芸能界ラブにドキドキ!今読んでもオシャレな「ハンサムな彼女」の魅力
2015年10月8日 更新

芸能界ラブにドキドキ!今読んでもオシャレな「ハンサムな彼女」の魅力

90年前後にりぼんで連載されていた「ハンサムな彼女」。初めて読んだ芸能界マンガがこの作品だった!という女子も多いと思います。ドキドキする恋愛展開、ハイセンスなファッション、才能溢れる若者たちの成長…吉住作品の魅力がギュッと詰まった「ハンサムな彼女」を振り返ります!

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「ハンサムな彼女」とは

ハンサムな彼女メモリアルイラストレーションズ (1494846)

『ハンサムな彼女』(ハンサムなかのじょ)は、吉住渉による漫画作品。集英社の少女漫画誌「りぼん」1988年11月号から1992年1月号まで連載された。

吉住渉の代表作の一つであり、華やかな芸能界と中高生の純情な恋愛物語という対照的な世界を融合させた作品。
吉住渉というと「ママレード・ボーイ」や「ウルトラマニアック」などが有名ですが、Over35の女子にとっては「ハンサムな彼女」の印象も強いはず。

当時は女性に“ハンサム”という表現を使うことがあまりなかったので、このタイトルはかなりインパクトが強かったと思います。その辺りのセンスも、さすが吉住渉!という感じですね。

連載当時はバブル期だったため、登場人物のファッションや遊び方が全体的にバブリーです。

あらすじ

萩原未央は女優で、中高一貫校の四ツ葉学園の芸能科に通っている。ある日、未央は、アメリカ帰りの青年熊谷一哉に出会う。彼は一流の映画監督を目指しており、周りからは天才少年と呼ばれていた。最初は気の合わない2人だったが、やがて未央は一哉に惹かれていく…。
Amazon.co.jp: ハンサムな彼女 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL) 電子書籍: 吉住渉: Kindleストア (1494854)

14歳で女優の未央。忙しい毎日を送りながらも、この世界で頑張る本当の理由は、大好きな輝臣の傍にいたいから…。そんなある日、スタジオで出会った見知らぬ少年に、未央はキツイ事を言われてしまう。最悪な印象のその少年は、天才演出家の熊谷一哉だった――。

主な登場人物

萩原 未央(はぎわら みお)

萩原 未央(はぎわら みお)

「ハンサムな彼女」の主人公。中高一貫校・四ツ葉学園芸能科に通う傍ら、女優としても活動しています。

クールな外見でハンサムな女性を演じる未央ですが、性格は明るく愛嬌があり、恋に悩みオシャレを楽しむ普通の女子高生でもあります。

ちなみに、未央の弟・萩原礼央(はぎわられお)は、コンピューター音楽作家として、一哉監督・未央初主演映画のサントラを手掛けています。
熊谷 一哉(くまがい いちや)

熊谷 一哉(くまがい いちや)

一流の映画監督を志す天才演出家。父は映画監督、母は女優という映画界のサラブレッド。

クールで知的。自信家で照れ屋。しかも帰国子女でハリウッド映画出演経験もある美形!これで女性にモテないわけがありません。周囲の大人たちにもよく可愛がられ、人たらし的な一面も持ちあわせています。

まさに完璧の一言に尽きますが、優柔不断で女性を泣かしてしまうという欠点も。

名前の由来は、日本初のオリンピックメダリストであるテニス選手の熊谷一弥氏から。
沢木彩(さわき あや)

沢木彩(さわき あや)

アイドル歌手兼女優で、未央の親友かつクラスメート。本名は木村彩子(きむら あやこ) 。

一哉の元カノで、別れた後も一哉のことが忘れられず想い続けていますが、未央の初恋の相手・てるちゃんから好意を寄せられており…というなんとも複雑な関係。

未央の恋敵であり、良き理解者です。
可児 収(かに おさむ)

可児 収(かに おさむ)

関西出身のカメラマン。東京で一哉と同居し、同じ高校に通っています。

硬派な一哉とは対照的にナンパな一面もありますが、それもまた彼の魅力のひとつ。「理想の男子は可児収!」という声もあがるほどの人気キャラです。

未央に好意を寄せながらも一哉との恋の行方を見守る、収のイケメンぶりがたまりません。収の恋愛を描いたスピンオフストーリー「OSAMU」も人気の高い作品です。

イケメンが勢揃い

一哉や収に限らず、未央の周囲はイケメンばかり!脇役でありながら主役級の魅力を持つ、イケメンたちをご紹介します。
森本 輝臣(もりもと てるおみ)

森本 輝臣(もりもと てるおみ)

未央の隣人であり初恋の相手。俳優として活動しています。通称・てるちゃん。

とても優しくて誠実なてるちゃんですが、女性に対してはかなり不器用。もっとたくさん登場して欲しかったですね。
水谷 篤紀(みずたに あつき)

水谷 篤紀(みずたに あつき)

歌って踊れる少年アイドルグループ・SMACKのメンバー。未央とは同じ学校の先輩・後輩にあたり、未央に好意を寄せています。

仕事に対して積極的かつ素直で、歌手でありながらその演技力は一哉も認めるところ。物語終盤で登場する未央のライバル女優・竹内みちるへの接し方に、彼の優しさが垣間見えます。
大友 也寸志(おおとも やすし)

大友 也寸志(おおとも やすし)

一哉や収たちと一緒に映画を作っているプロデューサー。

大口スポンサーを探してくるなど彼の仕事ぶりも大人顔負けですが、未央・一哉・収の恋を見守る姿はまさにいい男そのものです。

大人になってから読み返すと、彼のイケメンぶりがよくわかります。
沖田 優一(おきた ゆういち)

沖田 優一(おきた ゆういち)

也寸志が探してきたスポンサー企業の会長御曹司。27歳。かなりの切れ者ながらも一哉たちへの理解が深い、正真正銘の大人の男性です。

女避けにダミーの結婚指輪をしているあたり、相当女性がよってくるのでしょうね…
キース・キャンベル

キース・キャンベル

ハリウッド映画監督アーサー・クライトンの一人息子。彼もまた映画監督を志し、仲間たちと映画を制作しています。

かなりの曲者ですが、美しいルックスにやられた読者も多いはず。
松木 聖(まつき しょう)

松木 聖(まつき しょう)

未央のクラスに転校してきた人気バンドのボーカリストで、一哉に似ています。

未央に迫る彼のやり方に、当時怒りを覚えた読者も多いでしょう。聖に関しては、未央や聖の恋人・しのぶの方がよっぽど“男前”でしたね。

でも、しのぶが別れられないほどの魅力と才能を持つ男であることは確かです。
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