カッキ―ライド2018のテーマは「集え!Uインター魂」
現在も悪性リンパ腫という病気と闘いながら、2017年8月14日には自身の興行「カッキーライド」を成功させた。今年も病と闘う人たちへエールを送るため、そして病床にあるUの魂を持った仲間へ思いを届けるため、そして自分自身への挑戦のために「カッキーライド2018」で闘いへと挑むことを決めた。
その自分自身へ課したカードは「世界一性格の悪い男」であり、新生UWF入門時の兄弟子でもある”鈴木みのる”。
様々な思いとエールと闘いを体現する「カッキーライド」。大会に向けた意気込みを垣原賢人選手に語っていただきました。
――2017年のカッキーライドから1年近く経ちましたが、振り返ってみていかがでしたか?
垣原賢人選手)
まず振り返ると、ファンの皆さんが温かったのがとても印象に残ってますね。 それと同じくらい自分の弱さを痛感した大会でもありました。
藤原さんに完膚なきまでに叩きのめされたというところで。 本当に道場でやるスパーリングそのままにやられたので、非常にショックでした。
もちろん藤原さんは関節技の第一人者ですし、強いのは重々分かっていますけれど 年齢も私より随分と上ですし、いくら病気をしているとはいえそこまでやられないんじゃないかと思っていたんですね。ところが蓋を開けてみれば、体重差もあるかもしれませんが、それを差し引いてもあそこまで力の差があるのはショッキングでした。
やっぱり藤原さんは胃癌も克服されて、復帰してから闘い続けていらっしゃるので、そこの力強さを感じましたね。リングの上で厳しい激を貰ったような感じでした。「甘い考えでいたら、病気も乗り越えられないぞ」と言うような叱咤激励を感じながら、悔しいやら嬉しいやら複雑な気持ちが出てきましたね。
――いちから作り上げた「カッキーライド」を興行としてみたときの手応えはいかがでしたか?
垣原賢人選手)
そうですね。出来る事なら会場は超満員にしたかったですよね。僕の気持ちに応えて下さった選手たちのためにも。 プロモートした側としてはまだまだ課題がみえた興行となりました。
――2018年。再びカッキーライドに挑む決意をなさったのはどのタイミングだったのでしょう?
垣原賢人選手)
今年は「TAKAYAMANIA EMPIRE」が8月31日に開催されることが決まっていたので「カッキーライド」はお休みしようと思っていたんです。もちろん高山選手と関係者の方には伝えていたんですが、実は高山選手から「カッキーライド」もやって欲しいと背中を押されたんですよ。
正直、結構迷ってはいたんですけどね。 体力的に2大会ともに選手として出場することは厳しいと思っていたので、結果的には「カッキーライド」を優先する形となり「TAKAYAMANIA EMPIRE」は、裏方で出来る限り協力をさせて頂くことになりました。
――夏はミヤマ仮面としての活動もお忙しいと思います。
垣原賢人選手)
そうなんですよ。 僕も最初は「こうなったら2大会ともやっちゃおう!」と思っていたんですが、両方プラスのミヤマ仮面は現実的に無理だろうということで。
先日もヘラクレスオオカブトをブログにアップしたのですが、イベントで子供たちに世界一のカブトムシと触れ合って欲しいと思って用意したんですよね。昔は図鑑でしか見れなかったのが今は触れることも出来ますし、ちょっと高いですが自分で飼うことも出来ちゃいますからね。良い時代になりましたよ。
【垣原賢人】直情一直線、安全策ナシの人生!そしてUの戦士カッキ―はミヤマ☆仮面となる!! - Middle Edge(ミドルエッジ)
――さて、話を戻しますと昨年の大会以降の筋肉量や体力面はいかがですか?
垣原賢人選手)
体重としては1年前と変わっていないんですけど、主治医から体重はあまり増やさないようにとアドバイスもありましたので。 ただ筋肉量としては明らかに増えているのと動きも違ってきています。
そこで今回はもう一段階あげて、前回のカッキーライドと同様のスパーリングではなく打撃ありのUWFルールに対応した形でやるように決断したんです。
――カッキーライド2018では打撃ありのUWFルールで闘う垣原選手が観れるということですね!
垣原賢人選手)
そうですね。 やっぱり当日にベストな試合を見せたいので調整を失敗しないようにピーキングを8月14日に持っていけるようにって考えています。
――カッキーライド2018のテーマは「集え!Uインター魂」ですよね。これには怪我と闘う高山選手へのエールの意も?
垣原賢人選手)
今回のテーマは「集え!Uインター魂」ですが、Uインターは高山選手がデビューした団体なんですよね。どの選手もデビューした団体は思い入れがあると思うんです。僕も新生UWFでデビューしたので、去年は新生UWFの世界観で藤原さんにぶつかったわけなんですけども。
高山選手も同じ気持ちだと思うので、Uインターの世界観でエールを送ろうということでUインターの選手も何人か集まってくれると思うんですよ。
絆というか、Uインターの仲間たち。今も仲いいんですけど深い絆で結ばれているので、僕たちで高山選手にエールを送ろうという気持ちも込めて、今回はこのテーマになったんです。