【オセロ】シンプルに、そのままに。
2017年1月24日 更新

【オセロ】シンプルに、そのままに。

1986年11月13日、ファミリーコンピュータ用ソフトとして、河田(現カワダ)より発売。開発はHAL研究所。知らない人を探す方が難しい、ボードゲームの定番オセロ。本作には過剰な演出などは無く、純粋に「オセロ」らしさを表現しており、ゲームを知らない方がプレイしても十分に楽しめる内容。シンプルだからこそ、色褪せない作りとなっています。

2,341 view

覚えるのは一分。極めるのは一生。

オセロ (Othello) とは、2人用のボードゲーム。交互に盤面へ石を打ち
相手の石を挟むと自分の石の色に変わる。
最終的に石の多い方が勝ちとなる。
単純なルールながら、ゲームとしての複雑さは人間がゲームの木の全展開を
把握可能な程度を超えており、いまだに
コンピュータによる全解析は達成されていない。

“A minute to learn, a lifetime to master”
(覚えるのに1分、極めるのは一生)がオセロのキャッチフレーズである
テーブルゲームの定番

テーブルゲームの定番

河田(現カワダ)が発売した
ファミコン初となる、オセロゲーム。

版元ツクダオリジナル(現メガハウス)からの
正式ライセンス商品。
via Darjeeling

ファミコン用オセロの特徴

本来、2人対戦用ボードゲームであるオセロは、当然1人では遊べません。
当時はネット環境などもありませんので、遊びたくても
相手がいない場合は、一人二役で黙々と打ち続けるしかありませんでした・・・。

そこへ登場したのが本作。
ファミコン版 オセロ

ファミコン版 オセロ

余計な物は足さず
必要な要素は引かず。

至ってシンプルで
そのままオセロです。

BGMも、タイトル画面や
設定画面などでしか流れず
対局中は効果音しかありません。
via Darjeeling
当時で言えば「マリオ」のようなキャラクターが
登場するわけでもなく、過剰な演出があるわけでもなく
純粋に、そのまま「オセロ」をコンピュータゲームにした内容であり

オセロ本来の楽しみや雰囲気を損なわない作りになっています。
シンプルで奥深い

シンプルで奥深い

ルールは単純明快なオセロ。

しかし、ただ闇雲に沢山の石を
返せば良いというゲームでも
ないのが面白いですよね。
via Darjeeling
ゲーム開始前の設定

ゲーム開始前の設定

コンピュータとの対戦では

・先手、後手
・難易度レベル
・制限時間
・プレイヤー名

などが設定可能。

もちろん、プレイヤー同士の
2人対戦も可能です。
via Darjeeling
難易度レベルは 「1~4」 段階で選択できます。

制限時間は 「20分 30分 40分 無制限」 で設定可能。
(レベル4だけは公式のオセロルールが適用され、20分、30分しか選べません)

この予め設定した制限時間をオーバーしてしまうと「負け」となります。
再現モード

再現モード

対局終了後には、その対局の
「一手目から再現」されるモードもあり。

オセロの練習がしたい
という方にも最適ですね。
via Darjeeling
今でこそ当たり前の機能ですが、当時で言えば
この再現モードの存在は、非常に価値あるものだったのではないでしょうか。
「待った」も可能!?

「待った」も可能!?

レベル1では 無制限
レベル2~3では 3回 まで。
via Darjeeling
コンピュータとの対戦は「とても強そう」と感じるかもしれませんが
本作では、レベル4や5でも練習すれば勝利できる内容です。

不慣れな方は低難易度で練習を積み
徐々にステップアップして行く事で、打倒レベル4を目指しましょう。
レベル5の存在

レベル5の存在

レベル4のコンピュータに勝利すると
更なる強敵、レベル5が出現します。
via Darjeeling
コンピュータが本気を出したら・・・。
当初はコンピュータの性能が低かったため
人間は容易にコンピュータに勝つことができた。

しかし徐々に、特に終盤でコンピュータに
読み切られて圧倒されるようになった。

1997年に当時のオセロ世界チャンピオン村上九段が
コンピュータに6連敗したことが転換期となり、現在高性能の
オセロプログラムには人間はまず勝つことができない。
※本作では、このような理不尽なまでの強さはないので、ご安心ください。
ゲーム終了、どちらの石が多い?

ゲーム終了、どちらの石が多い?

最終的に、白黒どちらの
石が多いのか集計されます。

実際のオセロだと数えるのが
面倒だったりしますよね。
via Darjeeling
本当に地味な事ですが・・・実際のオセロのように
「石を数えたり」終わった後に「石を片付けたり」
そういった手間がないのも助かります。
40 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

憧れのファミコン”ディスクシステムぽい”収納ボックスが12月中旬に発売!オマケシール付き!

憧れのファミコン”ディスクシステムぽい”収納ボックスが12月中旬に発売!オマケシール付き!

「クラシックボックス ミニ」は、クラシックミニFCのデザインにマッチした収納ボックス。使い勝手の良い引き出しタイプになっており、USBケーブル・ACアダプタ等の小物入れとして活用可能。コロンバスサークルが12月中旬発から発売する。
【高額なツインファミコン】ファミコンとディスクシステムが一体型となったパーフェクトマシン「ツインファミコン」!だけど別々に買うよりも2,200円高かった!!

【高額なツインファミコン】ファミコンとディスクシステムが一体型となったパーフェクトマシン「ツインファミコン」!だけど別々に買うよりも2,200円高かった!!

1986年、シャープからリリースされたツインファミコン。「ファミコン+ディスクシステム」というパーフェクトマシンとして注目される一方、なぜか高額(ファミコン+ディスクシステムより高い)。1983年のファミコン登場、1986年のディスクシステム登場と80年代中盤、日本列島を駆け巡ったファミコンブームのひとつの象徴でもあります。
青春の握り拳 | 67,410 view
【1986年のテレビゲーム】コンピュータゲームが大きく発展した1980年代を、ファミコンを中心に1年ごとに丁寧に振り返る。

【1986年のテレビゲーム】コンピュータゲームが大きく発展した1980年代を、ファミコンを中心に1年ごとに丁寧に振り返る。

【1986年のテレビゲーム】1980年代に幼少期から青春時代を生きた私たちは、家庭用ゲーム期黄金世代と呼ばれる世代です。1983年のファミコン登場以降、家庭用ゲーム機が遊びの主流へと駆け上がる中で、私たちは「外遊び」「家遊び」「勉強」を巧みに使い分けながら、ファミコンを中心とした家庭用ゲーム機の進化を肌で味わってきたといえるでしょう。そんな1980年代を1年ごとに振り返る、今回は1986年について振り返ってみます。
青春の握り拳 | 41,701 view
「ファイナルファンタジー」のスクウェアが初めて発売したRPG【ディープダンジョン】の思い出。

「ファイナルファンタジー」のスクウェアが初めて発売したRPG【ディープダンジョン】の思い出。

【ディープダンジョン 魔洞戦記】は、1986年にDOG(現スクウェア・エニックス)がディスクシステムで発表したファミコン初の3DRPGで、続編もシリーズ化されました。 ただしスクウェアの次作RPG「ファイナルファンタジー」の大ヒットや、元ネタの「ウィザードリィ」シリーズがファミコンでも発売されたこともあり、今ではすっかり忘れされてしまっています。 ただし初心者にやさしいシステム、序盤はゴミ漁りでのお金や経験稼ぎ、最後にどんでん返しのストーリー展開など、当時の子供たちの記憶に残る一作でもあったんです。
njm813 | 13,468 view
【ディスクシステム】画期的システムだった任天堂ファミコンのディスクシステムの名作ゲームをまとめてみた【ファミコン】

【ディスクシステム】画期的システムだった任天堂ファミコンのディスクシステムの名作ゲームをまとめてみた【ファミコン】

任天堂ファミコン(ファミリーコンピュータ)ディスクシステム。近所のゲーム屋さんにディスクとお小遣いを持って書き換えに。ゲームを書き換えるなんて当時は全く新しい発想でした。そんな思い出が蘇るディスクシステムの名作ゲームを振り返りました。ゼルダの伝説、メトロイド、悪魔城ドラキュラ、スーパーマリオブラザーズ2など懐かしい名作がいっぱいです。
bohemianrhapso1 | 87,373 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト