DJ HAZIMEのミックステープへの収録でしたが、DEV LARGEによるアンサーソングということで、非常に注目度の高い楽曲となりました。
ZEBRAの発音に関してはイギリスではゼブラ、アメリカではズィブラ(ズィとブの間が微妙に伸びる)。外来語的にはゼブラなのをすっかり忘れて普通にアメリカ読みしてしまい、それを更に日本語的にしたのがジブラです。ややこしくてすいませんw
— Zeebra (@zeebrathedaddy) June 27, 2012
『その後』
その後はNBAの2000年シーズンのNIKEキャンペーンの為に制作された楽曲「Player's Delight」で、ZeebraとDev Large、Twigyによるマイクリレーを披露するなど、友好な関係を維持していたようです。
しかし、この時にDev LargeはZeebraとKGDR(キングギドラ)で活動するK Dub Shineに対して不信感を持ったとされています。それはこの後にご紹介するビーフにて説明いたします。
「DEV LARGE」と「K Dub Shine」
あえてラヴソングというキーワードを皮肉としてタイトルに盛り込み、さらにアメリカのヒップホップにおいて著名なDisソングである「New York, New York」のトラックを引用している点も、より批判の強度を感じさせました。
同作の発売にあたり受けたインタビューで「バイリンガルでやろうとしてるヤツ、とにかく歌に何か英語のフレーズを入れりゃカッコ良いと思ってるヤツらに向かってダッセーなーって言ってる」と、英語と日本語を駆使するバイリンガルラッパーを否定したK Dub Shine。
これに反応したのが元祖バイリンガルラッパーでもあり、若い頃のアメリカ時代からK Dub Shineと親交のあったDEV LARGEでした。
そして、前項「ZeebraとDEV LARGE」で「カモ狩り」制作時に起きたK Dub Shineへの不信感も発言しています。「いつも善意の第三者のフリをしていた」「ジブラとのあの曲の時も、ヒデ(Zeebraのこと)なら言いかねないと担がれた」とまくし立てるDEV LARGE。
「あの時は人を見抜く目を俺が持ってなかったからしょうがねえよ。」と自戒しつつ、終始K Dub ShineへのDisを展開。9分にも及ぶ楽曲はネット上で大いに盛り上がることとなりました。
公開当時、クレジットが不明でDEV LARGEによる楽曲かその真偽が疑われていましたが、後日DEV LARGEがラジオ出演時に同曲を放送したことで、ラップをしているのがDEV LARGE本人であることが発覚します。
DEV LARGE - ULTIMATE LOVE SONG
すると、DEV LARGEは再びアンサーソング「前略ケイダブ様」を公開。K DUB SHINEに対して「10日も掛けてあんなもんか」と批判します。その後はK DUB SHINEからの返答はなく、事態は次第に沈静化していくことなりました。
K DUB SHINEはアルバム「理由」に収録された楽曲「来たぜ」で、初めてBUDDHA BRANDの面々と会ったアメリカでの様子を想起させるリリック「そんとき初めて出会ったブッダ バトルは俺が完全に食った」とラップしていて、これに対してDEV LARGEはK DUB SHINEではなく、Zeebraのスキルにヤラれたと主張しています。
K DUB SHINE - 1 THREE SOME
『その後』
そのきっかけは代々木上原で二人がバッタリと会ったこと。何が二人を引き寄せたのか、久しぶりに会話を交わし、お互いにビーフの一件を水に流そうと握手をしたそうです。そして、その翌日に開催された、同年7月に脳内出血のため逝去したMAKI THE MAGIC(キエるマキュウ)の追悼イベントに、K Dub ShineがDEV LARGEを誘います。
すると当日、DEV LARGEはCQとステージに上がり、日本語ラップのクラシックであるBUDDHA BRAND「人間発電所」を披露しています。
この写真見て涙目なう RT @bigkottakromac: 羽田到着。そしてDL、CQと。
— Zeebra (@zeebrathedaddy) January 26, 2014
今日は長い1日だったね。
きっとヒロシちゃん喜んでると思うよ! pic.twitter.com/6Nr2UyKUZF
長年の友人であり、ライバルでもあり、同志でもあった世界に誇る日本のヒップホッパー、デブラージが昨日早朝天に召された。容体が良くないのは聞いてたが奇跡が起こるのを信じていた。残念すぎる。早すぎる。音楽界にと… https://t.co/OscN3oG6h8
— K Dub Shine🎤 (@kw5hine) May 5, 2015