【山下達郎】ジャニーズ系から洋楽まで!?レアな楽曲提供から名曲6選
2023年3月11日 更新

【山下達郎】ジャニーズ系から洋楽まで!?レアな楽曲提供から名曲6選

日本を代表するシンガーソングライター・山下達郎。実は、彼の楽曲のカバーを除くと、彼から直接楽曲提供された人はさほど多くはありません。その中で、ジャニーズ系アイドルにはしばしば楽曲提供しており、あのスーパーアイドルのデビュー曲も山下達郎が手がけました。今回は、彼の希少な楽曲提供の中から、特筆すべき6曲を選出してご紹介します。

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恋のブギ・ウギ・トレイン / アン・ルイス

リリース日:1979年12月20日
作詞:吉田美奈子
作曲:山下達郎
編曲:山下達郎


アン・ルイス山下達郎との最初のコラボは、1979年8月リリースのアルバム『PINK PUSSY CAT』の時で、山下がプロデュースを手がけました。そして、その数ヶ月後、彼女の17枚目のシングルとしてリリースしたのが本曲『恋のブギ・ウギ・トレイン』です。山下達郎がプロデュースと作曲、吉田美奈子が作詞を手がけ、二人はともにコーラスにも参加しています。山下&吉田らしいシティ・ポップの洗練された楽曲で、アン・ルイスのファンの間でもひそかに人気の高い曲です。

本曲はオリコン89位止まりでしたが、次にリリースした本曲の英語版『BOOGIE WOOGIE LOVE TRAIN』(作詞:クリス・モズデル)は、オリコン64位までランクアップしています。因みに、この次の次の曲が、トップ10入りした大ヒット曲『ラ・セゾン』です。

アン・ルイス『恋のブギ・ウギ・トレイン』

アン・ルイス「恋のブギ・ウギ・トレイン」

アン・ルイス『BOOGIE WOOGIE LOVE TRAIN』(英語版)

アン・ルイス : 恋のブギ・ウギ・トレイン (英語版)

ハイティーン・ブギ / 近藤真彦

リリース日:1982年6月30日
作詞:松本隆
作曲:山下達郎
編曲:山下達郎


1982年前後は、近藤真彦が歌に映画に大活躍していた頃で、中でも主演映画『ハイティーン・ブギ』は、『セーラー服と機関銃』に次ぐ(1982年の邦画2位の)興行成績を収めました。その音楽を手がけたのが、山下達郎と大谷和夫です。山下は、同名の主題歌(本曲)B面のバラード曲『MOMOKO』を作編曲。本曲は近藤真彦の7枚目のシングルで、映画の人気との相乗効果でオリコンナンバーワン(年間7位)を獲得しました。山下達郎の楽曲提供では、初のナンバーワン曲です。

実は、山下達郎と近藤真彦のコラボはこれが初めてではなく、『ギンギラギンにさりげなく』のB面曲『恋のNON STOPツーリング・ロード』で作編曲を手がけたのが山下でした。また、『ハイティーン・ブギ』の2年後には、15枚目のシングル『永遠に秘密さ』(およびB面曲)を手がけ、再びナンバーワンを獲得しています。ジャニーズ系の楽曲提供では、最初の成功事例と言えるでしょう。

近藤真彦『ハイティーン・ブギ』

ハイティーン・ブギ  近藤真彦

Guilty / 鈴木雅之

リリース日:1988年7月21日
作詞:竹内まりや
作曲:山下達郎
編曲:山下達郎


『Guilty』は、鈴木雅之の4枚目のソロシングルで、1988年4月リリースの2枚目のソロアルバム『Radio Days』からのシングルカットです。作詞・作曲を手がけたのは、楽曲提供では珍しい山下達郎・竹内まりや夫妻。『Radio Days』では、本曲以外に『“おやすみロージー” introduction』(作詞・作曲)『Misty Mauve』(作曲)も山下が手がけました。本曲はヒットには至らなかったものの、アルバムの方はオリコン12位を記録しています。

鈴木雅之にぴったりの大人の曲で、竹内まりやらしい "不倫をテーマにした大胆な歌詞" と、それに合わせた山下達郎の "ブルース調のフレーズ" が特徴的です。

鈴木雅之『Guilty』

Masayuki Suzuki/鈴木雅之 - おやすみロージー (Oyasumi rōjī) Introduction + Guilty

ウィズアウト・ユー / デビー・ギブソン

リリース日:1990年11月1日
作詞:デビー・ギブソン
作曲:山下達郎
編曲:不明
プロデュース:アンドリュー・ズーラ


デビー・ギブソンは、全米ナンバーワン曲『フーリッシュ・ビート』『ロスト・イン・ユア・アイズ』のヒットで、当時は世界的人気アーティストでした。浅野ゆう子主演のTBS系列ドラマ『男について』の主題歌の歌い手に起用され、リリースしたのが本曲『ウィズアウト・ユー(Without You)』です。

原曲は、第一生命のCMソングとして山下達郎が作詞・作曲し、自ら歌った『さよなら夏の日』。1991年には、シングルとしてもリリースされています。後年、三菱電機「DIATONE」のCMにも起用されました。

その『さよなら夏の日』にデビー・ギブソン英語詞をつけ、曲も大幅に改変したのが本曲です。シングルは日本のみでリリースされ、オリコン26位を記録しました。デビー・ギブソンのアルバムでは、『エニシング・イズ・ポッシブル』の日本盤(ボーナストラック)に収録されています。

デビー・ギブソン『ウィズアウト・ユー』

Debbie Gibson - Without You - Live in Japan (Part 7)

硝子の少年 / Kinki Kids

リリース日:1997年7月21日
作詞:松本隆
作曲:山下達郎
編曲:山下達郎


『硝子の少年』は、言わずと知れたKinki Kidsのデビュー曲ですが、実は、当初のデビュー曲候補は、のちに3枚目のシングルとなる『ジェットコースター・ロマンス』(1998年4月リリース)でした。

山下達郎は『ジェットコースター・・・』では「ミリオンセラーは難しい」と考え、一旦保留。そこで、1週間の時間をもらい新たに書いた曲が本曲『硝子の少年』でした。デビュー曲ながらいきなりオリコンナンバーワンを獲得し、その後、46曲連続ナンバーワンの連続記録(2023年1月現在)を更新中です。

後年、山下は、ジャニー喜多川からいろいろと注文があったことについて、次のように語っています。
前提として「ジャニーさんは、かわいいやつはデビューさせたくないんです」とし、「キンキも、(アルバム1曲目の)『Kissからはじまるミステリー』でデビューのはずだったが、ジャニーさんがイヤだと言った。デビューさせたくないと。で、次に『硝子の少年』を書いて、それもイヤだと言って。アルバムでデビューさせたいと言うので、しょうがないのでアルバムとシングルを同一パッケージ仕様にして」。
「『硝子の少年』は、とにかく大変だったんです。1位は当たり前だと。ミリオンマストって言われたんですよ。光GENJIの『パラダイス銀河』が97万枚で、『ミリオンが夢なんだ』って。ひどいでしょ(苦笑)?」(山下)

 ジャニー喜多川氏からの“100万枚売れる曲”のオファーだ。逆に言えば、ASKAが出掛けた「パラダイス銀河」がミリオンに達していないのが意外。振り返れば、SMAPのデビュー曲「Can’t Stop!! -LOVING-」は明らかにパッとしなかったし、TOKIOも数十万枚程度の売り上げで安定している状態だった。

「はじめは『ジェットコースター・ロマンス』を出したんです、1回。それでOKもらったんですけど、でも『ジェットコースター・ロマンス』だと100万枚いかないなと思って、僕が。『もう1週間くれ』って書いたのが『硝子の少年』なんですけど」(山下)

KinKi Kids『硝子の少年』

KinKi Kids「硝子の少年」Music Video

湾岸スキーヤー / 少年隊

リリース日:1998年1月28日
作詞:秋元康
補作詞・作曲:山下達郎・アラン・オデイ
編曲:井上鑑
コーラスアレンジ:山下達郎


『湾岸スキーヤー』は元々は、1993年山下達郎「ららぽーとスキードームザウス」のCMソングとして自ら書いて歌った曲です。当時はCMの断片的なフレーズがあるのみで、CD化はされていませんでした。その後、フジテレビ系列の「長野オリンピックイメージソング」の歌い手として少年隊に白羽の矢が立ち、楽曲として本曲が採用されました。曲はアラン・オデイ詞は秋元康がフルコーラスの楽曲として再編。長野オリンピックの年、1998年にリリースされています。少年隊にとっては、2年ぶり21枚目のシングルでオリコン15位を記録しました。

因みに、アラン・オデイは、1977年に自身の曲『アンダーカヴァー・エンジェル』で全米ナンバーワンを獲得しており、アメリカでも実績のあるシンガーソングライターです。
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