ムー大陸(ムーたいりく、英: Mu)は、ジェームズ・チャーチワードの著作によると、今から約1万2000年前に太平洋にあったとされる失われた大陸とその文明をさす。イースター島やポリネシアの島々を、滅亡を逃れたムー大陸の名残であるとする説もあった。しかし、決定的な証拠となる遺跡遺物などは存在せず、海底調査でも巨大大陸が海没したことを示唆するいかなる証拠も見つかっておらず、伝説上の大陸であるとされる。ムー大陸が存在した証拠として、イースター島には資源に乏しいにもかかわらず大規模な石造があることが挙げられることもあったが、かつてのイースター島は森林資源が豊富で、森林伐採の挙句文明が滅んだことが現在ではわかっている為、論拠にならない。
ムー大陸に関する一般的な認識
近年の地質学的知見を元に、以下のような場所・存在とする意見もある。
-氷河期に陸地として存在した、東南アジアのスンダランド
-オーストラリア大陸とニューギニア島などを合わせたサフールランド
-東シナ海や琉球古陸などの現在の大陸棚に存在
パシフィス大陸
ムー大陸とエリアが被る太平洋中央一帯に存在したとされるパシフィス大陸。
その大陸にまつわる物語もないため、特に広がりを持ちませんでした。
パシフィス大陸の情報
パシフィス大陸(Pacific)とは、仮想上の大陸の一つで、かつてポリネシアに共通する文化の分布を説明するために、太平洋の中央にあったと仮定されていた。地質学的には大陸の存在した証拠が見出されておらず、存在は否定的である。名称はパシフィック・オーシャン(太平洋)にちなむ。同じく太平洋上にあったと仮定されているムー大陸説の焼き直し要素が強い。
これと同様に環インド洋の生物分布を説明するために仮定された大陸にレムリア大陸がある。
パシフィス大陸に関する一般的な認識
レムリア大陸
オカルト的な観点からは、レムリア大陸は最大時には太平洋をまたがって赤道を半周する、現在のユーラシア大陸と同位の面積があったが、およそ7万5千年という長い年月にわたる地殻変動により大半が減少し、最後には日本の東方にオーストラリア程度の大陸が2つ残り、やがて完全に沈没したと説かれたとも。
レムリア大陸の情報
レムリア大陸
インド洋中央一帯
【出典】
もともとはレムール(キツネザル)などの、「インド洋に面した、かけ離れた地域の生物相に類似点が見られた」ことから推測された科学上の仮説だった。
後に、ブラヴァツキー夫人などのオカルティストたちによって、様々な伝説が付加された。
【存在時期】
諸説あり
アフリカのマダガスカル島にはキツネザルが生息しており、この仲間は世界中でここからしか知られていない。しかし化石種がインドから発見されており、また近縁の原猿類はこの島を挟んでアフリカ中部と東南アジアのマレー半島・インドネシアにのみ生息する。このようにインド洋を隔てた両地域には近縁な生物が見られる(隔離分布)。
これを説明するために、スクレーターは5000万年以上前のインド洋にインドの南部、マダガスカル島、マレー半島があわさった大陸が存在したのではないかと考え、キツネザル(レムール、Lemur)にちなみ「レムリア大陸」と名付けた。また、ドイツの動物学者エルンスト・ヘッケルは自著『自然創造史』 (Natürliche Schöpfungsgeschichte) でレムリア大陸こそ人類発祥の地であると主張した。そのほかにも一部の地質学者がインド洋沿岸地域の地層の構造が酷似していることから似たような説を唱えている。
しかし、インド洋を含め、大洋によって隔てられた地域間の生物相の類似については、1912年の気象学者アルフレート・ヴェーゲナーの大陸移動説によっても説明がなされた。当初はレムリア大陸説をはじめとする陸橋説が優勢だったが、1950年代より大陸移動説が優勢となった。1968年にプレートテクトニクス理論の完成により大陸移動説の裏付けが確実なものとなり、レムリア大陸説は否定された。
レムリア大陸に関する一般的な認識
古代インドには「インド洋南方海上に、シンハラドゥイーパ島(セイロン島)と、タプロバナと言われる大きな島がある」とされ、この伝承は古代ギリシア人によってヨーロッパへも伝えられました。
大陸と言うよりも巨大な島であると言う説も。
メガラニカ大陸
古代ギリシアにおいては、既に知識人の間で地球球体説が唱えられていたものの、当時知られていた大陸は全て北半球に偏っており、安定性が悪いように見えました。そのため、南半球にもそれと釣り合いが取れるだけの巨大な陸地が存在するという考えが生まれたものです。
太平洋中央一帯
【出典】
イギリス陸軍大佐を詐称したアメリカの作家、ジェームズ・チャーチワードが『失われたムー大陸』(1926年、1931年)以下の一連の著書の中で、「インドないしチベットの寺院で発見した」と主張していた古代の粘土板。
【存在した時期】
今から約1万2千年前