武豊と言えばディープ??いやいやスペシャルウィーク!!
2021年5月28日 更新

武豊と言えばディープ??いやいやスペシャルウィーク!!

武豊が騎乗した馬といえば?誰もがディープインパクトと答えてしまいそうだが 武豊に初めてダービーの栄冠をもたらしたのは、スペシャルウィークである。 ディープに勝るとも劣らない彼の実力を戦歴とともに振り返っていきたい

6,677 view
スペシャルウィークとは?

スペシャルウィークとは?

父サンデーサイレンス母キャンペンガール
90年代後半に活躍した名馬である。

デビューからクラシックの主役へ

デビュー前から武豊に「ダンスインザダークに再来」と言わせるほどの
素質を秘めたスペシャルウィーク
その期待に応え、デビュー戦を勝利、2戦目は2着に敗れるものの
重賞のきさらぎ賞、弥生賞を連勝し、クラシック戦線の主役に躍り出る

弥生賞で同期のライバルキングヘイロー、セイウンスカイを下した
スペシャルウィークは、堂々一番人気で皐月賞を迎えることとなる

悲願のダービー制覇へ

皐月賞で1番人気に支持されたものの、外枠の不利もあってか、3着に敗れる。
改めて、1番人気でむかえた日本ダービー
武豊は当時ダービー未勝利で、人気馬に乗るもののなかなか勝てないレースだった。
いつの間にか武豊はダービーに勝てないというジンクスまで出来上がるくらいであった。
そんなジンクスを粉微塵に打ち砕いたのがスペシャルウィークだった。
ライバル、セイウンスカイを並ぶ間もなく差し切り、5馬身差の優勝。
武豊にとって悲願のダービー初制覇となった。

不完全燃焼の秋

秋初戦、京都新聞杯でキングヘイローを下し、菊花賞で二冠に挑んだスペシャルウィーク
だったが、二冠に輝いたのは、皐月賞馬のセイウンスカイだった。
続くジャパンカップでも、同期のエルコンドルパサーに完敗
有馬記念には出走せず、結局秋はG1レースを勝利することができなかった。

1998年11月8日(日) 6回京都2日 第59回 菊花賞(GI) サラ系4歳 3000m 芝・右 外 牡・牝(指定)オープン 定量 天候:晴 芝:良 1番人気 17番スペシャルウィーク(武 豊) 2番人気 4番セイウンスカイ(横山典弘) 3番人気 9番キングヘイロー(福永祐一) レース結果 着差 人気 1着④セ...

1着エルコンドルパサー 2着エアグルーヴ 3着スペシャルウィーク 個人的に一番誉めてあげたいのはエアグルーヴかな。

古馬の頂点へ

年が明けて4歳、スペシャルウィークは1月から始動、
アメリカジョッキークラブカップ、3月の阪神大賞典と重賞を連勝し
古馬のチャンピオンを決める、天皇賞へ駒を進める。
同期のライバル、セイウンスカイ、去年の覇者メジロブライトと
3強対決と言われたが、スペシャルウィークは前年の雪辱と言わんばかりに
セイウンスカイを徹底マークし、優勝。秋の雪辱を晴らすとともに
古馬の頂点へと昇りつめた。

レース~勝利騎手インタビューまで 「さあ3強の闘いになった」レース実況:北野 守アナウンサー(ラジオたんぱ) 優勝:スペシャルウィーク

新たなライバルの出現

スペシャルウィークは凱旋門賞を目指し、宝塚記念へと出走する。
ここでも1番人気に支持をされるが、ここで、新たなライバルとなる
グラスワンダーが立ちふさがる。完敗といえるほどの3馬身差をつけられての
2着。この敗戦により、凱旋門賞の出走は白紙となった。
 (1559406)

復活と日本総大将としての走り

今年いっぱいで引退が決まったスペシャルウィークは秋初戦、京都大賞典に出走をする。
しかし、ここでまさかの7着敗退、初めて掲示板を外してしまうのであった。
続く天皇賞も調教の不安や当日の馬体減などもあり、4番人気と評価を落とす。
しかし、長い東京の直線を追い込んだスペシャルウィークは見事、不安材料をはねのけ
1着でゴールを駆け抜ける。2着にはステイゴールド、宝塚記念の2着3着で万馬券という
なんとも言い難い結果となった。
39 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【逆三冠馬!?】ナリタブライアン三冠の裏の記録がすごかった!サムソンビッグ

【逆三冠馬!?】ナリタブライアン三冠の裏の記録がすごかった!サムソンビッグ

ナリタブライアンのクラシック三冠で盛り上がった1994年。実はその裏で、逆三冠馬(最下位の三冠馬)になれそうだった競走馬がいたことはあまり知られていません。皐月賞ブービー、ダービー最下位、菊花賞最下位。最低人気で重賞を勝ってしまったこともある競走馬。その馬こそサムソンビッグです。
izaiza347 | 779 view
90年代空前の競馬ブームを作った一人・天才ジョッキー武豊

90年代空前の競馬ブームを作った一人・天才ジョッキー武豊

現在も、有馬記念やに日本ダービーなどビックレースでは、10万人以上の観客を集め、人気が高い競馬。ただ、1990年代は今と比べ物にならないほどブームとなっていました。そのブームを牽引していたのが天才ジョッキーと言われている武豊だ。
yt-united | 1,987 view
芦毛伝説を継ぐ名優!メジロマックイーン

芦毛伝説を継ぐ名優!メジロマックイーン

1990年、中央競馬を賑わせたオグリキャップが引退した。しかし、その年の菊花賞で新たな芦毛のスターが誕生した。 それがメジロマックイーンである。親子三代天皇賞馬という偉業も達成した彼の軌跡を追いたい。
hirokibulk | 5,860 view
【社台の優等生】ダンスインザダーク

【社台の優等生】ダンスインザダーク

「武豊」・・・。当時、最年少最速でJRA1000勝を達成、日本人騎手として初海外G1制覇等々、多くの栄冠と「天才」の名を手にしていた。しかし、そんな彼にも唯一届かないタイトルと言われていたのが、「日本ダービー」だった。そんな天才が日本ダービー制覇を強く意識した馬、それが「ダンスインザダーク」。ここでは天才武豊と社台の優等生ダンスインザダークのクラシックへの挑戦を追う。
mayu0906 | 1,839 view
昭和・平成の競馬ブームの立役者である競走馬たち

昭和・平成の競馬ブームの立役者である競走馬たち

1970年代に起こった第一次競馬ブームと1980年代に起こった第二次競馬ブームの立役者となった競走馬たちを集めてみました。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト