【お伽話を語ろう】わがまま(?)姫の戦国ラブファンタジー
2020年3月20日 更新

【お伽話を語ろう】わがまま(?)姫の戦国ラブファンタジー

時は戦国、物語の主人公は大国安住の一人娘と小国加賀城主。世間知らずで呑気な千沙姫と若くして国を背負う強くて優しい一清のラブロマンス。柳原望先生の『一清&千沙姫シリーズ』の魅力をたっぷりご紹介します。

597 view
子供の頃「高貴な人」に助けてもらったことで「高貴な人」に憧れを抱いている。
大盗賊の頭で多くの手下を従えており、最初は一清と敵対していたが、後半は仲間となった。

加賀和清(かが かずきよ)

一和と一清の父。
鷲尾との戦で殺害された。

加賀一和(かが いちかず)

一清の兄。
鷲尾がせめてきた時、一清に農民のかっこうをさせて逃がした。
控え目で優しく、少し頼りない性格。
ふえの事が好きで求婚するも、はぐらかされていた。

安住様(あずみさま)

千沙姫の父で大国安住の城主。
他人に厳しくズル賢い性格に見えるが、頭がきれ、無謀なことはしない。
何人も愛人がいるにもかかわらず、子供は正妻との間に千沙姫だけで後継者がいないと嘆いている。
愛人関係で時々揉めるが、夫婦仲は良い。

千絵(ちえ)

千沙姫の母。
戦国時代の妻らしく基本的に夫には逆らわないが、怒らせると怖い。

下条浩美(しもじょうひろよし)

安住に養子という名の人質に出されていた。
大人しい性格で弱々しく見えるが、意地が悪い部分も。
幼いころから千沙姫の事をが好きで、一清から千沙姫を奪おうとするが失敗。
千沙姫に弱く、最終的に加賀の味方になる。
お伽話がきこえる

お伽話がきこえる

上から
一清(左上)・大谷(奥)・ふえ(奥)・千沙姫(中央)・きえこ・浩美(後ろ頭)・かえこ

一清&千沙姫シリーズの魅力

時代物だけにシリアスなシーンや裏切り憎しみ、そういった場面も後半は多いのですが、そんな中でもユーモアがあり、合間にのんびりとした日常があり、優しさや愛のある作品です。

タイトルこそ「お伽話」ですが、まるで「生きていた人間」の人生を見ているような気がします。

一清は頭も良くて腕も良い、戦ではとてもクールに見えます。
だけど少年漫画の主人公のように無敵ではない。

千沙姫は最初の頃は甘えん坊の泣き虫、優柔不断でした。
後半もやはり泣き虫ですが、強い意志と行動力で周りの人間を導いていきます。

一清と千沙姫、二人の主人公の性格はまったく違いますが、人間全てを対等と考える生き方は同じです。

人の命の重さをあらためて感じさせられる作品だと思います。

一清&千沙姫シリーズタイトル

1.お伽話を語ろう
シリーズの「お伽話を語ろう」ほか、ノンシリーズの「山の貴族」「一鬼夜行」「今日も、幸せ」を収録。
2.そうしてお伽話になる
シリーズの「そうしてお伽話になる」(前後編)「加賀家の一日」ほか、ノンシリーズの「2度目のゆびきりは永遠」を収録。
3.わがまま姫の反乱
シリーズの「わがまま姫の反乱」(前後編)「お伽話がはじまる」を収録。
4.お日さまとお月さま
シリーズの「お日さまとお月さま」(全3話)「名前を呼ぶ声」「掛けの行方」を収録。
5.1/10のないしょ話
シリーズの「1/10のないしょ話」「言の葉の種」「言いそびれた言葉」「ほほえんだ瞳」を収録。
6.お伽話がきこえる1 - 3
シリーズ唯一の長編。2には短編として「高貴なる人生」「今日も明日も明後日も」を収録。
なお、「加賀家の一日」「お伽話がはじめる」「ほほえんだ瞳」の3編は加賀家の過去を描いた回想、「名前を呼ぶ声」「掛けの行方」「高貴なる人生」「今日も明日も明後日も」の4編はサブキャラに焦点をあてた、それぞれの番外編である。

関連商品

38 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

大人の女子にとってはどれも懐かしい!女子に人気の記事・スレッド一覧

あなたはどの道に進んだ?「りぼん」から始まる集英社の少女漫画誌!

あなたはどの道に進んだ?「りぼん」から始まる集英社の少女漫画誌!

小学生、中学生のころ「りぼん」を読んでいた方はそのまま「マーガレット」など集英社の少女雑誌に進んだ人が多いのではないでしょうか?集英社の少女雑誌を、廃刊なったものを含め、紹介していきます。
saiko | 1,677 view
男性主人公のお話が新鮮だった!なかじ有紀さんの人気漫画まとめ

男性主人公のお話が新鮮だった!なかじ有紀さんの人気漫画まとめ

1980年代から少女漫画雑誌「LaLa」などで活躍されてきたなかじ有紀さんの作品をまとめてみました。今では主流になりつつありますが、男性主人公の少女漫画は当時珍しかったですよね!
saiko | 726 view
アニメ化40周年記念!「魔法のプリンセス ミンキーモモ」シリーズのコンプリート・BD-BOXが発売決定!!

アニメ化40周年記念!「魔法のプリンセス ミンキーモモ」シリーズのコンプリート・BD-BOXが発売決定!!

フロンティアワークスより、映像作品『「魔法のプリンセス ミンキーモモ」シリーズ・コンプリート BD-BOX』の発売が決定しました。発売予定日は12月21日、価格は49500円(税込)。
隣人速報 | 414 view
【かわいいは正義】女子も男子も夢中になった川原由美子『観用少女』【隠れロリ】

【かわいいは正義】女子も男子も夢中になった川原由美子『観用少女』【隠れロリ】

「観用少女(プランツ・ドール)」とは「生きるお人形」そして「植物」。中華圏のどこかを舞台に、独特の世界観と少女の圧倒的な可愛さで読者を魅了した『観用少女』シリーズを見てみましょう。
ケロリン | 4,942 view

関連する記事こんな記事も人気です♪

めくるとあの名作の主人公…少女少年たちが出現する巨大ピールオフ広告「少女まんがってなんだ?」が新宿駅に出現!!

めくるとあの名作の主人公…少女少年たちが出現する巨大ピールオフ広告「少女まんがってなんだ?」が新宿駅に出現!!

白泉社が発行する少女まんが雑誌『花とゆめ』が5月に創刊50周年を迎えるにあたり、5月27日(月)〜 6月2日(日)にかけてピールオフ広告を東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードにて掲出しています。
隣人速報 | 136 view
80年代後半~90年代に「花とゆめ」などで活躍した漫画家・星野架名の14作品が電子書籍化!!

80年代後半~90年代に「花とゆめ」などで活躍した漫画家・星野架名の14作品が電子書籍化!!

80年代後半から90年代にかけて白泉社「花とゆめ」を中心に活躍した漫画家・星野架名が発表した「ラピュータス流星群」など14作品が電子書籍として現在好評配信中となっています。
隣人速報 | 190 view
実写化された懐かしの少女漫画まとめ<花とゆめ編>

実写化された懐かしの少女漫画まとめ<花とゆめ編>

今も昔も、漫画を原作にしたドラマは多いですよね。懐かしい漫画が最近になって実写化されることもあり, 複雑な気持ちになったりもしますがやっぱりうれしさもありますよね。今回は雑誌「花とゆめ」に連載されていた漫画で実写化された作品を紹介していきます。
saiko | 839 view
感動をふたたび!涙腺崩壊しちゃう『赤ちゃんと僕』を振り返る

感動をふたたび!涙腺崩壊しちゃう『赤ちゃんと僕』を振り返る

漫画雑誌『花とゆめ』にかつて掲載されていた『赤ちゃんと僕』。不慮の事故で母親を亡くした拓也とその弟である実との兄弟愛、拓也の友達との友情、そして家族愛などとにかく涙腺崩壊必須の感動漫画でしたね!もう一度読みたくなること必至。振り返ってみたいと思います。
【オトナになる方法】美人女子高生が恋したのは7歳年下の小学生!?

【オトナになる方法】美人女子高生が恋したのは7歳年下の小学生!?

美人女子高生が恋した相手は7歳年下の小学生。小学生なのにかっこいい!小学生なのに大人っぽい!男女逆転年の差カップルのラブロマンス。山田南平先生の代表作『久美子&真吾シリーズ』の完結編として描かれた作品ですが、今回はシリーズ全体を紹介します。
hinaka | 1,518 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト