【ファミコンクソゲー探訪】クソゲーだけど1週回って楽しめるゲームたち Part3
2015年11月10日 更新

【ファミコンクソゲー探訪】クソゲーだけど1週回って楽しめるゲームたち Part3

俗にいうクソゲーですが、プレイするごとにはまってしまう不思議な魅力のあるゲームがあります。クソゲー探訪ではそんなゲームを紹介します。

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ゲームシステムは総当たり・コマンド選択型のアドベンチャーゲームで全5章。基本的には文禄とマルコの2人旅ですが、どちらか一方で進む場面も出てきます。

それではクソゲーポイントです。
コマンドは「みる」「はなす」「とる」などの他に「なぐる」が常備されている。主人公の性格を表すと共に、誰彼構わず殴る事が出来るシステムとなっているのである。
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彼らの旅路は意外と元ネタの『東方見聞録』に忠実なのだが、章が進むにつれてストーリーは混沌としてくる。さらに、軽いノリで話が進むわりに人死にが多い。
ゲームとしては上手くまとまっており、システムとしてはストレスを感じることなく遊べます。それならこのゲームが何故クソゲーに分類されるのか?ということなのですが、電波なストーリーと衝撃のエンディングによるところがかなり大きいのです。

それでは、ネタバレでストーリーをエンディングまで解説します。
ローマ教皇となる神父デオパルトとの出会い、山の老人との戦い、バダフシャンでのバラスルビーを巡る争い、フビライハーンの暗殺を企み自分たちの命をも奪おうとした大貴族アフマットへの復讐、といった波乱と苦難を経た長い旅の末、文録とマルコは大都でフビライハーンとの謁見を果たし、弘安の役に同行する形で日本に辿り着く(旅立ちから6年経過したらしい)。
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歴史上起こる筈の神風が起きない事を訝しんだ文録は遠隔操作でタイムマシンを暴走させ、人為的に神風を起こした。ところが実際に時を超えてやってきたのは神風違いの神風特攻隊であり、その特攻で元軍は瞬く間に全滅。マルコも巻き添えを食って死亡してしまう。
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かなりのサイケデリック感です。
友ともいえたマルコを喪い、文録は失意のうちに意識を失い漂流。その末に流れ着いて目覚めた場所は日本のようであるが、奈良か京都のようでもあれば富士山らしき山もある奇妙な場所であった。そこは「時の団地」という、時に介入した者(時間犯罪者、または時空侵犯。作中では「時を侵した者」)を収容する場所であった。狂気的な人々に囲まれ、一生をそこで過ごす羽目になった文録は絶叫し、発狂する所で物語は幕を閉じる。

東方見文録 第5章後編 - YouTube

NATSUME/1988 一部で有名なカルトゲー 第5章「ああ ジパング」上陸からエンディングまで 時間の都合上前編・後編に分けています
かなりのストーリー展開ですね。当時の角川映画のような壮大なストーリー展開と衝撃のラスト。シナリオライターはかなりの実力者か電波的な方なのでしょう。

このゲームはクソゲーに分類されてしまうものの、システム上のストレスは無く、このストーリーもトラウマものですがハマる人も多そうです。

ファミコンをお持ちの方なら是非探してプレーして欲しいおススメのゲームです。

その5・シャーロックホームズ伯爵令嬢誘拐事件

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当時も今もゲーム制作とは、ユーザーの楽しみを第一に考えること、求めることに応えることが大事なのだと思います。クソゲーとは、ユーザーに対して不親切であったり、ストーリーやシステムに不具合があり楽しめなかったりするものが多い訳です。
今回紹介するシャーロックホームズ伯爵令嬢誘拐事件は今までとは若干異なるクソゲーだと断言できるゲームです。

それでは、紹介していきましょう。
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一般的なホームズとワトソンのイメージ。
言わずと知れたアーサー・コナン・ドイルの有名探偵小説『シャーロック・ホームズ』シリーズを題材としたアクション・アドベンチャー。トーワチキの処女作でもある。
『最後の事件』終了後の時系列をベースとし、令嬢を誘拐した犯罪組織に迫っていく本作独自のストーリーが展開される。
文字にしてみると特に問題は感じませんね。
それでは、このゲームがクソゲーと言われる理由を紹介します。
ホームズの推理が展開される原作とは違い、「武装した人間がうろつくイギリスを舞台に繰り広げられるバイオレンスアクション」が大きな比重を占め推理場面がほぼ無いというゲーム内容。
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