たった1枚のアルバムでその名を歴史に刻みこんだデレク・アンド・ザ・ドミノス
2016年11月9日 更新

たった1枚のアルバムでその名を歴史に刻みこんだデレク・アンド・ザ・ドミノス

奇跡は起こるべくして起こったということでしょう。そして、それは必然でもありました。いくつもの必然が重なり合って奇跡が生まれたのです。「いとしのレイラ」というたった1枚のアルバムを作るために存在した、ロック界最高のメンバーが集ったバンド、デレク・アンド・ザ・ドミノス!

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デレク・アンド・ザ・ドミノス

Derek and the Dominos

Derek and the Dominos

出身地:アメリカ
ジャンル:ブルース・ロック、サザンロック
活動期間:1970年~1971年
デレク・アンド・ザ・ドミノスといえば、ロック好きであれば知らない人はいないと言ってもいいのかもしれません。または、デレク・アンド・ザ・ドミノスを知らなくても「いとしのレイラ」はご存知ではないでしょうか。

「いとしのレイラ」、デレク・アンド・ザ・ドミノスの代表曲にして名曲中の名曲ですね。

デレク・アンド・ザ・ドミノスにしても、「いとしのレイラ」にしても今更説明の必要はないかとは思いますが、良いものは良いということで、改めて振り返ってみましょう。

Layla - Derek and the Dominos

いとしのレイラ
デレク・アンド・ザ・ドミノス、変わったバンド名ですよね。デレクとはエリック・クラプトンのあだ名だったそうで、当時あまりの人気に嫌気がさしたエリック・クラプトンが名前を伏せて活動したかったがためにこのような名を付けたのだとか。
その為に、デレク・アンド・ザ・ドミノスのアルバムは当初、誰がやっているのか分からなかったがために人気絶頂のエリック・クラプトンのバンドであったにも関わらずセールス的にはあまり思わしくありませんでした。

デレク・アンド・ザ・ドミノスのメンバーは、エリック・クラプトン、ボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンの4人で1970年に結成しています。
エリック・クラプトン

エリック・クラプトン

出生名:Eric Patrick Clap
別名:スローハンド(Slowhand)
生誕:1945年3月30日
出身地:イングランド・リプリー
担当楽器:ボーカル、ギター
Bobby Whitlock

Bobby Whitlock

出生名:Robert Stanley Whitlock
生誕:March 18, 1948
出身地:Memphis, Tennessee, United States
担当楽器:ボーカル、キーボード
Carl Radle

Carl Radle

出生名:Carl Dean Radle
生誕:June 18, 1942
出身地:Tulsa, Oklahoma
担当楽器:ベースギター
Jim Gordon

Jim Gordon

出生名:James Beck Gordon
生誕:July 14, 1945
担当楽器:ドラムス
デレク・アンド・ザ・ドミノスは、当時エリック・クラプトンが参加していたブラインド・フェイスのアメリカ・ツアーのオープニング・アクトにデラニー&ボニーを起用したことから始まります。1969年のことです。

デラニー&ボニーは、デラニー・ブラムレットとボニー・ブラムレット夫婦によるアメリカのデュオ歌手です。意気投合したエリック・クラプトンは、デラニー&ボニーのサポート・ギタリストとなり「カミン・ホーム」などを共作しヒットさせています。

Delaney and Bonnie with Eric Clapton 1969

1969年末にデラニー&ボニーはイギリス・ツアーを行っていますが、その時のバック・メンバーがエリック・クラプトン、ボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードン、デイヴ・メイソン、ボビー・キーズ、リタ・クーリッジ等が参加しています。

このメンバーからエリック・クラプトンがボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンを引き抜いて結成したのがデレク・アンド・ザ・ドミノスです。

Layla and Other Assorted Love Songs

1970年、プロデューサーにトム・ダウドを迎え発売されたアルバム「いとしのレイラ」がデレク・アンド・ザ・ドミノスが残した唯一のスタジオ・アルバムです。
そうなんです。名盤と評価され、名曲、名演ひしめく本作ですが、デレク・アンド・ザ・ドミノスは本作1枚しか残していないのです。
いとしのレイラ

いとしのレイラ

1970年リリース

【収録曲】
1. アイ・ルックト・アウェイ
2. ベル・ボトム・ブルース
3. キープ・オン・グロウイング
4. だれも知らない
5. アイ・アム・ユアーズ
6. エニーデイ
7. ハイウェイへの関門
8. テル・ザ・トゥルース
9. 恋は悲しきもの
10. 愛の経験
11. 小さな羽根
12. イッツ・トゥー・レイト
13. いとしのレイラ
14. 庭の木
本作の特筆すべき点は、オールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンがゲストとして14曲中11曲でリード及びスライドギターを演奏していることでしょう。
デュアン・オールマンのスライドギターは、エリック・クラプトンと対等の存在感を示しています。
このアルバムにおいて、もう一人の主役は間違いなくデュアン・オールマンだといえます。

デレク・アンド・ザ・ドミノスが正式には本作しか発表していないことを考えるとデュアン・オールマンはバンドメンバーといってもよいかもしれません。少なくともそれだけの働きをしています。
デュアン・オールマン

デュアン・オールマン

出生名:Howard Duane Allman
別名:スカイドッグ(Skydog)
生誕:1946年11月20日
出身地:アメリカ、テネシー州ナッシュビル
死没:1971年10月29日(満24歳没)
クラプトンのギターとデュアン・オールマンのスライドギターは、今聴いても最高のコンビ。
どの演奏をとっても無駄や力みといったものがない。それでいて心を熱くさせるパワーを持っている。
ビシッとツボを押さえた演奏はまさに名人芸。
バックの面々もどれも素晴らしいが、中でもボビー・ウィットロックのピアノとヴォーカルが凄い。
デュアン・オールマンのギターもそうだが、泥臭く熱っぽいのに、決して野暮ったくないセンスを持っている。
アルバムのハイライトでもある名曲「いとしのレイラ」は、良く知られるようにエリック・クラプトンの親友であるジョージ・ハリスンの妻、パティ・ボイドへの思いを歌ったものです。

アルバム・ジャケットにはエミール・セオドア・フランセン・ド・ショーンバーグの「La Fille au Bouquet(花束を持つ少女)」という絵が使われています。
1970年8月にデレク・アンド・ザ・ドミノスが南フランスのジョルジオ・ゴメルスキーの家に宿泊した際にエリック・クラプトンがこの絵を見て、描かれているブロンドの女性とパティ・ボイドを重ね合わせジャケットに使ったとのことです。

確かに雰囲気が似ていますね。名盤にふさわしい素晴らしいアートワークです。
パティ・ボイド

パティ・ボイド

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