『アルプス物語 わたしのアンネット』
制作:日本アニメーション、フジテレビ
放送期間:1983年1月9日から1983年12月25日
放送時間:日曜19:30から20:00
放送局:フジテレビ系列
放送話数:全48話
主題歌:「アンネットの青い空」潘 恵子
放送期間:1983年1月9日から1983年12月25日
放送時間:日曜19:30から20:00
放送局:フジテレビ系列
放送話数:全48話
主題歌:「アンネットの青い空」潘 恵子
スタッフ
原作:パトリシア・セント・ジョン
監督:楠葉宏三
演出:楠葉宏三
脚本:吉田憲二
絵コンテ:楠葉宏三(最終回担当)ほか
キャラクターデザイン:竹松一生
作画監督:前田英美(最終回担当)ほか
美術監督:阿部奏三郎
音楽:広瀬量平
監督:楠葉宏三
演出:楠葉宏三
脚本:吉田憲二
絵コンテ:楠葉宏三(最終回担当)ほか
キャラクターデザイン:竹松一生
作画監督:前田英美(最終回担当)ほか
美術監督:阿部奏三郎
音楽:広瀬量平
キャスト
アンネット・バルニエル:潘 恵子
ルシエン・モレル:山田栄子
ピエール:小林修
ダニー:室井深雪
クロード:沼波輝枝
エリザベート・モレル:片岡富枝
マリー:吉田理保子
ペギンじいさん:巌 金四郎
ニコラス先生:徳丸完
ナレーター:梨羽由記子
ルシエン・モレル:山田栄子
ピエール:小林修
ダニー:室井深雪
クロード:沼波輝枝
エリザベート・モレル:片岡富枝
マリー:吉田理保子
ペギンじいさん:巌 金四郎
ニコラス先生:徳丸完
ナレーター:梨羽由記子
『アルプス物語 わたしのアンネット』とは
スイスのロシニエール村に住むアンネット・バルニエルとルシエン・モレルは仲の良い友達だった。しかしアンネットの弟ダニエル(ダニー)がルシエンの木彫りを壊してしまったことから争いになり、ダニーは谷底に落ちて歩けない身体になってしまう。それ以来アンネットはルシエンを恨み、辛くあたるようになり…。
ルシエンが連れてきた医者ギベットのおかげでダニーが再び歩けるようになり、ふたりが友情を取り戻すまでを描いた《世界名作劇場シリーズ》の第9作目。
原作はパトリシア・セント・ジョンの児童文学『雪のたから』。
ルシエンが連れてきた医者ギベットのおかげでダニーが再び歩けるようになり、ふたりが友情を取り戻すまでを描いた《世界名作劇場シリーズ》の第9作目。
原作はパトリシア・セント・ジョンの児童文学『雪のたから』。
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『アルプス物語 わたしのアンネット』の最終回
第48話「友情よ 永遠に」
クロード(アンネットの大叔母)に挨拶して出かけるダニー。弁当の入ったバスケットを持ち、走って行く。
クロード「あんなに走れるようになるなんて。松葉杖を突いていた頃が嘘のよう。ありがたいことだ」
ナレーション「ダニーがローザンヌの病院から戻ってきて一週間が経ちました。ダニーはもうこんなに元気に野道をかけることができるのです。松葉杖を突いてしか歩けなかったダニーにとってそれは夢のようなことでした」
アンネット、ルシエン、ピエール(アンネットの父親)が牧場の柵を修理している。そこへお弁当を持ってダニーが到着した。
ナレーション「それから数日後、ペギンじいさんがローザンヌのギベット先生の家へ行くことになりました」
ペギンを見送りにきているアンネット、ルシエン、ダニー、ピエールたち。
アンネット「ペギンおじいさん、どうかお体に気を付けて」
ペギン「ありがとう、アンネット。お前とルシエンは素直で思いやりのある子供だ。これからもその良さをなくさないで欲しい。そして人を愛する勇気や辛抱強く努力する気持ちをいつまでも持ち続けていて欲しい。わしの最後の頼みじゃ。約束してくれるかな?」
はい、とこたえるふたり。
ナレーション「こうしてペギンじいさんはロシニエールを去って行きました。アンネットとルシエンに人を愛する勇気と辛抱強い努力の尊さを教えて」
校庭。アンネットとルシエンが友達6人で、マリー(ルシエンの姉)の結婚の話をしている。
アンネット「ねえ、ルシエン。マリーさんが結婚する人ってどんな人?名前はなんていうの?」
名前はセザールで、レマン湖を走っている遊覧船の船員だと言う。ジャンが、学校が終わったらセザールを見に行こうと提案した。
放課後。窓からルシエンの家を覗いているルシエン、ジャン、アントンの男の子3人。アンネットは私たち女性にも見せろと言って、ジャンと喧嘩を始める。それを仲裁したのはルシエンだった。何でこんな喧嘩をしたのだろう、と笑う6人。
ナレーション「そしてマリーの結婚式の日を迎えました」
式は教会で行われ、アンネットとルシエンも参列している。
クロード「あんなに走れるようになるなんて。松葉杖を突いていた頃が嘘のよう。ありがたいことだ」
ナレーション「ダニーがローザンヌの病院から戻ってきて一週間が経ちました。ダニーはもうこんなに元気に野道をかけることができるのです。松葉杖を突いてしか歩けなかったダニーにとってそれは夢のようなことでした」
アンネット、ルシエン、ピエール(アンネットの父親)が牧場の柵を修理している。そこへお弁当を持ってダニーが到着した。
ナレーション「それから数日後、ペギンじいさんがローザンヌのギベット先生の家へ行くことになりました」
ペギンを見送りにきているアンネット、ルシエン、ダニー、ピエールたち。
アンネット「ペギンおじいさん、どうかお体に気を付けて」
ペギン「ありがとう、アンネット。お前とルシエンは素直で思いやりのある子供だ。これからもその良さをなくさないで欲しい。そして人を愛する勇気や辛抱強く努力する気持ちをいつまでも持ち続けていて欲しい。わしの最後の頼みじゃ。約束してくれるかな?」
はい、とこたえるふたり。
ナレーション「こうしてペギンじいさんはロシニエールを去って行きました。アンネットとルシエンに人を愛する勇気と辛抱強い努力の尊さを教えて」
校庭。アンネットとルシエンが友達6人で、マリー(ルシエンの姉)の結婚の話をしている。
アンネット「ねえ、ルシエン。マリーさんが結婚する人ってどんな人?名前はなんていうの?」
名前はセザールで、レマン湖を走っている遊覧船の船員だと言う。ジャンが、学校が終わったらセザールを見に行こうと提案した。
放課後。窓からルシエンの家を覗いているルシエン、ジャン、アントンの男の子3人。アンネットは私たち女性にも見せろと言って、ジャンと喧嘩を始める。それを仲裁したのはルシエンだった。何でこんな喧嘩をしたのだろう、と笑う6人。
ナレーション「そしてマリーの結婚式の日を迎えました」
式は教会で行われ、アンネットとルシエンも参列している。

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結婚式から一か月が経った。アンネットの家に、ルシエンとエリザベート(ルシエンの母)が来ている。マリーは家を出て都会へ行ったが、ルシエンはずっと村に残るという。ルシエンは「牧畜の正しいやり方を教えてください」とお願いし、ピエールは快諾した。
アンネット「じゃあルシエンは大きくなったら農夫になるのね」
ルシエン「ああ。アンネットは何になるんだい?」
小さい頃はバレリーナになりたかったけど今はわからない、とアンネットはこたえる。するとダニーが、ふたりが結婚すれば良いと言った。
ダニー「だってルシエンと結婚すればずっとここに居られるよ」
もしルシエンが結婚しないなら自分がすると言い、みながそれを笑った。
ロシニエール小学校の教室。授業が終わり、ニコラス先生が話し始める。
ニコラス先生「アンネット。ルシエン。私はふたりの勇気を尊敬する。人を信じる勇気、人を愛する勇気をふたりは教えてくれた。そしてみんなは挫けそうになったふたりをじっと見守り続けてきた。そこには思いやりという勇気があったと思う。最後に私は、みんなに『ありがとう』を言いたい。ありがとう、勇気ある子供たち」
アンネット「ニコラス先生、私こそありがとうございます、先生」
ニコラス先生に抱き着く。ルシエンも続き、他の生徒たちも立ち上がって抱き着いた。
ナレーション「そしてアンネットたちの卒業式の日がやってきました」
卒業式は校庭で行われている。校長の祝辞の後、卒業証書の授与。受け取って笑顔のアンネット。
ナレーション「こうして卒業式は順調に進みました」
ニコラス先生が最後に挨拶しようとすると、アンネットが立ち上がった。
アンネット「このあいだ先生は私たちのことがいちばん好きだとおっしゃいました。私たちも先生が大好きです」
ダニーから花束を受け取るアンネット。
アンネット「この花は今朝みんなで摘みに行きました。どうか受け取ってください」
ルシエン「ぼくたち16人の感謝の気持ちです。先生、長い間ほんとうにありがとうございました」
生徒全員「ニコラス先生、ありがとうございました」
花束を貰うニコラス先生。
ニコラス先生「ありがとう、ありがとう、みんな。先生は今までこんな素晴らしい贈り物を貰ったのは初めてだ。ありがとう」
全員からの拍手。
アンネット「じゃあルシエンは大きくなったら農夫になるのね」
ルシエン「ああ。アンネットは何になるんだい?」
小さい頃はバレリーナになりたかったけど今はわからない、とアンネットはこたえる。するとダニーが、ふたりが結婚すれば良いと言った。
ダニー「だってルシエンと結婚すればずっとここに居られるよ」
もしルシエンが結婚しないなら自分がすると言い、みながそれを笑った。
ロシニエール小学校の教室。授業が終わり、ニコラス先生が話し始める。
ニコラス先生「アンネット。ルシエン。私はふたりの勇気を尊敬する。人を信じる勇気、人を愛する勇気をふたりは教えてくれた。そしてみんなは挫けそうになったふたりをじっと見守り続けてきた。そこには思いやりという勇気があったと思う。最後に私は、みんなに『ありがとう』を言いたい。ありがとう、勇気ある子供たち」
アンネット「ニコラス先生、私こそありがとうございます、先生」
ニコラス先生に抱き着く。ルシエンも続き、他の生徒たちも立ち上がって抱き着いた。
ナレーション「そしてアンネットたちの卒業式の日がやってきました」
卒業式は校庭で行われている。校長の祝辞の後、卒業証書の授与。受け取って笑顔のアンネット。
ナレーション「こうして卒業式は順調に進みました」
ニコラス先生が最後に挨拶しようとすると、アンネットが立ち上がった。
アンネット「このあいだ先生は私たちのことがいちばん好きだとおっしゃいました。私たちも先生が大好きです」
ダニーから花束を受け取るアンネット。
アンネット「この花は今朝みんなで摘みに行きました。どうか受け取ってください」
ルシエン「ぼくたち16人の感謝の気持ちです。先生、長い間ほんとうにありがとうございました」
生徒全員「ニコラス先生、ありがとうございました」
花束を貰うニコラス先生。
ニコラス先生「ありがとう、ありがとう、みんな。先生は今までこんな素晴らしい贈り物を貰ったのは初めてだ。ありがとう」
全員からの拍手。
卒業式の後。橋の上にいるアンネットたち6人。
ルシエン「学校では会えなくなったけど、このロシニエールにいるかぎり、いつだって会えるじゃないか」
アンネット「そうよ。あたしたち、いつまでも友達でいましょう」
6人は月に一度、どこにいてもこの橋の上で必ず会うことを約束した。
そこへマリーが馬車に乗ってやって来た。休みが取れセザールと里帰りしたのだった。
マリー「お土産がいっぱいあるわ。はやく帰ってきなさい」
馬車は去る。
ルシエン「お土産?行こうよ、アンネット!」
走り出すふたり。
ルシエン「おーい、みんなも来いよ!」
アンネット「行きましょう!」
馬車を追って駆けていく6人。
ナレーション「いまから80年ほど前のスイス。ロシニエールという小さな村の少年と少女の物語はこうして幕を閉じます。さようならルシエン、さようならわたしのアンネット」
スイスの山々の姿。そして青空が映し出される。
おわり。
ルシエン「学校では会えなくなったけど、このロシニエールにいるかぎり、いつだって会えるじゃないか」
アンネット「そうよ。あたしたち、いつまでも友達でいましょう」
6人は月に一度、どこにいてもこの橋の上で必ず会うことを約束した。
そこへマリーが馬車に乗ってやって来た。休みが取れセザールと里帰りしたのだった。
マリー「お土産がいっぱいあるわ。はやく帰ってきなさい」
馬車は去る。
ルシエン「お土産?行こうよ、アンネット!」
走り出すふたり。
ルシエン「おーい、みんなも来いよ!」
アンネット「行きましょう!」
馬車を追って駆けていく6人。
ナレーション「いまから80年ほど前のスイス。ロシニエールという小さな村の少年と少女の物語はこうして幕を閉じます。さようならルシエン、さようならわたしのアンネット」
スイスの山々の姿。そして青空が映し出される。
おわり。
その後の『アルプス物語 わたしのアンネット』
すべて割愛しましたが、マリーとセザールの結婚式のシーンで『誓いの言葉』がとても長かったです。原作が、児童向けのキリスト教小説だからでしょうか?
監督の楠葉宏三は本作以降、《世界名作劇場シリーズ》において7本の監督を務めました。以下リストです。
1983年『アルプス物語 わたしのアンネット』世界名作劇場9作目
1986年『愛少女ポリアンナ物語』世界名作劇場12作目
1988年『小公子セディ』世界名作劇場14作目
1991年『トラップ一家物語』世界名作劇場17作目
1993年『若草物語 ナンとジョー先生』世界名作劇場19作目
1995年『ロミオの青い空』世界名作劇場21作目
1996年『家なき子レミ』世界名作劇場23作目(シリーズ最後の作品)
2004年よりフリーの演出家となり、2005年4月からリニューアルした『ドラえもん』の総監督を2012年までつとめました。
その後も作品には携わっていたのですが、2018年に死去されています。
監督の楠葉宏三は本作以降、《世界名作劇場シリーズ》において7本の監督を務めました。以下リストです。
1983年『アルプス物語 わたしのアンネット』世界名作劇場9作目
1986年『愛少女ポリアンナ物語』世界名作劇場12作目
1988年『小公子セディ』世界名作劇場14作目
1991年『トラップ一家物語』世界名作劇場17作目
1993年『若草物語 ナンとジョー先生』世界名作劇場19作目
1995年『ロミオの青い空』世界名作劇場21作目
1996年『家なき子レミ』世界名作劇場23作目(シリーズ最後の作品)
2004年よりフリーの演出家となり、2005年4月からリニューアルした『ドラえもん』の総監督を2012年までつとめました。
その後も作品には携わっていたのですが、2018年に死去されています。
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