ヴェルヴェット・アンダーグラウンドには3種類のバナナ・ジャケットがあるんですよ。
2017年3月23日 更新

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドには3種類のバナナ・ジャケットがあるんですよ。

ロック好きの間では知らない者はいないヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファースト・アルバムのバナナの絵ですが、今も昔も制作者であるアンディ・ウォーホルの人気もあってヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファンでなくとも広く知られていますね。Tシャツなどでもよく見かけるこのバナナは、実はヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバム・ジャケットとして3種類あるんですよ。ご存知ですか?

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Andy Warhol

世界でもっとも有名なバナナの絵といえば、おそらくアメリカのバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のファースト・アルバムに使われているものではないでしょうか。
描いたのは現代美術、ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルです。
アンディ・ウォーホル

アンディ・ウォーホル

アンドリュー・ウォーホラ
Andrew Warhola

生誕:1928年8月6日
アメリカ合衆国、ペンシルベニア州ピッツバーグ
死没:1987年2月22日(満58歳没
アンディ・ウォーホルは大学卒業後、グラフィック・デザイナー、イラストレーターとして「アート・ディレクターズ・クラブ賞」を受賞するなど成功を収めていましたが、1960年にファインアートの世界へ飛び込みます。

試行錯誤の末、1961年に代表作となる最初のキャンベル・スープの缶を発表し、翌年にはシルクスクリーンプリントを用いてマリリン・モンローを大量制作しています。これらの作品は大きな話題を呼び、アンディ・ウォーホルは一躍ポップ・アートの中心人物となり大いに注目を集めます。

1964年にはニューヨークにファクトリーと呼ばれるスタジオを構え、絵画だけにとどまらず映画や雑誌など多くの作品を発表していくことになります。この時期はアンディ・ウォーホルにとって生涯でもっともクリエイティブな時期だったといえます。

そのアンディ・ウォーホルが音楽・ダンス・フィルム・照明などを含めた「エクスプローディング・プラスティック・イネヴィタブル」というマルチメディア・イベントを企画したのは1966年のことです。このイベントの音楽に、当時まだ無名だったヴェルヴェット・アンダーグラウンドを起用することにしたのです。

Velvet Underground & Nico

ニューヨークはグリニッジ・ヴィレッジにあったカフェ・ビザールを拠点として演奏していたヴェルヴェット・アンダーグラウンドを友人に連れられて観に行ったアンディ・ウォーホルは一目で気に入り、企画していたイベントへの出演依頼とファースト・アルバムのプロデュースを買って出ることになります。

ファースト・アルバムに関してアンディ・ウォーホルは音楽的なことには一切タッチしなかったといいますが、アンディ・ウォーホル制作の映画「チェルシー・ガール」で主役を務めた元モデルのニコに歌わせることを条件にしています。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ

1967年発表
収録曲

1 日曜の朝
2 僕は待ち人
3 ファム・ファタール
4 毛皮のヴィーナス
5 ラン・ラン・ラン
6 オール・トゥモローズ・パーティーズ
7 ヘロイン
8 もう一度彼女が行くところ
9 ユア・ミラー
10 黒い天使の死の歌
11 ヨーロピアン・サン
アルバム・ジャケットの表面にバンド名はなく、大きくアンディ・ウォーホルと書かれていることからアンディ・ウォーホル人気にあやかってのものだったのでしょうし、アンディ・ウォーホル自身もヴェルヴェット・アンダーグラウンドがこれほど大きな影響を与える偉大なバンドとなることなど想像していなかったと思います。

アンディ・ウォーホルの名前の他にジャケットにはバナナのヘタのところに小さな文字で"Peel Slowly And See"の文字があります。そうなのです。このバナナはシールで出来ていて、皮をはがすことが出来たのです。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ

で、シールをゆっくりとはがしてみると当然のようにバナナなのですが、男性器を連想させるということからこのジャケットは話題(顰蹙?)となりました。しかし、話題となるのはアンディ・ウォーホルのことばかりで音楽の方は酷評され当時はヒットしていません。
その後、このアルバムに影響を受けたというミュージシャンが後を絶たず、それにともない10年以上の年月をかけてミリオンセラーとなっています。とても稀なアルバムですね。

今日でこそ名盤とされている「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」ですが、価値観が変わったとはいえ評価とは結構いい加減なものですね。
ルー・リードとジョン・ケイル、二人の天才のせめぎ合いが奇跡を生んだ。ポップなロックン・ロールと無機質なノイズの饗宴。デビュー作にして屈指の名盤。

The Velvet Underground-Sunday Morning

Live McmxcⅢ

セカンド・アルバム「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」を最後に現代音楽の要素をバンドに持ち込んでいたジョン・ケイルが脱退し、4枚目のアルバム「ローデッド」を最後になんとほとんどの楽曲を作りメイン・ボーカルであったルー・リードも脱退してしまいます。ルー・リードもジョン・ケイルも居なくなったバンドをヴェルヴェット・アンダーグラウンドよんでもいいのか迷うところですが、その後「スクイーズ 」というアルバムを出してバンドは解散します。

しかし、奇跡は1993年におこります。オリジナル・メンバーでヴェルヴェット・アンダーグラウンドは再結成されたのです。
その時のライブ盤のジャケットにも、あのバナナがReデザインされています。このジャケットのデザインはルー・リードの当時の奥さんであるシルビアさんが担当しています。
なんとも微妙なデザインとなっていますが、アルバムの内容もジャケット同様に賛否両論ということに。。。
ライヴ1993

ライヴ1993

収録曲

ディスク:1
1. ハヴ・ア・リアル・グッド・タイム・トゥゲザー
2. 毛皮のヴィーナス
3. ゲス・アイム・フォーリング・イン・ラヴ
4. アフターアワーズ
5. オール・トゥモローズ・パーティーズ
6. サム・カインダ・ラヴ
7. ユアー・ミラー
8. ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト
9. ザ・ギフト
10. アイ・ハード・ハー・コール・マイ・ネーム
11. ファム・ファタル(宿命の女)

ディスク:2
1. ヘイ・ミスター・レイン
2. スウィート・ジェーン
3. ヴェルヴェット・ナーサリー・ライム
4. ホワイト・ライト・ホワイト・ヒート
5. アイム・スティッキング・ウィズ・ユー
6. 黒い天使の死の歌
7. ロックン・ロール
8. キャント・スタンド・イット
9. ウェイティング・フォー・ザ・マン(僕は待人)
10. ヘロイン
11. ペイル・ブルー・アイズ
12. コヨーテ

The Velvet Underground - I'm Waiting For The Man (Redux Live MCMXCIII)

当時あんまり評判の良くなかった再結成ライブ盤。
でもこれはかなり良いですよ。
ヴェルヴェッツ=退廃、みたいに思っている人には物足りないかも
知れませんが、『ニューヨーク』以後のルー・リードも評価している人
にとっては文句なしに買いの作品です。

Unripened

実はバナナ・ジャケットはもう1枚あります。1966年4月に行われたファースト・アルバムのセッション後の4月25日に作られたアセテート盤が青バナナ・ジャケットとして存在します。
Unripened

Unripened

収録曲

1 ヨーロピアン・サン
2 黒い天使の死の歌
3 オール・トゥモローズ・パーティーズ
4 ユア・ミラー
5 ヘロイン
6 ファム・ファタール
7 毛皮のヴィーナス
8 僕は待ち人
9 ラン・ラン・ラン
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