昭和・平成の競馬ブームの立役者である競走馬たち
2022年9月8日 更新

昭和・平成の競馬ブームの立役者である競走馬たち

1970年代に起こった第一次競馬ブームと1980年代に起こった第二次競馬ブームの立役者となった競走馬たちを集めてみました。

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メジロライアン
1987年4月11日メジロ牧場にて誕生。 父:アンバーシャダイ、母:メジロチエイサー。

1989年7月9日、函館競馬場の新馬戦(芝1200メートル)でデビューしますが、騎乗した柏崎正次は、道中で真っ直ぐ走らせることに苦労し2着に終わりました。横山典弘騎手とのペアで4戦目のレースでやっと勝利します。その後、主戦騎手を良きゃまとし、1990年の京都新聞杯では2分12秒3とコースレコードを更新し勝利、1991年宝塚記念、1992年日経賞を勝利しています。

彼の主戦騎手を務めた横山典弘は、当時デビュー4年目の若手騎手であり、その心技の成長にメジロライアンが大きく関わったといいます。横山騎手は、自ら「ライアンが一番強い」と発言を続けながら、時に騎乗ミスもあり敗戦を重ねたことが、自身を見つめ直すきっかけとなり、メジロライアンの引退式では「ライアンの仔に乗ってGIを勝ちたい」と語りながら、衆目の中で涙を流したそうです。

彼の生涯成績は、中央競馬での19戦7勝です。
メジロマックイーン

メジロマックイーン

メジロマックイーン
1987年4月3日吉田堅牧場にて誕生。 父:メジロティターン、母:メジロオーロラ。

1990年2月3日、阪神競馬場の新馬戦(ダート1700メートル)にてデビューし、2着と1馬身4分の3差、3着以下に10馬身差をつけて初勝利を挙げます。その後日本ダービーを目指し芝に転向。1991年11月の菊花賞から重賞レースを三連覇します。主戦騎手が武豊となり各レースで勝利を挙げ、1991年の阪神大賞典、1993年4月の産経大阪杯、同年10月の京都大賞典ではレースレコードを更新しての勝利となっています。

1991年春の天皇賞では、彼が生まれたメジロ牧場にとって記念すべきレースとなります。それはメジロアサマ、メジロティターンに続いて父仔三代天皇賞優勝を実現したからです。またこの時騎乗した武豊にとっても天皇賞(春)3連覇というレースとなりました。

彼の生涯成績は、中央競馬で21戦12勝。獲得タイトルは、1991年JRA賞最優秀5歳以上牡馬、1994年JRA顕彰馬選出です。GI級競走を4勝、重賞レースを9勝、日本競馬で史上初めて獲得総賞金10億円に到達した競走馬でもあります。
トウカイテイオー

トウカイテイオー

トウカイテイオー
1988年4月20日長浜牧場にて誕生。 父:シンボリルドルフ、母:トウカイナチュラル。

1990年12月1日、中京競馬場の新馬戦でデビューし初勝利を挙げます。その後、皐月賞や日本ダービーを含む6レースを無敗のまま進み、1992年春の天皇賞を迎えますが5着に終わり、秋の天皇賞でも7着と振るいませんでした。ですが、重賞レースの1991年皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、1992年ジャパンカップ、1993年有馬記念を勝しています。

彼は、競走馬時代に無敗で制したクラシック三冠を含むGI競走7勝を挙げ「皇帝」と称された父シンボリルドルフから連想し「帝王」と称されました。また、幾度もの骨折から復活の勝利を挙げた競走生活から「奇跡の名馬」とも呼ばれていました。

身体の柔軟性に富み、幼いころはサラブレッドの手本のような立ち方をする馬でした。走るフォームも美しく気品のある競走馬で、長い前髪を靡かせて走る姿は貴公子のように美しかったです。

競走生活中にはパナソニックが発売した大型テレビ「画王」のCMキャラクターにも採用され、競馬ファン以外にも広くその名を知らることとなった競走馬です。

彼の生涯成績は、中央競馬で12戦9勝。獲得タイトルは、1991年JRA賞年度代表馬・最優秀4歳牡馬・最優秀父内国産馬、1993年特別賞、1995年顕彰馬選出です。

おしまいに

自分は平成のブームにしっかりとのっかった一人です。今回紹介した競走馬たちをリアルタイムで観ていました。今でこそ当たり前になっているファンファーレと手拍子、そして勝者へのコールは、あの時始まったのかと思うと驚きです。競馬グッズもたくさんありましたが、ゲームセンターのUFOキャッチャーで一生懸命ぬいぐるみを取ったことを記憶しています。あの頃程熱を上げていませんが、今も競馬を楽しんでいます。競馬というより馬の走る姿に惚れ込んだしまった一人です。
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