはかけ離れた”狂気と退廃が渦巻くカオティックな詞世界”に心酔し魅了されたファンも多かったんですよ!

旧メンバー

・HIDELOW (ヒデロウ): ボーカル
 『気狂いピエロ』発表後に脱退。

・LUKA (ルカ): サポートドラム
 『気狂いピエロ』に参加後に秀誉-HIDEYOSHI-名義でD≒SIREとJILSに加入。

メンバー

・キリト : Vocal
 Vocal以外にも作詞・作曲・プロデュース・リーダーを担当、「ラストレター」等、多くの楽曲を作曲。

・アイジ : Guitar
 Guitar以外にも作曲を担当し、「MAD SKY -鋼鉄の救世主-」等、多くの楽曲を作曲。

・潤 : Guitar,Guitar Synth
 Guitar以外にも作曲を担当し、「ハルカ…」等、多くの楽曲を作曲。

・KOHTA : Bass
 キリトの実弟であり、ライブでのコーラスも担当。

・TAKEO (タケオ 1972年7月11日 - ): Drums
 Drums以外にも、RolandのV-DrumsやSPD-20等の電子パーカッションも積極的に使用。

V系バンド全盛期の“2大カリスマ”として絶大的な人気だった

V系バンド全盛期の1995年後半~2000年代前半にかけ、“2大カリスマ”として人気を二分しライバル関係にあったのがPIERROTとDir en greyでした。
当時は、ファン同士の対立エピソードが多数存在し交わることのないバンドとしても有名でしたが、その人気も絶大。

扇動的かつ叙情的なキリトの詞・ヘヴィかつ奇抜なサウンドのアイジのギター・幻想的かつ妖艶な空気を醸し出す潤のギターシンセ・攻撃的かつ繊細なKOHTAのベース・独特なフレージングや打撃音を展開するTAKEOのドラムと電子パーカッション。
彼らが織りなすPIERROT流のロックは、他のヴィジュアル系バンドとは一線を画す音楽性でした。
特にギターシンセと電子パーカッションを同時に駆使するバンドは、PIERROT以外では後にも先にもほぼ皆無。
楽曲・ライブのどちらも独創的であったことは間違いありません。

PIERROT - 脳内モルヒネ

2003年12月3日発売。
メジャーで発売された14枚目のシングル。
曲はインディーズ時代に発表されており、再録音され発売されました。
最初のPVでもあり、インディーズ時代にこのクオリティを出していたという事には驚きますよね!

PIERROT - クリア・スカイ

1998年9月10日、東芝EMIより発売。
メジャーレーベルから発売された記念すべき1枚目のシングル。
PIERROTのシングルの中で3番目に高い売り上げとなり、1998年10月3日にNHKの音楽番組『ポップジャム』に出演し演奏した曲です。
また1999年7月7日に発売されたアルバム『FINALE』には、「クリア・スカイ (Album Version)」として収録されており、シングル盤にはない歌詞や展開が追加される等の大胆な編曲が施されているので、気になる方はこちらもチェックして見てくださいね!

PIERROT - MAD SKY-鋼鉄の救世主- PV

1998年12月2日に東芝EMIより発売された、2枚目のシングル。
PIERROT史上最もチャート登場回数が多く約14万枚を売り上げており、「ラストレター」に次いで2番目のセールス記録しました。
1998年12月4日には、『ミュージックステーション』に初出演し演奏されたのがこの曲でした。

PIERROT - ラストレター

1999年4月28日に発売された、4枚目のシングル。
15万枚弱を売り上げ、PIERROT史上最大セールスを記録しています。
桜の時期になると聞きたくなる1曲ですが、「ラストレター」は靖国神社で特攻隊の制服や家族にあてた手紙を見てキリトが書いた曲なんですよ。
2012年4月には、この「ラストレター」に対して靖国神社からキリト宛に手紙が届けられ、7月に靖国神社で行われた「みたままつり」に奉納する為の言葉をキリトに書いて欲しいという要請と共に、和紙で出来た立派な紙も送られたそうです。
時代を超えてもいい曲は、人の心に響くという事なのかもしれませんね!

PIERROTが解散してしまった理由とは?

解散までの流れとしては、2005年にバンドの活動を一部休止を発表。
その後、各メンバーは個人の活動を開始しました。
その後、5月3日・5月4日、バンドの10周年を記念したコンサート「Dictators Circus VII」がさいたまスーパーアリーナにて2日間行われています。
そして翌年の2006年4月2日、日比谷野外音楽堂でファンクラブ限定ライブ「EMERGING」が雨の降る中、公演されたわけですが、このライブが、解散までの事実上のラストライブとなりました。
そして4月12日、公式ホームページ等で解散を表明されています。

この時、リーダのキリトは理由として「ソロ活動を優先したいというメンバーと、あくまでPIERROTの活動を重視したいというメンバー間での意志の統一が出来なかった」と釈明していました。

6月21日の解散発表により、PIERROTのラストシングルとして「HELLO」がリリース。
以降は、キリトはソロ活動・アイジはLM.C・潤はALvinoの活動を活発化させていった。
そして8月14日にキリト・KOHTA・TAKEO3人がAngeloの結成を発表しています。

音楽性の違いというよりかは、それぞれソロ活動をした事により重視したい点が変わってしまったのが大きな要因のようです。
とはいっても、2017年の7月7日・7月8日、横浜アリーナで史上初となるDIR EN GREYとの対バンイベント「ANDROGYNOS」を開催していましたし、気が向いたら復活もあり得るのかな?と、少し期待してしまうところですね!

現在のPIERROT・メンバーの活動は?

キリト

現在は、Angeloというバンドで活動中。
PIERROTの時同様、Angeloでもほぼ全ての楽曲の作詞を手掛け、作曲も多数手掛けています。
また、YouTubeでのオフィシャルチャンネルでは、楽曲やライブ情報だけでなく、バイクに乗る姿などプライベートなお話なども聞けちゃいますよ!
気になる方は、是非チェックしてくだいね!

アイジ

現在はLM.Cにて活動中。
PIERROTのギタリストだったAijiと、Sinners及び雅-miyavi-のバックバンドのギタリストをしていたmayaにより結成されたロックユニットです。
コンセプトは「新世紀型Electorock」で、PIERROTの時とは違う味わいの楽曲を展開しています。
またLM.CのオフィシャルYouTubeチャンネルもあり、そちらでは様々な楽曲を聞くことができるので要チェックですよ!

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