トヨタ「86(ハチロク)」がマイナーチェンジ
トヨタ自動車は、「86」をマイナーチェンジし、8月1日から発売した。価格は262万3,320円~325万800円。
今回のマイナーチェンジでは、「スポーツカーとしてのさらなる深化」をキーワードに開発。ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦などで得た知見をもとに、より走りに特化した「86」を実現することで、スポーツカーファンのさらなる獲得を目指すとのこと。
話題を呼んだ「ハチロク」という車名
トヨタ「86(ハチロク)」とは
86(ハチロク)は、トヨタ自動車が富士重工業(スバル)と共同開発し、富士重工業が生産、トヨタ自動車が販売するFRレイアウトのスポーツカーである。富士重工業からは姉妹車のスバル・BRZが販売されている。
via ja.wikipedia.org
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車名「86(ハチロク)」の由来
「86(ハチロク)」の由来は、1980年代にその車両型式番号「AE86」から俗に「ハチロク」と呼ばれるようになったカローラレビン、スプリンタートレノに遡る。
「お客様とともに進化する」スポーツカーを目指して、「86(ハチロク)」と命名された。これは、チューニングのしやすさから息の長い人気を誇るAE86型カローラレビン・スプリンタートレノ(ハチロク)の「自分だけの1台を楽しみながら育てる」精神を継承したことが由来である。
AE86の現代版というコンセプトやリバイバルとされるが、決してAE86を焼き直すという考えでは開発されておらず、ボディの寸法や排気量はAE86よりもサイズアップした全く新しい車である。AE86が持っていた「比較的低価格でスポーツドライビングを楽しめるクルマ」「そこそこのパワーで、クルマ本来の運転する楽しさ」「ハイテクや制御に頼らないクルマ本来の気持ちよさ」といった部分を取り入れて開発しており、その背景から「ハチロク復活」や「新ハチロク」と表現された。
つまり、スピリットのみ継承しすべてを刷新した「86」は、現代では貴重なFRモデルということもあって幅広い層からの注目を集めるとともに、往年の名車を思わせる「86(ハチロク)」の車名については「AE86」ファンを中心に物議を醸すこととなった。
原点はトヨタ・スポーツ800!?
via ja.wikipedia.org
開発主査の多田が安価で小型なスポーツカーの開発を命じられて最初に見に行ったのは、水平対向エンジン搭載の小型FRスポーツカーのトヨタ・スポーツ800(通称:ヨタハチ)であり、同車の設計図が収蔵されている関東自動車工業(当時。現・トヨタ自動車東日本)まで出向いて研究を重ねた。そこで「水平対向エンジンとFR駆動」というパッケージングを採用することを決定した。つまりトヨタ・86のコンセプトの原点は、車名の由来ともなったAE86型「カローラ・レビン&スプリンター・トレノ」ではなく、トヨタ・スポーツ800である。