2020年2月23日 更新
「翔んだカップル」は桂木文バージョンが最高!NG集はここから始まったって知ってましたか?
70年代に大ヒットした「翔んだカップル」。ヒロインの山葉圭を薬師丸ひろ子や石川秀美が演じましたが、やっぱり桂木文が最高!桂木文カワイイ!しかも桂木文が出演したテレビ盤「翔んだカップル」はNG集を入れるなど画期的で面白すぎたんです。
テレビ版の主要キャストは、田代勇介:芦川誠、山葉圭:桂木文、中山わたる:宮脇康之、織田隼人:轟二郎です。ですが、原作にはない柳沢慎吾が演じた梨本慎吾が大暴れすることになります。というよりも、柳沢慎吾が大暴れしているのですが。。。
番組で目を引くのが当時はまだ珍しかった目が飛び出したり、星が飛んだりというコンピュータグラフィックスによる効果、そしてパロディです。
「鉄腕アトム」から「太陽にほえろ」まで毎回様々なパロディがちりばめられています。更に劇中では、長渕剛や郷ひろみ、ジョン・レノンなどの曲が何でもアリという感じで使われており、勇介の部屋には矢沢永吉の、圭の部屋には薬師丸ひろ子のポスターが貼られていたりもします。
そして何と言っても画期的だったのがNG集ですね。
テレビ_翔んだカップル_NG集
今でも様々な番組でよくある人気のNG集。「翔んだカップル」では毎回番組の最後にNG集として2〜3個流していたのですが、実は「翔んだカップル」が初めてNG集を採り入れた番組なんです。
スタッフが間違えて2分程早く編集してしまったために、苦肉の策として最後にNG集をくっつけて時間調整したところ、これが人気となり定番化したというのが真相です。
余りに人気だったために、第13回と最終回(第27回)は、丸ごとNG集となっているほどです。
NG集で人気が出てくるのと同時に番組はどんどん脱線していきます。
主人公の芦川誠、桂木文よりも轟二郎、柳沢慎吾が存在感を増してきてストーリーは原作から逸脱しオリジナルの世界へ。原作が途中からシリアスな方向へ向かったのとは対照的にギャグの世界に入っていきます。
轟二郎と柳沢慎吾の個性が強すぎたということでもあり、NGが多かったということでもあるのでしょう。
そう言えば、轟二郎が劇中で用いた「ボキ(僕)はね」という言い方が流行りました。最後はストーリーがあるのやらないのやら、何の話なのか、誰が主人公なのかさえも分からなくなるほどのハチャメチャぶり。しかし、またこれが受けて、「翔んだライバル」、「翔んだパープリン」とストーリーは全く別物ですがシリーズができました。
テレビ_翔んだカップル_最終回
最終回も実に画期的なものでした。
最終回といっても、最終回(第27回)はNG集でしたから、実質的には第26回が最後となります。
その第26回が画期的だったのです。圭、勇介、織田の三人が共同生活をしていた家のキッチンで笑い合っているところをカメラが引いていくと、なんと!その様子を他の出演者が全員で観ており、主要キャストの1人1人を教師役だった佐藤B作が紹介し、出演者が順番にあいさつをしていくというものでした。
ストーリーとは直接の関係は何もありませんが、何でもアリの「翔んだカップル」らしい妙に感動的で素晴らしいエンディングとなっています。
このような番組は2度と出来ないのでしょうね。
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