ファンタジックホラー映画さながらの世界観!アクションアドベンチャーゲーム『メディーバル~甦ったガロメアの勇者~』をご紹介!
2017年12月17日 更新

ファンタジックホラー映画さながらの世界観!アクションアドベンチャーゲーム『メディーバル~甦ったガロメアの勇者~』をご紹介!

PSの名作『メディーバル 甦ったガロメアの勇者』は多彩な武器やアイテムを使いこなして戦うちょっとホラーなアクションゲーム。緊張感あふれる戦闘が繰り広げられ、さまざまなトリップ&トリック、謎解きなど、アクションアドベンチャーならではの要素がいっぱいです。ぜひ買ってみてほしいので、一生懸命紹介しますよ!

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「聖杯」システムと多種多様な武器

ゲーム中では、敵を倒すごとに「聖杯」が満ちてゆき、100%になると聖杯が実体化して取得可能となり、ステージクリア後に「英雄の館」へと招待されます。英雄の館では新しい武器を1つ入手することができます。
英雄の館で入手できる武器は剣、斧、槌、弩、弓、雷など遠近満載。それぞれ特徴が違うのでゲーム中は状況に応じて使い分けていくことができます。
武器によっては残弾数や制限時間などが存在しますが、途中のショップで補充することが可能です。
聖杯を取らなかった場合は新しい武器はほとんど入手できませんが、それでもクリア可能なように設計されています。匠の技!

自由度の高いゲームシステム

一度クリアしたステージは何回でも再挑戦でき、どのタイミングでも中断して即座にマップに戻ることができます。これを利用してお金を稼いだり、生命ボトルのストックを補充して直ぐにマップに戻ったり…を繰り返して万全の状態に保つことが可能なのです。聖杯をとらないままクリアしてしまったステージの再挑戦も容易であり、各ステージの難易度が高めなので救済措置ともとれますね。

多彩なギミック、美麗なキャラクターデザイン

ステージをクリアするにおいて、進行するためには多種多様なギミックを解いていく必要があります。障害物をどけたり、パズルを解いたり、なぞなぞに答えたり、特定のアイテムで修理をしたり、特定の箇所を破壊したりと、バリエーションが非常に豊富で飽きさせません。
近くに配置された書物に、特定のギミックを解くヒントが載せられており、謎解きの要素も多いです。

また、3Dゲーム初期にしては、グラフィックとデザインがとても秀逸で、特に道中のボス「ステンドグラス・デーモン」はその外観や散り様に定評があります。

問題点

各ステージの所要時間

場所にもよるのですが、ステージ1つの攻略に非常に時間がかかるものがあり、謎解きをするステージの場合は1時間近くかかる可能性もあります。
ポーズはあるものの途中セーブやチェックポイントの類は無いので、ある程度の時間を作ることが必要不可欠になっています。

遠距離武器の照準

遠距離武器の照準は、緑の光点が照準を合わせた敵に飛んでいくという形で表示されますが、基本的にフォーテスクの正面直線状にもっとも近い位置にいる敵にロックオンされ、制御が非常に困難です。特に飛行する敵が複数出現するようなステージや、攻撃してはならないキャラが入り混じるステージでは、微調整しにくいこともあって非常に鬱陶しいでしょう。

総評と感想

「メディーバル」の攻略本が物置から出てきました!

「メディーバル」の攻略本が物置から出てきました!

無くなった片目に…虫?を飼って…?います。
via ※書籍は岸辺ミル所有の物
痛快かつクスッと笑えるアクションアドベンチャーです。
大ヒット作のように光る部分や濃いやりこみ要素は無いものの、総合的にボリューム、難易度、ストーリー展開などバランス良くまとまったゲームであると言えるでしょう。
アクションもシンプルでありながら応用性があって、操作性も意外と簡単でとっつきやすい感じでした。PSのアクションゲームの中でも傑出している、素晴らしい出来のゲームだと思います。
変化に富んだステージ、コミカル且つダークな雰囲気のデザイン、絵本のような世界観、王道の中にもヒネリの効いたストーリーなど、見所は枚挙に暇がありません。当時としては斬新な主人公設定で、謎解きやギミック満載のホラーコメディゲームを制作したSCEケンブリッジスタジオには脱帽です。

現在はPS storeにてお手頃な価格で配信しているので、気軽にプレイを楽しむことが出来ます。また、PS4でフルリメイクされるという噂も入ってきているので、PS系本体を持っている方は是非!

余談

『ジェームズ・ポンド』シリーズを手がけたChris Sorrell氏がこのゲームのオリジナルのコンセプトを制作し、ゲームのクリエイティブ・ディレクターを務めています。Sorrell氏はティム・バートン監督の『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』とカプコンの『魔界村』の大ファンで両作品の融合したゲームだったと述べています。

『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』っぽいなぁと、薄々感づいてはいましたか?
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