『野球狂の詩』水島新司が贈る、女性ピッチャー・水原勇気が印象深いアニメ!
2016年5月22日 更新

『野球狂の詩』水島新司が贈る、女性ピッチャー・水原勇気が印象深いアニメ!

『野球狂の詩』は、1972年から1976年に『週刊少年マガジン』に掲載された水島新司の野球漫画で、フジテレビ系で1977年にテレビアニメ化され、そのうちの1エピソード『北の狼南の虎』が1979年にアニメ映画として公開された作品です。

14,468 view

架空のプロ野球チーム、東京メッツを舞台にした『野球狂の詩』概要

Amazon.co.jp | 野球狂の詩 DVD-BOX[水原勇気編] DVD・ブルーレイ -

24,979
オンライン通販のAmazon公式サイトなら、野球狂の詩 DVD-BOX[水原勇気編]を DVDストアで、いつでもお安く。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常送料無料。
スタッフ[編集]
制作:本橋浩一
企画:別所孝治(フジテレビ)、渡辺忠美(日本アニメーション)
脚本:山崎巌、田村多津夫、中西隆三、馬嶋満、雪室俊一
構成:岡部英二
絵コンテ:近藤英輔、小華和ためお、高橋良輔、岡部英二、八尋旭、黒川文男
作画監督:近藤英輔、金沢比呂司、谷田部雄次、本多敏行、芦田豊雄、飯野皓、鈴木信一
美術監督:古谷彰、半沢克美、椋尾篁、工藤剛一、番野雅好
撮影監督:三沢勝治
音響監督:浦上靖夫、松浦典良
音楽:渡辺宙明(第1-12、15-25話)/中村泰士、京建輔(第13・14話)
『野球狂の詩』は、、1972年から1976年に『週刊少年マガジン』に掲載された、水島新司の野球漫画を原作にしたアニメです。アニメは1977年末に単発のスペシャル番組として、水原勇気の入団騒動を描いた第1話がフジテレビ系列で放送され、それが人気となって全25話の物語がアニメ化されました。

『野球狂の詩』あらすじ紹介

野球狂の詩

野球狂の詩

東京メッツはずっと負け続け。それも大差で負けており、ピッチャーの岩田鉄五郎は投げても投げても打たれるだけで、プロ野球界の万年セリーグ最下位球団なのです。怒ったオーナーは今すぐ若手のスタープレーヤーを探せないと駄目だと、スカウトになんとかしろと命じます。

スカウトの日、東京メッツは第一位指名選手に「投手・水原勇気」を指名します。しかし、オーナーも知らない選手。現役投手であり、五利監督と対等の選手兼任助監督かヘッドコーチのような役割を持つ岩田鉄五郎が決めていたのです。全く無名の選手だったことで、スポーツ新聞の記者が水原勇気が在籍しているという小金井の武蔵野高校に出向きます。そこで水原勇気を探すのですが、なんと驚くことに水原勇気は女の子だったのでした。

岩田鉄五郎は、水原勇気の投球を一目見て、自分の後継者になれる人物だと思ったのです。しかし、水原勇気は獣医になり、アフリカに渡る夢があったのです。野球をしていたのは体力をつけるためで、プロ野球をするつもりはなかったのです。しかし、岩田鉄五郎は諦めるつもりは到底ありません。

メッツはメッツでオーナーは怒っています。女性投手など問題外だからです。岩田鉄五郎はオーナーと喧嘩しながら水原勇気を入れようと奮闘します。そして同じくメッツに2位指名された捕手、帯刀守も女性投手であることが引っかかっており、自分が女性より下に指名されたことを不満に思っていました。しかし、水原勇気が20年に一度の逸材ということが、岩田が渡した水原のフォーム写真で帯刀にもわかったのです。そして岩田のしつこい説得に水原勇気も頷き、大勢の観客の前でプロ野球初の女性選手として、ボールを投げるのでした───!

『野球狂の詩』主な登場人物

★ 東京メッツ:岩田鉄五郎
岩田鉄五郎

岩田鉄五郎

声: 西村晃(1話目)
  北山年夫(2話目)
  納谷悟朗(納谷は第13・14回ではナレーターを兼任)
岩田鉄五郎はメッツの投手です。左投げ左打ち。50歳過ぎても投げており、どうしても自分の後釜になれる投手が見つからずに投げています。しかし、水原勇気の投球を見た瞬間、彼女の20年に一度の逸材と思い、プロ野球協定も考えずにスカウトするのです。最初は勇気が承知しないため、彼女の家の前に風の日も雪の日も現れてつきまとい、そして説得します。

声を務めるのは西村晃→北山年夫→納谷悟朗の3名です。私にとって、納谷悟朗は永遠のとっつぁんです。鉄五郎役は3人も変わっていますが、やはり納谷悟朗さんの代表作な気がします。
★ 東京メッツ:水原勇気
水原勇気

水原勇気

声:木之内みどり(1話目)
  信沢三恵子(2話目以降~)
水原勇気はメッツの投手です。1975年ドラフト1位(アニメでは1977年ドラフト1位)、女性初のプロ野球選手。背番号1。左のアンダースロー。最初は岩田鉄五郎のスカウトに応じず獣医を目指していましたが、岩田鉄五郎の説得に考え直し、大学受験の日に大観衆の前で投球を披露することに決めたのです。ドリームボールを完成するためにボーリングをしたりと彼女の苦難はここから始まったのです。

声を務めるのは、木之内みどり(1話目のみ)、2話目から信沢三恵子。木之内みどりは実写主演映画でも水原勇気を演じました。『刑事犬カール』が懐かしい女優さんですね!信沢三恵子は、『天空の城ラピュタ』のシータです!
★ 東京メッツ:五利一平
五利一平

五利一平

声:雨森雅司
アニメ『天才バカボン』・『元祖天才バカボン』でのバカボンのパパ
五利一平はメッツの監督です。岩田鉄五郎とは旧知の中。現役時代は捕手でした。強気な鉄五郎をいつもハラハラしながら見守っています。捕手らしく、鉄五郎を支える存在です。


声を務めるのは、雨森雅司。アニメ『天才バカボン』・『元祖天才バカボン』でのバカボンのパパ役です。やっぱり初代のバカボンのパパといえば、忘れられない人ですね。
★ 東京メッツ:火浦健
火浦健

火浦健

声:曽我部和恭
『パタリロ!』のジャック・バルバロッサ・バンコラン
『美少女戦士セーラームーン』のクンツァイト
火浦健はメッツの不動のエースです。右投右打。背番号14。北海道出身、人呼んで「北の狼」。タイガースの王島大介は生き別れの双子の弟。実母・加代がつけた名は「一郎」。服役2年を経て、テストでメッツに入団しました。74年20勝を挙げ最多勝利と新人王獲得しメッツの優勝に貢献します。

声を務めるのは、曽我部和恭。『超電磁マシーン ボルテスV』の峰一平、『パタリロ!』のジャック・バルバロッサ・バンコラン、『J9シリーズ』のかみそりアイザック、諸刃のシュテッケン、I・C・ブルース、『聖闘士星矢』の双子座のサガ・双子座(海龍)のカノン、『美少女戦士セーラームーン』のクンツァイトなど、美形キャラが多いです。まだ58歳という若さで亡くなられたのが残念です。大好きな声優さんでした!
70 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • アッチ君 2021/2/9 21:09

    富山敬さん(国立玉一郎)と言えばもうひとつ、銀河英雄伝説(20世紀OVA版)のヤン・ウェンリーも忘れてはいけませんね。

    アッチ君 2019/2/24 23:26

    信沢三恵子さんは、いずれも宮崎駿さんのアニメ「未来少年コナン」(「名探偵コナン」とよく間違われています)のラナと「魔女の宅急便」のコキリお母さんを演じています。なお「天空の城ラピュタ」のシータは先代ドラミちゃんや「エスパー魔美」のヒロイン佐倉魔美を演じた横沢啓子さんです。

    すべてのコメントを見る (2)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

ルパン三世『ルパンVS複製人間』(山田康雄、吉川惣司監督)の魅力とみどころを徹底的に解体する!おすすめの場面を一挙ご紹介!~

ルパン三世『ルパンVS複製人間』(山田康雄、吉川惣司監督)の魅力とみどころを徹底的に解体する!おすすめの場面を一挙ご紹介!~

『ルパン三世』劇場映画化第1作目を記念した本作で、「ルパン」を語る上では決して外されない王道を行く最大傑作です。 これ1本を見れば『ルパン』の醍醐味すべてを見たような、そんな見応え十分の一作です。今回は本作の魅力を出来るだけ細かく解体し、誰にでも伝わるその魅力と脚色・技術について、じっくりお伝えしたいと思います。 本作の魅力は奇妙・トラウマ・幻想・ノスタルジック・ロマンスといった感動と斬新さを与えるもので、まさに無敵を冠するその脚色・演出効果は、未だ他のどの作にも破られていない「奇才の一作」として残っていることでしょう。
天川裕司 | 1,744 view
ルパン・シリーズ第3作目!『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』(1985年)の特徴や魅力に迫る!~おすすめの見せどころまで大公開!~

ルパン・シリーズ第3作目!『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』(1985年)の特徴や魅力に迫る!~おすすめの見せどころまで大公開!~

1985年、劇場公開作向け映画第3作目にあたる本作は、ちょうど夏休み前の企画映画によって子ども・大人に十分楽しまれるような脚色が盛り込まれました。「ルパンの声役はやっぱり山田康雄!」という声が現代でも多いですが、本作はまさにその山田・ルパン本家の魅力が満載しています! 今回は本作『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』に彩られた〝壮絶なロマンと演出と構成〟をはじめ、「ここはぜひチェックしておきたい!」という場面を徹底的にご紹介していきます。ぜひ最後までおつき合い下さい!
天川裕司 | 2,269 view
【週刊 20世紀Walker】Vol.16 「アイドル」だけがレコードじゃない!熱い「アニメ主題歌」を忘れちゃ困ります!!アナログレコードの世界!Vol5

【週刊 20世紀Walker】Vol.16 「アイドル」だけがレコードじゃない!熱い「アニメ主題歌」を忘れちゃ困ります!!アナログレコードの世界!Vol5

ミドルエッジがオススメする昭和の男子女子が泣いて喜ぶフリマサイト「20世紀交歓所」。その中の逸品を所長の「山本圭亮」と編集部アルバイト「富田葵」がナウくキャッチーに紹介するコーナーです!
誰もが知ってる!印象的なイントロ特集! BOOK OFF 元店長のオススメ アーティスト&アルバム 番外編!

誰もが知ってる!印象的なイントロ特集! BOOK OFF 元店長のオススメ アーティスト&アルバム 番外編!

昭和から平成の初めに活躍したアーティストたち。時代の大きなうねりの中で私たちに音楽と言う安定剤を処方し続けてくれた作品をマニアックに紹介できればと思っております!今回は誰もが知ってる「イントロ」特集です。
『ルパン三世 PartIII』ピンクジャケットのルパンが活躍する3シリーズ目!

『ルパン三世 PartIII』ピンクジャケットのルパンが活躍する3シリーズ目!

『ルパン三世 PartIII』は、。1984年3月3日 - 1985年12月25日に土曜 19:00 - 19:30に放送されたアニメです。土曜の放送のため、たびたび放送延期になったり、ビジュアルも変わっています。
orangeorange | 8,881 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト