銭形が殺され、その汚名をかけられたルパン。二人の友情に胸が熱くなる、第98話「父っつあんのいない日」。
イギリス王室の王冠を狙うルパンを阻もうとするドーバー警部とペッパー警部の凸凹コンビとの対決が楽しい、第47話「女王陛下のズッコケ警部」もよいです。
スラップスティックの楽しさ、浦沢義雄
高校卒業後、放送作家として『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』『カリキュラマシーン』など、数々の番組の構成に参加[1]。脚本家としてのデビューは1979年に日本テレビで放送された『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』第68話「カジノ島・逆転また逆転」。それ以前の履歴は、本人が過去を語りたがらないこともあり詳らかでないが、作家になる前はダンサーであったらしく[2]、『はれときどきぶた』や『うたう!大龍宮城』、『ボボボーボ・ボーボボ』、『おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ』などの作品にもその影響が見て取れる。
1981年から1993年に放送された東映不思議コメディーシリーズでは、脚本家としては唯一全シリーズに携わり400本以上の作品を提供した。また、シリーズ内の『どきんちょ!ネムリン』、『うたう!大龍宮城』などでは挿入歌の作詞を手がけた。
その縁から、作風が似ている月曜ドラマランド枠の中でも東映制作の作品を多数執筆しており、水木しげる原作『悪魔くん』や、おニャン子クラブ主演「三代目はおニャン子お嬢さま?! 花吹雪893組」を手がけた。 1980年代の一時期、「うらさわよしお」名義で活動していた。また、過去には『世にも奇妙な物語』シリーズの第一期脚本も書いていた。
赤ジャケルパン=三枚目ルパンのコメディというイメージもこの方に負うところが大きいと思われます。
鉛筆を食べる猫をめぐる騒動に巻き込まれるルパンたち、第106話「君はネコぼくはカツオ節」。
膨らましたチューインガムで変装できるというバカバカしい発想の、第117話「チューインガム変装作戦」。「戦車が怖くて赤い背広が着れるかー」と叫ぶルパン、山田康雄さん絶好調!
いずれもバカバカしくていい!ヽ(‘ ∇‘ )ノ
3年間の幕引きを務めた、照樹務
宮﨑 駿(みやざき はやお、1941年1月5日 - )は、日本の映画監督、アニメーター、漫画家。別名として秋津 三朗(あきつ さぶろう)、照樹 務(てれこむ)がある。
リニューアルされ人気を博していた『ルパン三世』の映画を一緒にやろうと大塚に持ちかけられ、当初は「もうルパンは古臭い」と宮崎は乗り気ではなかったが最終的に了承。その為テレコム・アニメーションフィルム(東京ムービー新社内)に移籍し、映画『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)で映画作品の監督デビューをした。宮崎は「カリオストロではじめて体力の限界を知った」というほど、監督として映画製作に尽力し、4ヵ月半という短い期間で作り上げた[9][10][11]。しかし、当時の『2ndルパン』のイメージと違う作風や、SFアニメ全盛の時代ということもあって、大衆受けはせず、興行的には前作に及ばなかった。むしろ興行的不振のために、しばらくの間映画に携われない不遇の時を過ごすことになった。しかし後に、再放送されては高視聴率をあげるなど、アニメーションの金字塔的作品として高い評価を受けている。この直後には、『ルパン三世』で最終回含め2話の制作に脚本、絵コンテ、演出として携わっている。後の『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵や飛行船など、この頃から構想があったとみられる。
超小型原爆の開発をめぐって、攫われた不二子を飛行艇アルバトロス号に追う、第145話「死の翼アルバトロス」。
最終回、155話「さらば愛しきルパンよ」は、かなり変則的なおハナシで、
アルバトロス以上に、もろに「宮﨑アニメ」です。
島本須美さん(クラリス、後年にはナウシカの声をあてる方ですね)が声をあてる登場人物、小山田真希ちゃんといい(ロボットを操る少女!^^;)。
後年ほとんどまんま「天空の城ラピュタ」にロボット兵で出てくるラムダといい、、^^;
多彩と幕引きの裏側
さらば、も単体のおハナシとしてはすばらしいのですが、「ルパンらがほとんど出ない」演出といい、
ああこんな長寿シリーズの最後って、こんなヘンな変則的なハナシで終わるくらいしかやりようがないのかなあ、、というのが当時子どもだった筆者の思いでしたねえ、、f^^;
当時は知りませんでしたが、実際、舞台裏、制作の現場ではこの2話に至る以前にも、
前シリーズでキャラクターデザイナー、作画監督を担当した大塚康生は、『TV第2シリーズ』の企画内容を知り、素直には喜べなかったそうである。彼も、劇場映画作品への参加を東京ムービー社長から誘われ、シンエイ動画からテレコムへと宮崎同様に移籍していたが、劇場版第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』では製作がすでに進行していたため、監修名義でほとんど何もしなかった。宮崎駿が監督を務めた第2作『ルパン三世 カリオストロの城』には作画監督として参加している。TV版には、原画の下請けを担当するテレコムの、新人アニメーターの教育係として参加している。大塚は、第72話「スケートボード殺人事件」にて、人手不足を補うため久々に作画に参加、前シリーズ風のルパンたちを描く。このテレコム作画回は新作スタッフによってすべて本シリーズの顔に修正された。その後もテレコムが作画を担当した第82話「とっつぁん人質救出作戦」、第84話「復讐はルパンにまかせろ」、第99話「荒野に散ったコンバットマグナム」、第105話「怪奇鬼首島に女が消えた」まで本シリーズのデザインに基づいた修正が施された。だが、その後もキャラクターデザインを尊重しない作画が続いたため、作画監督は修正を放棄してしまう。第143話「マイアミ銀行襲撃記念日」からは修正がなされず、前述の「ルパンの顔が違う」と局側から一度は納品拒否される事態が生じたのはこのためである。
(これに関しては、キャラクターデザイン、作画監督の北原健雄氏についての記述で、
アニメ『ルパン三世』でテレコム関係者や照木務が仕事で入ってきた時には作監修正を行わずに「好きにして下さい。」と語った。特に後半のテレコムの作画回では意図的に修正を少なくし、ついには修正無しに至ったと言う。
アルバトロスとさらばに至っては、
『TV第2シリーズ』に不満を感じた宮崎が制作し、シリーズへの批判からか、作中でほとんど赤いジャケットをルパンが着ないなど、イメージが違うとして第155話(最終話)「さらば愛しきルパンよ」同様、日本テレビのスタッフが没にしようとした経緯を持つ。