日本の主要都市部を走る地下鉄の歴史について。
2016年10月26日 更新

日本の主要都市部を走る地下鉄の歴史について。

幼少期を都市部で過ごした人なら、意外と古くから身近にあった存在に地下鉄があると思います。緻密な設計や大規模な工事を伴う地下鉄路線はとても近代的なイメージが強いのですが、なかなかどうして古くから存在しているのです。主要都市部でいつ頃に開通したのかを振り返っていきます。

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日本の地下鉄

1927年(昭和2年)、地下鉄銀座線の開通が本格的な始まり

1927年(昭和2年)、地下鉄銀座線(浅草~上野駅間)

1927年(昭和2年)、地下鉄銀座線(浅草~上野駅間)

1927年(昭和2年)に開通した東京地下鉄道(現・東京メトロ銀座線)の浅草駅 - 上野駅間(約2.2 km)は、4つの地下駅を擁し、日本初の「本格的な」旅客用の地下鉄と言われます。

今でも銀座線浅草駅や上野駅などは、天高も低くレトロな感じがあります。
貨物線では、1915年(大正4年)に東京駅と東京中央郵便局(現JPタワー)と間、約0.2km(地下駅:2駅)に開通した逓信省の郵便物搬送用地下軌道(正式名称不明)が最初である。
旅客線では、1925年(大正14年)に開通した宮城電気鉄道(現・JR仙石線)の仙台駅と東七番丁駅との間、約0.4 km(地下駅:1駅)に始まる。
地下鉄は現在、首都圏のほかに大阪市・名古屋市・札幌市・福岡市・横浜市・京都市・神戸市・仙台市・広島市にあります。
どの都市においても通勤・通学など日常用から観光用途まで広く一般に利用され、三大都市圏においては地下を通ることで用地収容が困難な地区まで入り込んだ路線網を築くことが出来ています。

本稿では、主要10地区の地下鉄の発祥などを簡単にまとめていくこととします。
なお、戦前については東京・大阪以外では純然たる地下鉄の建設は行われておりません。

東京23区(首都圏)

やはり最初は、もっとも大きな地下鉄網が拡がっている首都圏から。
利用客が多い首都圏の地下鉄、戦前には銀座線があらかた完成し戦後には丸ノ内線から着工されたようです。

この辺りは、利用する人の感覚からすると納得感があるのではないでしょうか。

東京メトロ

東京メトロ

東京メトロ

【事業形態】
民営
【事業者】
東京地下鉄
【路線数】
9本
【総延長km】
195.1km
【駅数】
141駅
主要路線の開業時期は以下の通り。

1927年(昭和2年) 銀座線(12月30日)開業。
1954年(昭和29年) 丸ノ内線が戦後最初の路線として開業(1月20日)。
1961年(昭和36年) 日比谷線(3月28日)開業。
1964年(昭和39年) 東西線開業(12月23日)。
1969年(昭和44年) 千代田線開業(12月20日)。
1974年(昭和49年) 有楽町線開業(10月30日)。
1978年(昭和53年) 半蔵門線開業(8月1日)。
1991年(平成3年) 南北線開業(11月29日)、平成初の地下鉄路線として開業。
1994年(平成6年) 有楽町線新線開業、平成に入り2番目の路線開業。

都営地下鉄

都営地下鉄

都営地下鉄

【事業形態】
公営
【事業者】
東京都交通局
【路線数】
4本
【総延長km】
109.0km
【駅数】
98駅
主要路線の開業時期は以下の通り。

1960(昭和35)年12月04日 浅草線「押上」~「浅草橋」開業。
1968(昭和43)年12月27日 三田線「志村(現・高島平)」~「巣鴨」開業。
1978(昭和53)年12月21日 新宿線「岩本町」~「東大島」開業。
1991(平成03)年12月10日 大江戸線「練馬」~「光が丘」開業。
東京の地下鉄は、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)が建設するものとされていたが、1957年6月の都市交通審議会において、地下鉄建設を営団だけでなく、複数の事業主体で進めるべきであるとした。そのため、既に営団が受けていた第1号線(浅草線)の免許を、東京都及び京浜急行電鉄に譲渡したことが始まりである。その後、第6号線(三田線)と第10号線(新宿線)も都市計画決定の過程で、東京都が建設するものとして調整された。
この他、首都圏を走る地下鉄として第三セクターの埼玉高速鉄道線(埼玉高速鉄道)、りんかい線(東京臨海高速鉄道)、東葉高速線(東葉高速鉄道)があります。

戦前の主な経緯

1927年12月30日に開業した地下鉄銀座線は、車両が1000型と呼ばれる全鋼製車両で日本初のドア・エンジンを採用。安全面ではニューヨークの地下鉄同様、打子式の自動列車停止装置を採用、また安全畳垣も装備していました。
1930年1月1日には万世橋、1931年11月21日には神田までと順調に伸延され、1934年6月21日には新橋までの路線が完成しました。

1935年になると、2本目の地下鉄建設工事も開始されます。着工区間は渋谷 - 新橋で、1938年11月18日最初の青山六丁目(現表参道駅) - 虎ノ門が開通したのを皮切りに、1939年までに渋谷 - 新橋間の6.3キロを営業供用しました。

1940年には先行する「地下」と線路がつながり、渋谷 - 浅草間の直通運転が開始され、現在の銀座線の形が完成したのです。
戦前にすでに完成していた銀座線

戦前にすでに完成していた銀座線

戦後の主な経緯

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