デレク・アンド・ザ・ドミノス
「いとしのレイラ」、デレク・アンド・ザ・ドミノスの代表曲にして名曲中の名曲ですね。
デレク・アンド・ザ・ドミノスにしても、「いとしのレイラ」にしても今更説明の必要はないかとは思いますが、良いものは良いということで、改めて振り返ってみましょう。
Layla - Derek and the Dominos
その為に、デレク・アンド・ザ・ドミノスのアルバムは当初、誰がやっているのか分からなかったがために人気絶頂のエリック・クラプトンのバンドであったにも関わらずセールス的にはあまり思わしくありませんでした。
デレク・アンド・ザ・ドミノスのメンバーは、エリック・クラプトン、ボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンの4人で1970年に結成しています。
Bobby Whitlock
生誕:March 18, 1948
出身地:Memphis, Tennessee, United States
担当楽器:ボーカル、キーボード
デラニー&ボニーは、デラニー・ブラムレットとボニー・ブラムレット夫婦によるアメリカのデュオ歌手です。意気投合したエリック・クラプトンは、デラニー&ボニーのサポート・ギタリストとなり「カミン・ホーム」などを共作しヒットさせています。
Delaney and Bonnie with Eric Clapton 1969
このメンバーからエリック・クラプトンがボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンを引き抜いて結成したのがデレク・アンド・ザ・ドミノスです。
Layla and Other Assorted Love Songs
そうなんです。名盤と評価され、名曲、名演ひしめく本作ですが、デレク・アンド・ザ・ドミノスは本作1枚しか残していないのです。
いとしのレイラ
【収録曲】
1. アイ・ルックト・アウェイ
2. ベル・ボトム・ブルース
3. キープ・オン・グロウイング
4. だれも知らない
5. アイ・アム・ユアーズ
6. エニーデイ
7. ハイウェイへの関門
8. テル・ザ・トゥルース
9. 恋は悲しきもの
10. 愛の経験
11. 小さな羽根
12. イッツ・トゥー・レイト
13. いとしのレイラ
14. 庭の木
デュアン・オールマンのスライドギターは、エリック・クラプトンと対等の存在感を示しています。
このアルバムにおいて、もう一人の主役は間違いなくデュアン・オールマンだといえます。
デレク・アンド・ザ・ドミノスが正式には本作しか発表していないことを考えるとデュアン・オールマンはバンドメンバーといってもよいかもしれません。少なくともそれだけの働きをしています。
デュアン・オールマン
別名:スカイドッグ(Skydog)
生誕:1946年11月20日
出身地:アメリカ、テネシー州ナッシュビル
死没:1971年10月29日(満24歳没)
クラプトンのギターとデュアン・オールマンのスライドギターは、今聴いても最高のコンビ。
どの演奏をとっても無駄や力みといったものがない。それでいて心を熱くさせるパワーを持っている。
ビシッとツボを押さえた演奏はまさに名人芸。
バックの面々もどれも素晴らしいが、中でもボビー・ウィットロックのピアノとヴォーカルが凄い。
デュアン・オールマンのギターもそうだが、泥臭く熱っぽいのに、決して野暮ったくないセンスを持っている。
アルバム・ジャケットにはエミール・セオドア・フランセン・ド・ショーンバーグの「La Fille au Bouquet(花束を持つ少女)」という絵が使われています。
1970年8月にデレク・アンド・ザ・ドミノスが南フランスのジョルジオ・ゴメルスキーの家に宿泊した際にエリック・クラプトンがこの絵を見て、描かれているブロンドの女性とパティ・ボイドを重ね合わせジャケットに使ったとのことです。
確かに雰囲気が似ていますね。名盤にふさわしい素晴らしいアートワークです。
ジャンル:ブルース・ロック、サザンロック
活動期間:1970年~1971年