メンバーチェンジを繰り返すことで成長していくという稀なバンド、ホワイトスネイク
2017年2月6日 更新

メンバーチェンジを繰り返すことで成長していくという稀なバンド、ホワイトスネイク

メンバーチェンジを繰り返すバンドはそれほど珍しくありませんが、ホワイトスネイクのようにメンバーをどんどん解雇し、その度に優れたミュージシャンが集まってくるというのは稀なのではないでしょうか。ホワイトスネイクなだけに、まさにヘビが脱皮するようにメンバーを変え、その度に成長していくという特殊なバンドといえます。

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David Coverdale

ホワイトスネイク

ホワイトスネイク

出身地:イギリス
ジャンル:ハードロック、ブルースロック、ヘヴィメタル、グラム・メタル
活動期間:1977年~1990年、1994年~1997年、2003年~現在
ホワイトスネイクはデイヴィッド・カヴァデール(ヴォーカル)のワンマンバンドと言い切ってもよいでしょう。もっと言えば、デイヴィッド・カヴァデールとその他のメンバーという感じで、実質的にはソロプロジェクトと思えるほどです。

つまりホワイトスネイクとは、デイヴィッド・カヴァデールの理想とする音楽を具現化するバンドと言えます。

それゆえに、1977年に活動を開始しましたが、理由は様々だったにせよメンバーの脱退、解雇が非常に多いバンドとなっています。

ところが、集められたメンバーはプロフェッショナルそのもので、作品はどの時代のものもちょっとマネの出来ない完成度を誇るんですね。各メンバーは実に素晴らしい活躍をみせています。
デイヴィッド・カヴァデール

デイヴィッド・カヴァデール

生誕:1951年9月22日
出身地:イングランド・ノースヨークシャー
出典 ameblo.jp
デイヴィッド・カヴァデールが注目されるようになったのは、1973年にディープパープルの第三期のヴォーカリストとして加入してからで、1976年に脱退するまで絶大な人気を誇りました。

因みに、ディープパープルに参加する際の条件は、ダイエットと美容整形をすることだったという有名なエピソードが残っています。
美容整形(本人は別に隠していない)はともかく、セックスシンボルと言われていたほどのデイヴィッド・カヴァデールですから意外ですよね。

ホワイトスネイクの結成は、ディープパープル脱退の翌年1977年です。
1978年にはキーボーディストのジョン・ロードが、1980年にはドラマーのイアン・ペイスと二人の元ディープ・パープルが参加しています。
ディープパープルのメンバーが三人そろったわけですが、初期のホワイトスネイクの音楽性はディープパープルとは若干異なり、デイヴィッド・カヴァデールの志向が反映されブルースとハードロックを基本としたものでした。

そして徐々に洗練されていき、アメリカでの大ヒットにつながっていきます。

Trouble

EP「Snakebite」に続き、ビートルズのカバー曲「デイ・トリッパー」を含む1978年リリースの初のフル・アルバム「トラブル」です。元ディープ・パープルのジョン・ロードが本作から参加しています。
トラブル

トラブル

1978年リリース

【収録曲】
1. テイク・ミー・ウィズ・ユー
2. ラヴ・トゥ・キープ・ユー・ウァーム
3. ライ・ダウン
4. デイ・トリッパー
5. ナイトホーク
6. ザ・タイム・イズ・ライト・フォーラヴ
7. トラブル
8. ベルジャン・トムズ・ハット・トリック
9. フリー・フライト
10. ドント・メス・ウィズ・ミー
78年発表の1st。グループとしての第一作目となる。メンバーはカヴァディルの他、ミッキー・ムーディ(g)、元ベイブ・ルースのバーニー・マーズデン(g)、元コラシアム2のニール・マレイ(b)、元ストリート・ウォーカーズのディビッド・ドウル(dr)、キーボードにジョン・ロードという布陣。元々キーボードも元ストリート・ウォーカーズのブライアン・ジョンストンだったが、ピート・ソリーに交代、更にジョンに交代といきなりのメンジーチェンジの連続・・・そこでこのタイトルになったのかもしれない。ジョンのキーボードは差し換えで録音された。

Ready an' Willing

本作をフェイバリットとするファン多数の3作目のアルバム「フール・フォー・ユア・ラヴィング」。イアン・ペイスの参加はこのアルバムからです。

全英のアルバム・チャートでトップ10入りをし、全米でも初めてチャートに入り最高90位と商業的にも成功を収めました。
シングル「フール・フォー・ユア・ラヴィング」も全英でトップ20に入っています。

本作では、1977年にリリースされたデイヴィッド・カヴァデールのソロ・アルバム「ホワイトスネイク」に収録されていた「ブラインドマン」をセルフ・カヴァーしています。
フール・フォー・ユア・ラヴィング

フール・フォー・ユア・ラヴィング

1980年リリース

【収録曲】
1. フール・フォー・ユア・ラヴィング
2. スウィート・トーカー
3. レディ・アン・ウィリング
4. キャリー・ユア・ロード
5. ブラインドマン
6. エイント・ゴナ・クライ・ノー・モア
7. ラヴ・マン
8. ブラック・アンド・ブルー
9. シーズ・ア・ウーマン
彼等といえばこれだろう。演歌風コブシ廻しの歌からギター・コレクターとして有名な2人のギタリスト、そしてパープル勢の腹八分目の抑えた感じが何となく贅沢を醸し出す。彼等各々の本来の破天荒さをここまでまとめた手腕はこのバンドという単位での実力だろう。発表当時は、随分とヒット曲を意識したな?という印象だったが、逆にこれを聴くと今ではここまでのヒット性のある楽曲を書ける連中があまりシーンに居ないのに気づくだろう。

Whitesnake - Fool For Your Loving

Slide It In

「フール・フォー・ユア・ラヴィング」は素晴らしいアルバムでしたが、翌1981年にリリースされた「カム・アンド・ゲット・イット」を最後にジョン・ロードとイアン・ペイスの名前はなくなります。待遇に不満を感じていたようですが、二人の脱退を機会にホワイトスネイクはメンバーをリセットします。

ですが、1982年リリースのアルバム「セインツ・アンド・シナーズ」は、なんと参加メンバーのクレジットがありません。アルバムリリース時には既にデイヴィッド・カヴァデールは他のメンバーを解雇していたそうです。

かなり混乱していたようですが、ホワイトスネイクは新メンバーを集めて再起をはかります。参加したのは、ジョン・ロードとミッキー・ムーディの復帰組と、ベースにコリン・ホッジキンソン、ギター&ソングライターのメル・ギャレィ、そしてドラムにコージー・パウエルという布陣です。
皆素晴らしいミュージシャンですが、特筆すべきはやはりジョン・ロードとコージー・パウエルでしょうか。

レコード会社も変わり心機一転して制作されたのが1984年リリースの「スライド・イット・イン」になるわけですが、なんとギターがミッキー・ムーディからジョン・サイクスに、ベースがコリン・ホッジキンソンからニール・マーレイに交代しています。
めまぐるしいメンバーチェンジですが、しかし、このアルバムは素晴らしい出来栄えで商業的にも大成功しました。
スライド・イット・イン

スライド・イット・イン

1984年リリース

【収録曲】
1. ギャンブラー
2. スライド・イット・イン
3. 孤独の影
4. ギヴ・ミー・モア・タイム
5. ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー
6. スロー・アンド・イージー
7. スピット・アウト
8. オール・オア・ナッシング
9. ハングリー・フォー・ラヴ
10. 愛の錠
このアルバムのメインライターは、メル・ギャレー(g)。

元々、グレン・ヒューズらと共にトラピーズで活動してきたミュージシャンだ。

本作の主要な曲の多くはデヴィッド・カヴァデール(Vo)とメルの共作であり、主にメルが作曲を担当したと思われる。

そして、これらの曲の出来が素晴らしい。元々デヴィッドがメルの作曲能力を見込んでグループに引き入れただけあって、従来のホワイトスネイクには無かった、ドラマティックな構成の楽曲の数々が楽しめる。

Whitesnake - Love Ain't No Stranger

Whitesnake

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