武豊と言えばディープ??いやいやスペシャルウィーク!!
2021年5月28日 更新

武豊と言えばディープ??いやいやスペシャルウィーク!!

武豊が騎乗した馬といえば?誰もがディープインパクトと答えてしまいそうだが 武豊に初めてダービーの栄冠をもたらしたのは、スペシャルウィークである。 ディープに勝るとも劣らない彼の実力を戦歴とともに振り返っていきたい

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続くジャパンカップで海外の強豪を迎え撃つことになる。中でも凱旋門賞馬モンジューは
エルコンドルパサーを下した世界一の強豪である。その他にもイギリスダービー馬ハイライズなど
強豪がひしめき合う中、最後の直線でスペシャルウィークは抜け出し、世界の強豪を退け
見事、優勝。2着には香港のインディジェナス、こちらが人気薄であり、またも万馬券の決着となった。思えば、日本ダービーでも人気薄のボールドエンペラーが2着に来ていたので
スペシャルウィークのG1レース4勝の内、3回は万馬券という結果であった。

1999年11月28日(日) 5回東京8日 第19回 ジャパンカップ(GI) サラ系4歳以上 2400m 芝・左 (国際)(指定) オープン 定量 天候:晴 芝:良 1番人気 14番モンジュー(キネーン) 2番人気 13番スペシャルウィーク(武豊) 3番人気 10番タイガーヒル(ヘリヤー) レース結果 着差 人気...

ラストバトル

引退レースの有馬記念は最大のライバルグラスワンダーが出走をしてきた。
半年前の雪辱を晴らす最後のチャンス、人気はグラスワンダーとスペシャルウィークの2頭に集まり、オッズも2強を示していた。
スペシャルウィークはグラスワンダーを見る形で最後方へ
直線、グラスの外へ持ち出したスペシャルウィークと武豊はゴール前でグラスと並ぶようにしてなだれ込む。武豊は勝ちを確信し、ウイニングランをしたが、首の上げ下げで勝利をしていたのはグラスワンダーだった。内容としてはスペシャルウィークが勝っていた。しかしグラスワンダーは勝負に勝っていた。こうして20世紀最後の大レースは世紀の名勝負で幕を
閉じることとなった。

メンバーが豪華な1999年の有馬記念です。 グラスワンダー・スペシャルウィーク・テイオムオペラオーなど
 (1559389)

ゴール前の首の上げ下げはわずか4センチの差でグラスワンダーに軍配が上がった。

種牡馬として

種牡馬となったスペシャルウィークはサンデーサイレンスの後継種牡馬として
コンスタントに活躍馬を出している。中でも代表産駒はG1レース6勝のブエナビスタ。
GANREF | 新女王誕生 ブエナビスタ (1559416)

父を超えるG1レース6勝
天皇賞、ジャパンカップで父子制覇を果たす。
ブエナビスタを輩出したことにより、種牡馬としてはライバル、グラスワンダーに勝ったかと思われた。しかし、グラスワンダーは孫の世代でモーリスやゴールドアクターを出し、一目置かれている。この2頭の対決はまだまだ続きそうである。

無冠の帝王?

スペシャルウィークはG1レースを4勝しているが、JRA賞は特別賞のみである。
また、顕彰馬候補に何度も上がるものの、毎回得票数が足りず、落選している。
今後、ジェンティルドンナやゴールドシップ、ロードカナロアなどライバル候補が
増えるため、その道のりは遠ざかりそうである。

ディープインパクトとの比較

ディープインパクトがいなければ、武豊のナンバーワンの愛馬と言ってもよかったかもしれない。
しかし、ディープと比べてもスペシャルウィークは遜色の無い成績である。
何より、ディープインパクトとの大きな違いは、スペシャルウィークはライバルに恵まれていたことである。セイウンスカイ、エルコンドルパサー、グラスワンダーと同期には名だたる名馬が名を揃え、その中でもトップクラスにいたスペシャルウィークは間違いなく稀代の名馬である。もし、スペシャルウィークの同期にこれらの馬がいなければ、三冠馬にもなっていただろうし、古馬のG1レースも総なめしていたことになる。見ていて、楽しかったのはスペシャルウィークのようにライバル同士で凌ぎを削ったレースである。

もっとスペシャルウィークを知りたい

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