海の男は、男のロマン?アニメ「宝島」は、13才の少年ジムが、冒険の中で男になっていく物語。
2016年4月17日 更新

海の男は、男のロマン?アニメ「宝島」は、13才の少年ジムが、冒険の中で男になっていく物語。

亡くなった父のような、立派な船乗りになる事を夢見る13歳の少年ジム・ホーキンズ。アニメ「宝島」は、海賊の財宝を探す船旅に加わったジムが、元海賊の手下たちと戦いながら成長していく姿を描いた物語です。敵役のジョン・シルバーがとても魅力的なアニメ「宝島」を振り返ってみました。

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ジブシー医師:家弓家正

アニメ製作プロダクション トムス・エンタテインメント [ アニメ作品を調べる - 検索結果 ] (1630852)

医師であり、町の治安判事も務めている冷静で厳しい人物ですが、患者に対しては思いやりを持って接します。ジムの父親の幼なじみで、ジムの父親代わりのように、何かと気にかけています。

スモーレット船長:江角英明

アニメ製作プロダクション トムス・エンタテインメント [ アニメ作品を調べる - 検索結果 ] (1630856)

トレローニがヒスパニオラ号の船長として雇った、規律に厳しいベテランの船乗りです。謹厳実直で規律を守ることに厳しいのですが、優しさもある頼れるリーダーです。

アニメ「宝島」の魅力

主人公はジム・ホーキンズに間違いないのですが、アニメ「宝島」では、ジョン・シルバーがただの悪者ではなく、とても魅力的で人間的な、いわゆる「男の中の男」として描かれています。自分が助かるためには、平気で仲間を裏切り、踏み台にしていくところはありますが、それでもなお惹かれてしまうのです。
主人公であるジムは、ジョン・シルバーとはこういう男だったという、ナレーターのような存在にさえ感じ、本当の主人公はジョン・シルバーなのだと思わせるものがありました。
原作を大胆に改変した出崎統監督によるアニメ作品。
「男の中の男」にあこがれ、成長していく少年の冒険記を出崎統ワールドとも呼ぶべき演出の波でたたみかける。
ラノベやゲーム原作の薄っぺらい厨二アニメの多い昨今、日本のアニメ界が無くした熱さがここにある。
アニメはこうだろ!
原作の魅力ももちろんですが、制作したスタッフ一同の「熱さ」を、確かに感じます。

アニメーション、声優、そしてテーマソングの一体感

宝島/小さな船乗り(セリフ入り) 町田義人 - YouTube

テレビまんがアクションシリーズ No.76(1979年01月01日発売) 宝島 町田義人
テーマソングは、オープニングもエンディングも、「町田よしと」が歌っています。GS時代は「白いサンゴ礁」がヒットし、ソロになってからは、映画「野性の証明」のテーマ「戦士の休息」が有名です。
オープニングは、これから夢に向かって旅立とうとしている期待のようなものを、エンディングは旅先から母親への手紙という形式で、アニメでドキドキした心を落ち着けるような穏やかな曲です。

テーマソングの作詞を手掛けたのは、岩谷時子

歌手の越地吹雪のマネージャーを務めたことでも有名ですが、そのかたわらで越地吹雪のシャンソンショーの訳詩を手掛け、のちには多くの歌謡曲の作詞をしました。越地吹雪の歌った「愛の賛歌」のほかに、ザ・ピーナッツや加山雄三、郷ひろみなど、その時代ごとのヒット曲を数多く作り出しました。
晩年はミュージカル「ミス・サイゴン」の訳詩も手掛けました。

音楽担当は、劇伴作曲家デビューの羽田健太郎

ピアニストとして、N響定期公演ではソリストも務めたこともあり、スタジオミュージシャンとしてジャズやポップスも演奏するようになり、バラエティ番組、クイズ番組にも多く出演しました。
このアニメ「宝島」の音楽を担当したことで、その後多くのアニメ、ドラマ、ゲーム音楽などを手掛けるようになりました。テーマソングのほか、挿入歌などもすべて担当しました。
クラシックをベースにして、番組を盛り上げる素晴らしい曲を作っています。

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ジム役は、声優清水マリ

ジム・ホーキンズを演じるのは、声優の清水マリ。アニメ「鉄腕アトム」のアトム、「妖怪人間ベム」のベロなどのほかに、NHKの教育番組でも、多くのキャラクターを演じました。

アニメ「宝島」の原作は、冒険小説の名作

原作の「宝島」は、1883年に出版されましたが、子供向けの雑誌に連載されていたものでした。
原題は『The Sea Cook, or Treasure Island』(海のコック、あるいは宝島)であったが、後に『Treasure Island』(宝島)と改題されて広く親しまれるようになる。そもそもは、スティーヴンソンが妻の連れ子であったロイド少年のために書いたもの。伝統的には教養小説として捉えられているが、登場する人物やアクション要素の多彩さから冒険小説として知られている。特に海賊ジョン・シルバーの不道徳な挙動は児童文学としては珍しい。
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