アクションの枠にとらわれない粋なアクションゲーム『ストライダー飛竜』
2017年3月1日 更新

アクションの枠にとらわれない粋なアクションゲーム『ストライダー飛竜』

プレイヤーが操作する「飛竜」の"ダイナミックかつアクロバティック"な動きと、場面ごとに変化するステージ構成とBGMが、スタイリッシュさを演出したアーケードゲーム『ストライダー飛竜』。その移植作品がメガドライブで登場し話題を呼んだ! 当時では大容量の「8メガビットロムカセット」を大胆に使用した、セガの心意気もあって、移植完成度は高く好評を得たタイトルとしても有名。そんな、ストライダー飛竜を名場面(シーン)で振り返ります。(※オリジナルのアーケード版「ストライダー飛竜」は、カプコンが開発・発売元)

6,772 view
【ステージデモ】

【ステージデモ】

メガドライブ版では、ステージ間のデモに音声がありません。あの独特の台詞回し(※デモ登場キャラクターが各々の国籍の言語で喋る)が聞けないのは残念ですが、その他の雰囲気はバッチリです。そもそも、アーケード版が稼働していたゲームセンターでは、周りの環境がうるさすぎて"音声なんか聞こえなかった"とも思いますし? メガドライブに搭載されている音源のことを考えれば、がんばって音声を喋らせない方が良かったと思います。『フェリオス』の例もありますし・・・。

ステージ2「シベリア」

【サイファ・パワーアップ】

【サイファ・パワーアップ】

カザフ連邦国を後にし、雪原のシベリアに向かった飛竜。

写真のパワーアップアイテムは「サイファ・パワーアップ」 サイファがパワーアップする(攻撃距離が伸びる。※一定の攻撃回数を繰り出すと効果が切れる)
vs【メカポン(ロボット)①】

vs【メカポン(ロボット)①】

ステージ2の序盤に現れる、中ボス的な存在の「メカポン」 前後に移動しながら、左手でパンチを繰り出す攻撃を仕掛けてくるが、メカポン自体に脅威を感じることはない。破壊すると地面が炎に包まれることと、上方向に向かって爆風が飛んでくることの方が脅威!?
【ボルダリング】

【ボルダリング】

飛竜の操作で特徴的なのが「カマ」を使った移動方法です。垂直な壁に飛竜が触れることで、自動的にカマが引っ掛かり、と同時に"小気味いい音"が聞こえてきます。「カシャッ🎵」「カシャッ🎵」っと! そして飛竜が壁にへばりつくのです。ぶら下がり(へばりつき)からの攻撃だってお手の物! 壁から壁に飛び移っては「カシャッ🎵」 頭上に見える足場にジャンプしては「カシャッ🎵」 効果音(SE)も何気にいい仕事をしています。
【ライフメモリ系アイテム】

【ライフメモリ系アイテム】

飛竜の戦いをサポートするアイテムに「飛」「竜」「飛竜」があります。

「飛」ライフメモリが1メモリ回復する。
「竜」ライフメモリの枠が1メモリ増える。
「飛竜」ライフメモリが全回復する。
vs【ソロ(人間)】

vs【ソロ(人間)】

台詞「承知した―。」でお馴染みの「ソロ」 フリーの殺し屋でバウンティーハンターという肩書を持つ。右手にハンドガン、左手にはホーミングミサイルを装備し、飛竜を襲ってくるキャラクターなんですが・・・『ストライダー飛竜』というゲームが、悪く言えば大味なアクションゲームなので…場合によっては、その姿に気付かず通り過ぎていくプレイヤーもいらっしゃると思います。飛竜のお供をするオプションロボットが優秀なのと、サイファが強力すぎるので、知らず知らずのうちに、画面外で破壊していた!なんていうのが当たり前のゲームバランスになっております。逆に言えば、プレイする時々により、難易度が大きく変化する可能性もあるわけです(※敵キャラクターが生存していた場合)

このゲームの魅力について"シーンに応じてBGMが変化する"のがポイントになっています。飛竜が進んで行く場面場面で、コロコロとBGMが変わっていき、気分はまるでハリウッド映画の主人公のようです。ステージ2の崖を滑走するシーンは圧巻の出来です。本当にGREATです!! スピード感もハンパないです。
たかだか、崖から崖へジャンプが成功するだけでニヤニヤできるゲームなんて、他にあるでしょうか!?
【暗転】

【暗転】

舞台は変わり、発電所(変電所)のような場所に…暗転する画面の中で、シルエット表示される敵が不気味に近づいてきます。巨大な碍子(がいし)と、稲光にも見える電流の筋が"危険なゾーン"だと、プレイヤーの感情に直接訴えてきます。
vs【中国3人娘(人間)】

vs【中国3人娘(人間)】

発電所から、空を飛ぶ船(小型戦艦?)に乗り込んだ飛竜…甲板に待ち受けるのは「中国3人娘」 サイファと同じプラズマ(※プラズマ旋風)を起こす蹴りを放ってくる。
中国3人娘は「ストリートファイターⅡ」に登場する「春麗(チュンリー)」のキャラクターモデルになったとも言われています。・・・「しょうりゅうけーん!」
【ストリートファイターⅡダッシュプラス】

【ストリートファイターⅡダッシュプラス】

メガドライブ版『ストリートファイターⅡダッシュプラス』 ・・・「昇竜拳!」

ステージ3の冒頭「ステージデモ」での有名な台詞

名台詞【きさまらに そんな玩具は必要ない】

名台詞【きさまらに そんな玩具は必要ない】

飛竜「きさまらの親玉のところへ つれていってもらおうか。」

中国3人娘「馬鹿な奴めっ! 空中戦艦バルログあるかぎり 世界は我々のものだ。」

飛竜「きさまらに そんな玩具は必要ない。」

言わずと知れた、飛竜の名台詞・・・音声の無いメガドライブ版では、残念ながら聞けませんが…アーケード版では"飛竜の棒読み"具合がいい感じで炸裂していました。

ステージ3「空中戦艦バルログ」

【ナ・ニ・ガ・オ・コ・ッタ?】

【ナ・ニ・ガ・オ・コ・ッタ?】

バルログと呼ばれる空中戦艦に侵入したした飛竜。 ステージ途中で、天と地が反転するギミックが面白い! ゲームでよくある、キャラクターの操作があべこべ(※右に移動したいのに左に移動してしまう)ではなく、十字キーの入力はそのままに、飛竜を思った通りに動かせるのが"ストレスフリー"な『ストライダー飛竜』

写真の兵士は「バルログ海兵隊員(人間)」です。
vs【反重力装置(コンピュータ)①】

vs【反重力装置(コンピュータ)①】

天と地が反転したまま、開けた場所に入ってみると・・・ボスの「反重力装置」が現れます。 システム内部で回り続けている反重力装置に近づくと、重力によって飛竜の身体が空中に持っていかれます。

そのままグルグル回されると…飛竜が壁に叩きつけられてしまいます。
【俺の足につかまれ!…とは言えない状況です】

【俺の足につかまれ!…とは言えない状況です】

「空中戦艦バルログ」の重力をコントロールしている「反重力装置」を破壊すると火の手が襲ってきます。脱出しようとする兵士・・・しかし、大勢を乗せて運ぶのは無理なのでしょう…自分だけが助かろうと「キャプテン・ひげ丸Jr」が、兵士を攻撃して逃げようとしています! その姿に「芥川 龍之介」の『蜘蛛の糸』を思い出します。果たして、飛竜は無事に空中戦艦バルログから脱出できるのか?
vs【キャプテン・ひげ丸Jr(人間)】

vs【キャプテン・ひげ丸Jr(人間)】

かつての連合軍指令長官「キャプテン・ひげ丸Jr」 グランド・マスターとの戦闘に敗れ、片目、片足、片腕を失い、手下となったキャラクター。 カプコンのゲームで「ひげ丸」といえば…ファミコンの『魔界島』を思い出してしまいます。
ファミコンソフト【魔界島 七つの島大冒険】

ファミコンソフト【魔界島 七つの島大冒険】

1987年4月14日に「カプコン」が発売したファミリーコンピュータ用のアクションゲーム。アーケードゲーム『HIGEMARU(※開発元 カプコン)』をベースに作られた、隠れた名作でしたね。『魔界村』の主人公「アーサー」や「ゾンビ」「一角獣」が登場したときは嬉しかったのを覚えています・・・そして、あの「〇ッ〇アリー〇ー」が出てきたときには、テンションが上がったもんです。

『魔界島 七つの島大冒』TVCM

TVアニメ「ルパン三世」の初代声優「山田康雄」さんがナレーションをしていたんですね。
70 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

男祭りだぜ!『サンダーフォックス』

男祭りだぜ!『サンダーフォックス』

MD(メガドライブ)版「サンダーフォックス」とは、一部の間で人気を博していたAC(アーケード)版の移植作品。AC版と比べて「2人同時プレイなし」「BGMがスローテンポ」「乗り物廃止」等の劣化部分が目立ち"一部の間でも高評価"を得られなかったかに思われたアクションゲーム・・・しかし、オリジナル要素や家庭用にチューニングされた難易度等、レトロゲーム評価は決して低くない作品に仕上がっている。
求ム!エイリアン・バスター!健康な男女高収入!『エイリアンストーム』

求ム!エイリアン・バスター!健康な男女高収入!『エイリアンストーム』

セガのアクションゲーム『ゴールデンアックス』のシステムをベースに、より"ハイスピード"に、より"ダイナミック"に進化した本作の魅力を、途中までですが「2人同時プレイ」で紹介します。記事後半に"おまけ"もあるよ!
『アウトラン』メガドライブ版だけにスポットを当てられない理由がそこにはある!

『アウトラン』メガドライブ版だけにスポットを当てられない理由がそこにはある!

セガの体感型ドライビングゲームで最も"愛されている!"と言っても過言ではないほど有名な名作ゲーム『アウトラン』がメガドライブにも移植されました。当時のコンシューマ機では後発にあたる発売日だった事、セガゲーム機という本家本元のプラットフォームからの発売だった事、そんなプレッシャーをものともせずに誕生したのが伝説のアウトラン…そう、メガドライブ版の『アウトラン』だったのです。ためになる動画や小ネタを交えつつ『アウトラン』の魅力を紹介したいと思います。
メガドライブの隠れた名作『ランボーⅢ』を知っているか!?

メガドライブの隠れた名作『ランボーⅢ』を知っているか!?

「シルヴェスター・スタローン」主演の映画「ランボー」から、同シリーズの「ランボー3 怒りのアフガン」をゲームにしたのが、今回紹介する『ランボーⅢ』です。メガドライブのソフトとしては、比較的初期の頃に発売されたタイトルなので、円熟期のメガドライブファンには馴染みが薄いかも?…ファミコン世代の方にも「CM」は覚えてる!なんていう人もいるのでは!?
不思議フロマゲ | 10,166 view
やっぱりメガドラ・・・癖が強いアクションゲーム『DJボーイ』

やっぱりメガドラ・・・癖が強いアクションゲーム『DJボーイ』

2000年代…こんな現代においても、海外から見た日本のイメージは、我々日本人から見ると「ちょっとズレてる」と思う事が沢山あります・・・その逆はどうでしょうか? 1990年代の日本から見たアメリカはこんなイメージかもしれない!?…『DJボーイ』の世界観はまさにソレ!ぶっ飛でるけど面白いゲーム。PS.音ゲーじゃあないよ!

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト