ジミヘンからスプリングスティーンまでがカバーした日本ではあまり知られていないボブ・ディランの名曲「見張塔からずっと」の聴き比べ
2017年12月5日 更新

ジミヘンからスプリングスティーンまでがカバーした日本ではあまり知られていないボブ・ディランの名曲「見張塔からずっと」の聴き比べ

サイケの時代にもグラムの時代にも、AORの時代にもパンクの時代にも、グランジの時代にさえもその第一人者からカバーされ続けるボブ・ディランの名曲「見張塔からずっと」。日本では余り知られていないこの曲は、2004年にイギリスの音楽評論家が「デイリー・テレグラフ」で行った「ベスト・カヴァー・ソングTOP50」で堂々の第1位となっているんです。

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ジョン・ウェズリー・ハーディング

日本で知られているボブ・ディランの代表曲といえば、「風に吹かれて」「ライク・ア・ローリング・ストーン」それとも「天国への扉」でしょうか?日本においてはボブ・ディランの知名度に比べ曲はあまり知られていないようです。
しかし、音楽大国アメリカやイギリスとなると随分話が違います。
影響は計り知れず、その証拠にボブ・ディランの曲をカバーするミュージシャンは後を絶ちません。
ボブ・ディラン

ボブ・ディラン

出生名:Robert Allen Zimmerman
生誕:1941年5月24日
出身地:ミネソタ州 ヒビング
活動期間:1959年~現在
例えばアルバム「ジョン・ウェズリー・ハーディング」に収録されている「見張塔からずっと」という曲は様々な大物ミュージシャン達によってカバーされているんです。
日本ではほとんど知られていない曲だと思いますが、意外なミュージシャンがカバーしたこの曲をご紹介します。アレンジがそれぞれで楽しめて面白いですよ。
ジョン・ウェズリー・ハーディング

ジョン・ウェズリー・ハーディング

1967年12月27日発売

1. ジョン・ウェズリー・ハーディング
2. ある朝でかけると
3. 聖オーガスティンを夢でみた
4. 見張塔からずっと
5. フランキー・リーとジュダス・ブリーストのバラッド
6. 漂流者の逃亡
7. 拝啓地主様
8. おれはさびしいホーボー
9. あわれな移民
10. 悪意の使者
11. 入江にそって
12. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト

ジミ・ヘンドリックス

1967年と言えば、ビートルズがアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」をリリースした年で、サイケデリック真っ盛り。
そんな年にそれまで最先端を走ってきたボブ・ディランは交通事故によりリタイアしていたとはいえシンプルでのんびりとしたアルバム「ジョン・ウェズリー・ハーディング」をリリースしました。
「見張塔からずっと」もそんな感じで地味な曲です。が、その曲に目を付けたのが乗りに乗っていたジミ・ヘンドリックスでした。

The Jimi Hendrix Experience - All Along The Watchtower (Official Audio)

ジミ・ヘンドリックスはこの曲を思いっきりロックにアレンジし1968年のアルバム「エレクトリック・レディランド」に収めています。

ボブ・ディラン自身がこのジミ・ヘンドリックスのバージョンを「この曲の権利の半分くらいはヘンドリックスのもの」というほど絶賛し、以降「見張塔からずっと」といえばジミ・ヘンドリックスのアレンジが基本となっています。

ニール・ヤング

「見張塔からずっと」という曲はつくづく大物からカバーされる曲だなと思います。ある意味ではボブ・ディランと同等の影響力を持つニール・ヤングからもカバーされています。

Neil Young, Willie Nelson and Crazy Horse - All Along the Watchtower (Live at Farm Aid 1994)

ライブでは頻繁に取り上げていますが、公式にはボブ・ディランのレコード・デビュー30周年を記念して行われたライブでこの曲を披露しており、ライブアルバム「30〜トリビュート・コンサート」にその模様が収録されています。

グレイトフル・デッド

サイケデリック・バンドの雄、グレイトフル・デッド。彼等もまた「見張塔からずっと」をカバーしています。

Grateful Dead - All Along The Watchtower - 9/30/89 (Pro-Shot)

決して交わることがないように思えたボブ・ディランとグレイトフル・デッドは、1987年に「Alone & Together」というスタジアム・ツアーを行っています。
ボブ・ディランのバックをグレイトフル・デッドを務めているのですが、この模様は「見張塔からずっと」も収録されたライブ・アルバム「ディラン&ザ・デッド」として記録されています。

デイブ・メイスン

ボブ・ディランの影響を受けているのはイギリスのミュージシャンも同様です。トラフィックのメンバーでもあったデイブ・メイスンがソロとなりAOR色を強めて人気絶頂となった時にリリースしたライブアルバム「ライヴ~情念」に「見張塔からずっと」は収録されています。

Dave Mason - "All Along the Watchtower"

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