【70~80年代】Japan Vintage Guitar バーストを目指して【Tokai編】
2017年5月25日 更新

【70~80年代】Japan Vintage Guitar バーストを目指して【Tokai編】

第2弾 誰しも1度は楽器演奏に憧れた経験があるはず 今回は古き良き音色を求めて70年代の国産ギターに注目してみようと思います

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Tokaiカタログスペック

Les Paul models LS-150CS, L...

Les Paul models LS-150CS, LS-80GT, LS-100OS, LS-60CS, LS-80BS, LS-50BB

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about LS and PB models 1

about LS and PB models 1

『REBOORNと入っているのはレスポールが生まれ変わり、甦った事を表す』とカタログに明記

about LS and PB models 2

about LS and PB models 2

カタログ左下に記載されたスペック一覧

非常に小さくなってしまい読みづらいですが
上からネック、ボディ、カラーリング、ピックアップ、ペグ、ナット、弦、表面塗料、値段と各グレードごとに設定されてカタログに記載されています

当時のTOKAIはLS-50、60までがヘッド角が浅くフレットエッジバインディングでない塗装はポリウレタンで、人気があるLS-80からヘッド角が17度フレットエッジバインディングで、ラッカー塗装となる事が確認できます
※読み辛いですが出典元をクリックすると拡大出来ます
カタログを要約すると 
LS-50/60までは量産下位モデル
LS-80/100/120までは量産上位モデル
LS-150/200が受注生産モデル    
といったところでしょうか

上の表のグレード一覧をざっと説明すると

グレード/TOP /BACK/NECK/ヘッド/角
  
LS 50/メイプル3ピース/マホガニー2ピース/マホガニー1ピース/14度

LS 60/メイプル2ピース/マホガニー2ピース/マホガニー1ピース/14度

LS 80/メイプル2ピース/マホガニー1ピース/マホガニー1ピース/18度

LS 100/メイプル2ピース/マホガニー1ピース/マホガニー1ピース/18度

LS 120/タイガーストライプ/マホガニー1ピース/マホガニー1ピース/18度
    ラミネートメイプル2ピース

LS 150/タイガーストライプ/マホガニー1ピース/マホガニー1ピース/18度
    メイプル2ピース 

LS 200/最高級タイガーストライプ/マホガニー1ピース/マホガニー1ピース/18度
   メイプル2ピース  

製造年とシリアルナンバー

製造日付      シリアルナンバー
1977年       700xxxx
1978年       800xxxx
1979年       900xxxx
1980年       00xxxxx
1981年       10xxxxx
1982年       20xxxxx
1983年       30xxxxx
1984年       40xxxxx
1985年       50xxxxx
1986年       60xxxxx
1987年       70xxxxx
1988年       80xxxxx
1989年       89xxxxx
1990年       90xxxxx
1991年       91xxxxx

使用アーティスト

ロバート・フリップ

King Crimson Live In Offenbach, 7 June 2000

イギリスを代表するプログレッシブ・ロックバンド「キング・クリムゾン」の中心人物。改造レスポールを主に使用します。両足でエフェクタを踏み替えたりオルガンを弾いたりすることから、ロックでは珍しい常に椅子に座って演奏するスタイルでも知られています

現在のtokai HLSシリーズ 3.8度の魔法

ハイグレードモデルとして生産されているHLSシリーズは、ネックの角度や作りこみなど、様々なところに工夫をこらしたトーカイの中でも技術の粋を集めたモデルになります

このHLSシリーズの特徴とも言えるのネックの仕込み角度ですが、抜群のテンション感を持つGibsonのオリジナル'59レスポールの仕込み角度が「3度」、Tokai通常ラインナップのLPモデルはすべて「4.5度」で、その差は1.5度であるのに対し、「3.8度」に設定されています。

【何故3度に設定しないのか?】と疑問に思ったのですが、

それは50年以上昔と現在の日本の気候や材質の経年変化が異なる為で、このHLSシリーズを長く愛用する事を前提に試行錯誤の結果、「3.8度」に行き着いた結果の様です
「たった0.7度の違いでは大した違いではないんじゃないのか?」とも思いましたが、そのたった「0.7度」の違いがサウンドの違いを生み出すポイントとなるようです

そして、オリジナルのLPを計測してピックアップのザグリの位置を決定する拘りようは、それがただ単純に外観を重視しての事ではなくサウンド面を考慮しての事で、どの位置で原音を拾うかによって出力されるサウンドに違いが出るからだそうです

金属(メタル)のボディだからタルボ、というネーミング

TALBOは鋳造(ちゅうぞう)と言う方法で、砂型に800℃以上のドロドロに溶けたアルミを流し込み、ちょうどエンジンやアルミホイールを製作するのと同じ方法で製作されているそうで、楽器としては木材特有の『弾き込む事や経年変化での鳴りの変化の様なものは望めないのかな』と思っていましたが、'97以降の復活TALBOではボディ内に装填するウレタンが経年変化をし、当初の柔らかなものから徐々に弾力性が失われ、結果ボディ内での残響が変化したそうです

そして、ボディの材料がアルミなので回路にノイズ対策をしなくてもローノイズでボディ材のサウンド特性も相まって素直でクリアなサウンドが望めます
Platinum Black /Wilkinson '...

Platinum Black /Wilkinson '17 Limited Upgrade

[SPEC]
■BODY:Cast Aluminum alloy AC-4B(アルミ鋳造1ピース)
■NECK:Maple NUT:Graphtech Trem-nut
■FINGERBOARD:Rosewood/350R,
■MACHINEHEADS:GOTOH SGM-07
■BRIDGE:Wilkinson VS100N
■PICKUPS:GOTOH Vintage HotX1,GS-1X2
■CONTROLS:1V,1T,5way-SW(CRL/USA)
■FINISH:Platinum Black
1983年、それまでフェンダーやギブソンのコピーモデル製造やその販売を中心としていた東海楽器は、自社オリジナルのエレクトリックギターとして、独自のボディシェイプを持つTalboを発表した。ギターの素材は木材が一般的であるが、このTalboは「クイックレスポンス」「ロングサスティーン」「ノイズレス」を目的に、ボディの素材をアルミニウム合金にするという当時としては極めて斬新かつ先鋭的なギターであった(この他にも、後に東海楽器は炭素繊維を素材とした「MAT」を発表している)。
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