2016年5月22日 更新
『野球狂の詩』水島新司が贈る、女性ピッチャー・水原勇気が印象深いアニメ!
『野球狂の詩』は、1972年から1976年に『週刊少年マガジン』に掲載された水島新司の野球漫画で、フジテレビ系で1977年にテレビアニメ化され、そのうちの1エピソード『北の狼南の虎』が1979年にアニメ映画として公開された作品です。
武藤兵吉は、軍曹のあだ名を持つ一軍半の捕手です。打撃が悪く、なかなか1軍レギュラーに定着しません。結婚して息子が一人います。水原勇気のことを気に入らなかったですが、ある朝、勇気が投げるボールの夢を見て、ドリームボールの完成を夢見ます。勇気のドリームボールの完成を信じた最初の人物です。しかし、カープの選手とトレードされるのでした。
声を務めたのは、今西正男です。色々な脇役をしていますが、アニメで印象深いのは『銀河鉄道999』のアンタレス役でしょう。泣かせられた男気のある役でしたね。
王島大介
王島大介は阪神の一塁手です。人呼んで「南の虎」。火浦健の双子の弟で、本来の名前は「二郎」です。北海道で生まれたが実母の家が火事となり、その後捨てられたがたまたま現地に来ていた両親に拾われて、九州・熊本で育つことになるのでした。血液型が両親と違うことを知っており、それでも何も言わず王島夫妻を実の親として接して生きています。
声を務めているのは、作間 功。様々な役で、アニメや映画で活躍しています。
号泣必至の感動作! 劇場版アニメ『北の狼 南の虎』
火浦健と生き別れの弟、王島大介の物語は『野球狂の詩』の中でも秀逸です。アニメでは13、14話の前後編で作られており、それを再編集して劇場版として公開されました。政と健の親子愛、健と大介の兄弟の物語、今見返してみても人情のある作品でした。やくざ映画を観ているような気もしましたが、余計に切なくさせられました。
なんとこの劇場版は『未来少年コナン』の劇場版の併映作品として公開されていたのです。まだ映画館が大人1000円もかからない時代で、2本上映もあった懐かしい時代ですね!
水木一郎が歌う主題歌がまた泣かせる! こんな名曲、今のアニソンにはないかもしれない!
北の狼南の虎
水木一郎の歌う「北の狼南の虎」も名曲です。TVなどで出演した際は、他のアニソンを歌うことが多いのですが、この曲は水木一郎が歌ったアニソンの中でも隠れた名曲だと思います。もっともっと今の若い人たちにも聴かせたい、聴いていただきたい歌です。この曲を聴いただけで私は涙が出てきます。
OPも素晴らしいですが、EDもまた素晴らしいです。なんとも温かみのあるEDも、作品の世界観が見事に溢れています。こちらもぜひ聴いていただきたいです。「北の狼南の虎」と「かあさんの灯」の作曲は中村泰士です。中村泰士の作曲したちあきなおみの「喝采」も名曲でしたね。
TV版アニメ主題歌も素晴らしい!
TVアニメの主題歌の堀江美都子の歌も素敵です。メロディも感動的でした。水木一郎が歌った歌も実に味わい深い。こおろぎ'73のバックコーラスも良いですよね。こおろぎ'73は。1979年版『サイボーグ009』の「いつの日か」も名曲ですね。
木ノ内みどり主演で実写映画化!
『野球狂の詩』は実写映画化にもなっていたのです。主演は木ノ内みどり。『刑事犬カール』が忘れられない人も多いのでは?可愛かったですし、カールも可愛かったですね。野村克也も選手として本人が出演していたりと、豪華!
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火浦健 - 曽我部和行
火浦政 - 大宮悌二
王島大介 - 森功至
岩田鉄五郎 - 納谷悟朗
お峰 - 島木綿子
加代 - 武藤礼子